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公開番号2024045864
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-03
出願番号2022150920
出願日2022-09-22
発明の名称吸収性物品
出願人大王製紙株式会社,国立大学法人東北大学
代理人個人
主分類A61F 13/532 20060101AFI20240327BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】吸収性物品表面と肌面との間の擦れを確実に防止し、肌トラブルを低減するとともに、臀部とのフィット性を高め、漏れを防止する。
【解決手段】バックシート2の肌側に吸収体4が積層されるとともに、前記バックシート2と前記吸収体4とが接合されておらず、前記バックシート2と前記吸収体4との間に摩擦低減層10が設けられており、前記吸収体4の後端部が、生理用ナプキン1の長手方向に延びる分断部11によって幅方向に複数に分断されている。着用者の身体の動きによって下着が動いたとき、吸収体4とバックシート2との間の滑りによって下着の動きが吸収され、バックシート2の動きが吸収体4に伝達されにくくなる。分断部11によって分断された吸収体部分がそれぞれ、バックシート2との間で滑りながら、臀部の左右の異なる動きに合わせてフレキシブルに追従できる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
バックシートの肌側に吸収体が積層されるとともに、前記バックシートと前記吸収体とが接合されておらず、
前記バックシートと前記吸収体との間に摩擦低減層が設けられており、
前記吸収体の後端部が、吸収性物品の長手方向に延びる分断部によって幅方向に複数に分断されていることを特徴とする吸収性物品。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記吸収体の肌側が肌当接面層で覆われるとともに、前記吸収体の外縁より外側に延出する前記バックシート及び前記肌当接面層で構成されたフラップ部に、前記バックシートと前記肌当接面層とが全周に亘って接合された全周シール部が形成されており、
前記全周シール部が前記吸収体の外縁から外側に離隔した位置に配置されることにより、前記吸収体と前記全周シール部との間に前記バックシートの非接合領域が形成され、
前記摩擦低減層が、前記非接合領域にまで延在して設けられている請求項1記載の吸収性物品。
【請求項3】
前記分断部は、所定の分断幅を有する切欠部及び線状の切り込み部のいずれか又はこれらの組み合わせで形成されている請求項1記載の吸収性物品。
【請求項4】
前記分断部は、後端に向かうに従って分断幅が徐々に大きくなる切欠部によって形成されている請求項1記載の吸収性物品。
【請求項5】
前記バックシートの外面に、前記吸収性物品を下着に固定するためのズレ止め粘着剤層が設けられ、
前記ズレ止め粘着剤層が、前記分断部で分断された前記吸収体の各部分と重なる領域にまで延在している請求項1記載の吸収性物品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、経血、おりもの、尿などの体液を吸収するための生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッドなどの吸収性物品に係り、詳しくは、身体の動きによる吸収性物品表面と肌面との擦れを低減した吸収性物品に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来の吸収性物品は、トップシートからバックシートにかけての全ての部材間がホットメルト接着剤などにより接着されて一体化され、かつバックシートの外面に備えられたズレ止め粘着剤層によって下着に固定されているため、歩行時などの着用者の身体の動きによって下着が動いたとき、吸収性物品の全体が下着とともに動き、吸収性物品表面と肌面との間に擦れが生じ、痒みや痛みなどの肌トラブルを引き起こすことがあった。
【0003】
このような問題を解決するため、例えば、特許文献1には、後側域の吸収体が幅方向中央の中央領域とその両側の側部領域とを有し、前記中央領域には、吸収性物品の前後方向に延び、かつ後側域の吸収コアが着用者側に隆起することができるように構成された前後スリットが設けられている吸収性物品が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、バックシートと吸収体部との間に摩擦低減層を設け、前記摩擦低減層とバックシートとの摩擦、又は前記摩擦低減層と吸収体部との摩擦を、吸収体部とバックシートとの摩擦より小さくすることにより、装着中に発生し得る吸収性物品と肌との間の擦れを防止することが開示されている。
【0005】
また、特許文献3には、吸収体とズレ止め粘着剤層との間にせん断変形層が備えられ、前記せん断変形層のせん断変形により、前記せん断変形層の肌側に配置された部材と、前記せん断変形層の非肌側に配置された部材とが面方向に対して相対的に位置ずれし得るように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2016-119989号公報
特開2020-48976号公報
特開2020-156641号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の吸収性物品では、後側域の吸収体の幅方向中央が、前後スリットを頂点として着用者側に隆起することによって、後側域の吸収体の幅方向中央が臀部間の窪みに配置されやすく、より着用者の臀部に沿って吸収体を配置できる結果、経血等の体液が身体を伝わって背側後方に伝わり流れ、吸収性物品の後から漏れることを防止できるようになっている。ところが、吸収体がバックシートに接合されている場合は、着用者が身体を動かしたときに下着に固定されたバックシートとともに吸収体が動くため、臀部など身体の動きに対して吸収体が追従しにくく、吸収性物品の表面層と肌との間で擦れが生じ、肌トラブルを引き起こすおそれがあるとともに、吸収性物品の表面と肌面との間の隙間から体液が肌を伝って漏れやすくなる問題があった。
【0008】
また、特許文献2に記載の吸収性物品では、バックシートと吸収体部との間に摩擦低減層が設けられているため、着用者の身体の動きによって下着が動いても、下着に固定されたバックシートと、着用者の肌面に接するトップシート及び吸収体部との間で相対的にスライドすることにより、バックシートの動きがトップシートに伝わりにくく、吸収性物品表面と肌面との間の擦れが生じにくくなっている。しかしながら、歩行時などにおいて左右の脚を交互に前後に動かしたとき、特に臀部が激しく動き、左右の臀部が交互に異なった動きをするため、吸収性物品の後方部が臀部の動きに追従しにくく、吸収性物品表面と肌面との間に隙間が生じ、この隙間から肌を伝って流れた体液が漏れ出るおそれがあった。
【0009】
また、特許文献3に記載の吸収性物品では、せん断変形層がせん断変形することによって吸収性物品の表面が肌面に密着した状態を維持しようとしているが、着用者の身体の動きによって下着が大きく移動した場合は、せん断変形層のせん断変形だけでは対処しきれず、吸収性物品表面と肌面との間で擦れが生じ、肌トラブルを引き起こす場合があった。
【0010】
そこで本発明の主たる課題は、吸収性物品表面と肌面との間の擦れを確実に防止し、肌トラブルを低減するとともに、臀部とのフィット性を高め、漏れを防止した吸収性物品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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