TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024045386
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2024014179,2020550463
出願日2024-02-01,2019-10-01
発明の名称熱サイクルシステム用組成物および熱サイクルシステム
出願人AGC株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類C09K 5/04 20060101AFI20240326BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】1,1,2-トリフルオロエチレンを含む熱サイクルシステム用組成物において、地球温暖化への影響を抑えながら、R410Aと代替が可能なサイクル性能を有する作動媒体を含む熱サイクルシステム用組成物、および該組成物を用いた熱サイクルシステムの提供。
【解決手段】1,1,2-トリフルオロエチレン、CF3I並びにヒドロフルオロカーボン、前記1,1,2-トリフルオロエチレン以外のヒドロフルオロオレフィンおよびヒドロカーボンから選ばれる少なくとも1種の化合物を含み、温度勾配が7℃以下である熱サイクル用作動媒体を有するおよび該熱サイクルシステム用組成物を用いた、熱サイクルシステム。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
1,1,2-トリフルオロエチレン、CF

I並びにヒドロフルオロカーボン、前記1,1,2-トリフルオロエチレン以外のヒドロフルオロオレフィンおよびヒドロカーボンから選ばれる少なくとも1種の化合物を含み、
前記1,1,2-トリフルオロエチレン及び前記CF

Iの合計含有量は、熱サイクル用作動媒体の全量に対して、80質量%以下であり、
前記ヒドロフルオロカーボンは、フルオロエタン、ジフルオロエタン、トリフルオロエタン、テトラフルオロエタン、ペンタフルオロプロパン、ヘキサフルオロプロパン、ヘプタフルオロプロパン、ペンタフルオロブタン、及びヘプタフルオロシクロペンタンからなる群より選択される少なくとも1種であり、
前記ヒドロフルオロオレフィンは、1,1-ジフルオロエチレン、トランス-1,2-ジフルオロエチレン、シス-1,2-ジフルオロエチレン、2-フルオロプロペン、1,1,2-トリフルオロプロペン、トランス-1,2,3,3,3-ペンタフルオロプロペン、シス-1,2,3,3,3-ペンタフルオロプロペン、トランス-1,3,3,3-テトラフルオロプロペン、シス-1,3,3,3-テトラフルオロプロペン、及び3,3,3-トリフルオロプロペンからなる群より選択される少なくとも1種であり、
温度勾配が7℃以下である熱サイクル用作動媒体を有することを特徴とする熱サイクルシステム用組成物。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記ヒドロフルオロカーボンが、フルオロエタンである請求項1に記載の熱サイクルシステム用組成物。
【請求項3】
前記ヒドロフルオロカーボンが、ジフルオロエタンである請求項1または2に記載の熱サイクルシステム用組成物。
【請求項4】
前記ヒドロフルオロオレフィンが、トランス-1,2-ジフルオロエチレンである、請求項1~3のいずれか1項に記載の熱サイクルシステム用組成物。
【請求項5】
前記ヒドロフルオロオレフィンが、トランス-1,3,3,3-テトラフルオロプロペンである、請求項1~4のいずれか1項に記載の熱サイクルシステム用組成物。
【請求項6】
不燃性である請求項1~5のいずれか1項に記載の熱サイクルシステム用組成物。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の熱サイクルシステム用組成物を用いた、熱サイクルシステム。
【請求項8】
前記熱サイクルシステムが冷凍・冷蔵機器、空調機器、発電システム、熱輸送装置または二次冷却機である請求項7に記載の熱サイクルシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は熱サイクルシステム用組成物および該組成物を用いた熱サイクルシステムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、冷凍機用冷媒、空調機器用冷媒、発電システム(廃熱回収発電等)用作動媒体、潜熱輸送装置(ヒートパイプ等)用作動媒体、二次冷却媒体等の熱サイクルシステム用の作動媒体としては、クロロトリフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン等のクロロフルオロカーボン(CFC)、クロロジフルオロメタン等のヒドロクロロフルオロカーボン(HCFC)が用いられてきた。しかし、CFCおよびHCFCは、成層圏のオゾン層への影響が指摘され、現在、規制の対象となっている。
【0003】
このような経緯から、熱サイクルシステム用作動媒体としては、CFCやHCFCに代えて、オゾン層への影響が少ない、ジフルオロメタン(HFC-32)、テトラフルオロエタン、ペンタフルオロエタン(HFC-125)等のヒドロフルオロカーボン(HFC)が用いられるようになった。例えば、R410A(HFC-32とHFC-125の質量比1:1の擬似共沸混合冷媒)等は従来から広く使用されてきた冷媒である。しかし、HFCは、地球温暖化の原因となる可能性が指摘されている。
【0004】
R410Aは、冷凍能力の高さからいわゆるパッケージエアコンやルームエアコンと言われる通常の空調機器等に広く用いられてきた。しかし、地球温暖化係数(GWP)が2088と高く、そのため低GWP作動媒体の開発が求められている。この際、R410Aを単に置き換えて、これまで用いられてきた機器をそのまま使用し続けることを前提にした作動媒体の開発が求められている。
【0005】
最近、炭素-炭素二重結合を有しその結合が大気中のOHラジカルによって分解されやすいことから、オゾン層への影響が少なく、かつ地球温暖化への影響が少ない作動媒体である、ヒドロフルオロオレフィン(HFO)、すなわち炭素-炭素二重結合を有するHFCに期待が集まっている。本明細書においては、特に断りのない限り飽和のHFCをHFCといい、HFOとは区別して用いる。また、HFCを飽和のヒドロフルオロカーボンのように明記する場合もある。
【0006】
HFOを用いた作動媒体として、例えば、特許文献1には上記特性を有するとともに、優れたサイクル性能が得られる1,1,2-トリフルオロエチレン(HFO-1123)を用いた作動媒体に係る技術が開示されている。特許文献1においては、さらに、該作動媒体の不燃性、サイクル性能等を高める目的で、HFO-1123に、各種HFCやHFOを組み合わせて作動媒体とする試みもされている。
【0007】
ここで、HFO-1123は、高温または高圧下で着火源があるといわゆる自己分解することが知られている。そこで、HFO-1123の自己分解を抑制する安定化剤を配合することが種々検討されており、この安定化剤としてCF

Iを含有した作動媒体も知られている(例えば、特許文献2~3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
国際公開第2012/157764号
国際公開第2015/125885号
特開2018-104566号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、HFO-1123とCF

Iを併用することで、HFO-1123の自己分解を抑制しつつ、その有する高い熱サイクル性能を利用可能とできるものの、CF

Iの含有量が増えると作動媒体の温度勾配が大きくなってしまい、熱サイクルシステム内での組成の変動が生じるため実用上問題となることがあった。
【0010】
そこで、本発明は、HFO-1123とCF

Iを含む熱サイクルシステム用組成物において、その高い熱サイクル性能を有効利用しつつ、温度勾配を所定の範囲内のものとする作動媒体を含む熱サイクルシステム用組成物および該組成物を用いた熱サイクルシステムの提供を目的とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

ベック株式会社
被覆材
1か月前
日本化薬株式会社
着色液
1か月前
日榮新化株式会社
粘着シート
2日前
ぺんてる株式会社
焼成鉛筆芯
23日前
関西ペイント株式会社
塗料組成物
2日前
株式会社日本触媒
水性白色インク
17日前
株式会社日本触媒
酸化チタン分散体
17日前
シャープ株式会社
蓄冷材
1か月前
株式会社ナノジャパン
塗料及び塗布方法
17日前
ベック株式会社
硬化剤、及び水性被覆材
1か月前
アイカ工業株式会社
光硬化性樹脂組成物
2日前
田岡化学工業株式会社
段ボール用接着剤
1か月前
株式会社ナノジャパン
塗料及び塗布方法
17日前
株式会社ナノジャパン
塗料及び塗布方法
17日前
ニチバン株式会社
粘着テープ
26日前
日東電工株式会社
粘着シート
26日前
大王製紙株式会社
粘着シート
9日前
大日本塗料株式会社
水性塗料組成物
1か月前
デンカ株式会社
蛍光体
1か月前
リンテック株式会社
粘着シート
23日前
ダイキン工業株式会社
撥水撥油剤
10日前
日榮新化株式会社
粘着シート及びその使用方法
1か月前
ダイキン工業株式会社
撥水撥油剤
10日前
株式会社日本触媒
鉱石または石炭用水系分散体
1か月前
デンカ株式会社
地盤改質材
1か月前
日東電工株式会社
粘着シート
1か月前
株式会社日本触媒
無機粒子分散組成物の製造方法
9日前
日東電工株式会社
粘着シート
1か月前
artience株式会社
抗菌性を有する積層体
1か月前
ぺんてる株式会社
ボールペン用水性インキ組成物
1か月前
日東電工株式会社
粘着シート
25日前
株式会社日本触媒
発光材料および、その製造方法
1か月前
アイカ工業株式会社
光硬化型ガスケット樹脂組成物
9日前
積水フーラー株式会社
仮固定用接着剤組成物
16日前
日東電工株式会社
両面粘着シート
1か月前
積水化学工業株式会社
防食用粘着テープ
1か月前
続きを見る