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公開番号2024061595
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-07
出願番号2023077975
出願日2023-05-10
発明の名称情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
出願人富士電機株式会社
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類G01R 31/08 20200101AFI20240425BHJP(測定;試験)
要約【課題】多様な構成の電力系統に対して故障点を容易に標定することが可能な情報処理装置を提供する。
【解決手段】電力系統に設置されたセンサから故障前の電圧及び電流を含む第1測定値を取得する第1取得部と、センサから故障後の電圧及び電流を含む第2測定値を取得する第2取得部と、電力系統に実際に設けられた第1ノード及び電力系統の所定の位置に仮想的に設けられた第2ノードを含む複数のノードに関する情報を含む電力系統の設備情報と、第1測定値とに基づいて、電力系統の故障前の状態を推定する状態推定部と、電力系統の故障前の状態と、故障の種別と、設備情報とに基づいて、複数のノードのいずれか一を故障点と仮定した場合の第2測定値に対応する計算値を、仮定した複数の故障点ごとに計算する計算部と、第2測定値と、仮定した複数の故障点ごとに計算された計算値との夫々の類似度に基づいて、故障点を標定する標定部と、を含む、情報処理装置。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
電力系統に故障が発生した場合に故障点を標定する情報処理装置であって、
前記電力系統に設置されたセンサから故障前の電圧及び電流を含む第1測定値を取得する第1取得部と、
前記センサから故障後の電圧及び電流を含む第2測定値を取得する第2取得部と、
前記電力系統に実際に設けられた第1ノード及び前記電力系統の所定の位置に仮想的に設けられた第2ノードを含む複数のノードに関する情報を含む前記電力系統の設備情報と、前記第1測定値とに基づいて、前記電力系統の故障前の状態を推定する状態推定部と、
前記電力系統の故障前の状態と、前記故障の種別と、前記設備情報とに基づいて、前記複数のノードのいずれか一を前記故障点と仮定した場合の前記第2測定値に対応する計算値を、仮定した複数の故障点ごとに計算する計算部と、
前記第2測定値と、仮定した前記複数の故障点ごとに計算された前記計算値との夫々の類似度に基づいて、前記故障点を標定する標定部と、
を含む、
情報処理装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記計算部は、
前記複数のノードのいずれか一を前記故障点と仮定しつつ、複数のインピーダンスのいずれか一を前記故障点のインピーダンスと仮定した場合の前記計算値を、仮定した前記複数の故障点ごとに、前記複数のインピーダンスに対応させて計算し、
前記標定部は、
前記第2測定値と、複数の前記計算値との夫々の類似度に基づいて、前記故障点を標定しつつ、前記故障点のインピーダンスを推定する、
情報処理装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の情報処理装置であって、
前記状態推定部は、
対称座標系を用いて前記故障前の状態を推定し、
前記計算部は、
対称座標系を用いて前記計算値を計算する、
情報処理装置。
【請求項4】
請求項3に記載の情報処理装置であって、
前記第2測定値に基づいて、前記故障の種別を判定する判定部を更に含む、
情報処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の情報処理装置であって、
前記標定部は、
零相、正相及び逆相で表現される対称座標系における各相の電圧及び電流についての前記第2測定値及び計算値の差に応じて変化し、前記類似度を示す評価関数を用いて、前記故障点を標定する、
情報処理装置。
【請求項6】
請求項5に記載の情報処理装置であって、
前記評価関数は、
対称座標系における各相の電圧についての前記第2測定値及び計算値の差の絶対値が大きいほど大きくなる関数と、対称座標系における各相の電流についての前記第2測定値及び計算値の差の絶対値が大きいほど大きくなる関数との夫々に所定の重みを乗じた加重和である、
情報処理装置。
【請求項7】
請求項5に記載の情報処理装置であって、
前記評価関数は、
対称座標系における各相の電圧についての前記第2測定値及び計算値のそれぞれの絶対値の差の絶対値が大きいほど大きくなる関数と、対称座標系における各相の電流についての前記第2測定値及び計算値のそれぞれの絶対値の差の絶対値が大きいほど大きくなる関数との夫々に所定の重みを乗じた加重和である、
情報処理装置。
【請求項8】
請求項5に記載の情報処理装置であって、
前記評価関数は、
対称座標系における各相の電圧についての前記第2測定値及び計算値のそれぞれの実部又は虚部の差の絶対値が大きいほど大きくなる関数と、対称座標系における各相の電流についての前記第2測定値及び計算値のそれぞれの実部又は虚部の差の絶対値が大きいほど大きくなる関数との夫々に所定の重みを乗じた加重和である、
情報処理装置。
【請求項9】
請求項5に記載の情報処理装置であって、
前記評価関数は、
対称座標系における各相の電圧についての前記第2測定値及び計算値のそれぞれの絶対値又は偏角の差の絶対値が大きいほど大きくなる関数と、対称座標系における各相の電流についての前記第2測定値及び計算値のそれぞれの絶対値又は位相の差の絶対値が大きいほど大きくなる関数との夫々に所定の重みを乗じた加重和である、
情報処理装置。
【請求項10】
請求項6に記載の情報処理装置であって、
前記標定部は、前記故障の種別に応じて設定された前記所定の重みを用いる、
情報処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
電力系統に故障が発生した場合に、故障点の位置を標定する技術が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、故障点の上流側及び下流側のそれぞれに設けられたセンサの電流及び電圧の測定値を用いて、故障点の位置を標定する故障点標定装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-132890号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された発明においては、故障点の上流側及び下流側に電圧源が設けられていることを前提としている。従って、特許文献1に記載された発明を、例えば一つの電圧源から放射状に線路が構成されている電力系統に対して適用することは困難である。
【0006】
本発明はこのような課題を鑑みてなされたものであり、多様な構成の電力系統に対して故障点を容易に標定することが可能な情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための一の発明は、電力系統に故障が発生した場合に故障点を標定する情報処理装置であって、前記電力系統に設置されたセンサから故障前の電圧及び電流を含む第1測定値を取得する第1取得部と、前記センサから故障後の電圧及び電流を含む第2測定値を取得する第2取得部と、前記電力系統に実際に設けられた第1ノード及び前記電力系統の所定の位置に仮想的に設けられた第2ノードを含む複数のノードに関する情報を含む前記電力系統の設備情報と、前記第1測定値とに基づいて、前記電力系統の故障前の状態を推定する状態推定部と、前記電力系統の故障前の状態と、前記故障の種別と、前記設備情報とに基づいて、前記複数のノードのいずれか一を前記故障点と仮定した場合の前記第2測定値に対応する計算値を、仮定した複数の故障点ごとに計算する計算部と、前記第2測定値と、仮定した前記複数の故障点ごとに計算された前記計算値との夫々の類似度に基づいて、前記故障点を標定する標定部と、を含む、情報処理装置である。
【0008】
また、電力系統に故障が発生した場合に故障点を標定する情報処理方法であって、前記電力系統に設置されたセンサから故障前の電圧及び電流を含む第1測定値を取得するステップと、前記センサから故障後の電圧及び電流を含む第2測定値を取得するステップと、前記電力系統に実際に設けられた第1ノード及び前記電力系統の所定の位置に仮想的に設けられた第2ノードを含む複数のノードに関する情報を含む前記電力系統の設備情報と、前記第1測定値とに基づいて、前記電力系統の故障前の状態を推定するステップと、前記電力系統の故障前の状態と、前記故障の種別と、前記設備情報とに基づいて、前記複数のノードのいずれか一を前記故障点と仮定した場合の前記第2測定値に対応する計算値を、仮定した複数の故障点ごとに計算するステップと、前記第2測定値と、仮定した前記複数の故障点ごとに計算された前記計算値との夫々の類似度に基づいて、前記故障点を標定するステップと、を含む、情報処理方法である。
【0009】
また、電力系統に故障が発生した場合に故障点を標定する情報処理プログラムであって、コンピュータに、前記電力系統に設置されたセンサから故障前の電圧及び電流を含む第1測定値を取得する第1取得部と、前記センサから故障後の電圧及び電流を含む第2測定値を取得する第2取得部と、前記電力系統に実際に設けられた第1ノード及び前記電力系統の所定の位置に仮想的に設けられた第2ノードを含む複数のノードに関する情報を含む前記電力系統の設備情報と、前記第1測定値とに基づいて、前記電力系統の故障前の状態を推定する状態推定部と、前記電力系統の故障前の状態と、前記故障の種別と、前記設備情報とに基づいて、前記複数のノードのいずれか一を前記故障点と仮定した場合の前記第2測定値に対応する計算値を、仮定した複数の故障点ごとに計算する計算部と、前記第2測定値と、仮定した前記複数の故障点ごとに計算された前記計算値との夫々の類似度に基づいて、前記故障点を標定する標定部と、を実現させる、情報処理プログラムである。本発明の他の特徴については、本明細書の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、多様な構成の電力系統に対して故障点を容易に標定することが可能な情報処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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