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公開番号2024059015
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-30
出願番号2022166485
出願日2022-10-17
発明の名称半導体装置および半導体装置の製造方法
出願人富士電機株式会社
代理人個人
主分類H01L 29/78 20060101AFI20240422BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】CMP技術を適用せずに、多結晶シリコン層の落ち込み量を低減し、n+型エミッタ領域やn+型ソース領域の深さを浅くすることができる半導体装置および半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】半導体装置の製造方法は、第1半導体層14の酸化膜23を形成し、酸化膜237をエッチングして、トレンチ用マスク27形成し、トレンチ用マスク27をマスクとして、トレンチ26を形成し、トレンチ用マスク27を残したまま、ゲート絶縁膜8を形成し、ゲート絶縁膜8上に、多結晶シリコン層26を形成し、多結晶シリコン層26をエッチングして、ゲート電極10を形成する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1導電型の半導体基板と、
前記半導体基板のおもて面に設けられた、第2導電型の第1半導体層と、
前記第1半導体層の、前記半導体基板側に対して反対側の表面層に選択的に設けられた第1導電型の第1半導体領域と、
前記第1半導体領域および前記第1半導体層を貫通して前記第1半導体基板に達するトレンチと、
前記トレンチの内部にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極と、
前記第1半導体層および前記第1半導体領域の表面に設けられた第1電極と、
前記半導体基板の裏面に設けられた第2電極と、
を備え、
前記第1半導体領域の前記第1電極側の表面に最も近い前記ゲート電極の表面と、前記第1半導体領域の前記第1電極側の表面との距離は、0.1μm以上0.3μm以下であることを特徴とする半導体装置。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
第1導電型の半導体基板のおもて面に、第2導電型の第1半導体層を形成する第1工程と、
前記第1半導体層の、前記半導体基板側に対して反対側の表面に酸化膜を形成する第2工程と、
前記酸化膜をエッチングして、トレンチ用マスクを形成する第3工程と、
前記トレンチ用マスクをマスクとして、前記第1半導体層を貫通して前記半導体基板に達するトレンチを形成する第4工程と、
前記トレンチ用マスクを残したまま、前記第1半導体層の表面と、前記トレンチの底部および側壁と、に沿ってゲート絶縁膜を形成する第5工程と、
前記ゲート絶縁膜上に、多結晶シリコン層を形成する第6工程と、
前記多結晶シリコン層をエッチングして、ゲート電極を形成する第7工程と、
前記第1半導体層の、前記半導体基板側に対して反対側の表面層に選択的に第1導電型の第1半導体領域を形成する第8工程と、
前記第1半導体層および前記第1半導体領域の表面に第1電極を形成する第9工程と、
前記炭化珪素半導体基板の裏面に第2電極を形成する第10工程と、
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項3】
前記第7工程では、前記第1半導体領域の前記第1電極側の表面に最も近い前記多結晶シリコン層の表面と、前記第1半導体領域の前記第1電極側の表面との距離を、0.1μm以上0.3μm以下に形成することを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項4】
前記第5工程より後、前記第6工程より前に、
前記トレンチ用マスクの一部をエッチングして、前記トレンチ用マスクの厚さを0.1μm以上0.15μm以下とする工程をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項5】
前記第2工程では、前記酸化膜の代わりに窒化膜を形成することを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、半導体装置および半導体装置の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
パワー半導体装置は、バイポーラトランジスタやIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)など複数種類あり、これらは用途に合わせて使い分けられている。
【0003】
例えば、バイポーラトランジスタやIGBTは、MOSFETに比べて電流密度は高く大電流化が可能であるが、高速にスイッチングさせることができない。具体的には、バイポーラトランジスタは数kHz程度のスイッチング周波数での使用が限界であり、IGBTは数十kHz程度のスイッチング周波数での使用が限界である。一方、パワーMOSFETは、バイポーラトランジスタやIGBTに比べて電流密度が低く大電流化が難しいが、数MHz程度までの高速スイッチング動作が可能である。
【0004】
プレーナゲート構造は、半導体基板のおもて面上に平板状にMOSゲートを設けたMOSゲート構造である。トレンチゲート構造は、半導体基板(半導体チップ)のおもて面に形成したトレンチ内にMOSゲートを埋め込んだMOSゲート構造であり、トレンチの側壁に沿って半導体基板のおもて面と直交する方向にチャネル(反転層)が形成される。このため、半導体基板のおもて面に沿ってチャネルが形成されるプレーナゲート構造と比べて、単位面積当たりの単位セル(素子の構成単位)密度を増やすことができ、単位面積当たりの電流密度を増やすことができるため、コスト面で有利である。
【0005】
図12は、従来の半導体装置の製造方法によるトレンチ構造形成のフローチャートである。図13~図20は、従来の半導体装置の製造方法によるトレンチ構造の形成途中の状態を示す断面図である。これらの図により、従来の半導体装置でのゲートトレンチ(トレンチ構造)の形成方法を説明する。
【0006】
まず、図13に示すように、半導体基体144の表面上に、熱酸化膜(SiO
2
)123を成長させる(ステップS11)。半導体基体144は、例えば、n
-
型半導体基板内に、p型ベース領域、n型蓄積層等のおもて面素子構造が形成されたものである。
【0007】
次に、図14に示すように、熱酸化膜123をエッチングすることにより、所定の開口幅を有するトレンチ用マスク127を形成する(ステップS12)。次に、図15に示すように、ドライエッチングによってシリコン(Si)をエッチングして、ゲートトレンチ146を形成する(ステップS13)。次に、図16に示すように、トレンチ用マスク127を全て除去する(ステップS14)。
【0008】
次に、図17に示すように、半導体基体144のおもて面と、ゲートトレンチ146の底部および側壁と、に沿ってゲート絶縁膜108を形成する(ステップS15)。次に、図18に示すように、ゲート絶縁膜108上に、例えばリン原子がドーピングされた多結晶シリコン層(ポリシリコン)126を形成する(ステップS16)。この多結晶シリコン層126はゲートトレンチ146内を埋めるように形成する。
【0009】
次に、図19に示すように、多結晶シリコン層126をエッチングし、ゲートトレンチ146内部に残すことによって、ゲート電極110を形成する(ステップS17)。このエッチングでは、メサ表面の多結晶シリコン層126をすべてエッチングし、ゲート絶縁膜108が露出するまで行う。メサは、隣り合うゲートトレンチ146に挟まれる領域であってよい。次に、図20に示すように、半導体基体144の表面上に、フォトリソグラフィ技術によって所望の開口部を有するマスク(不図示)を、例えばレジストで形成する。そして、このレジストをマスクとしてイオン注入法によってn型の不純物をイオン注入する。それによって、半導体基体144のおもて面領域の一部に、n
+
型エミッタ領域112を形成する(ステップS18)。このようにして、トレンチ構造が形成される。
【0010】
また、塩素系ガスおよび臭素系ガスの少なくとも一方と酸素ガスとを含む混合ガスを枚葉式ドライエッチング装置に導入して、ポリシリコン層のエッチバック除去を行うことで、ポリシリコン層のエッチバック除去時のポリシリコンプラグの上面の落ち込み深さを最小にする技術が公知である(例えば、下記特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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