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公開番号2024045010
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2023122867
出願日2023-07-27
発明の名称大腸がん血清バイオマーカーとしての成長ホルモンの使用
出願人温州医科大学附属第二医院、温州医科大学附属育英儿童医院
代理人個人,個人
主分類G01N 33/574 20060101AFI20240326BHJP(測定;試験)
要約【課題】大腸がん血清バイオマーカーキットおよび検出方法を提供する。
【解決手段】非診断目的の大腸がん判定に用いる大腸がん血清バイオマーカーとして成長ホルモン(GH)を使用する。
【効果】大腸がん血清スクリーニングの感度および特異度(特異性)を向上できる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
成長ホルモンであって、大腸がん判定において大腸がん血清バイオマーカーとして使用される、成長ホルモン。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
成長ホルモンを含む、ことを特徴とする大腸がん血清バイオマーカー。
【請求項3】
前記成長ホルモンがヒト成長ホルモンである、ことを特徴とする請求項2に記載の大腸がん血清バイオマーカー。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の大腸がん血清バイオマーカーを検出するための大腸がん血清バイオマーカーキットであって、成長ホルモンの免疫グロブリンG抗体を含む、ことを特徴とする大腸がん血清バイオマーカーキット。
【請求項5】
定量チップ、サンプル希釈液、20倍希釈された第1洗浄液、20倍希釈された第2洗浄液、標準混合物、成長ホルモンの免疫グロブリンG抗体、Cy3-ストレプトアビジン、スライドグラス洗浄乾燥器およびシールを含む、ことを特徴とする請求項4に記載の大腸がん血清バイオマーカーキット。
【請求項6】
請求項1から3のいずれか1項に記載の大腸がん血清バイオマーカーを検出する方法であって、
血清サンプルを取得するステップaと、血清サンプルを検査するステップbと、を含み、
前記ステップbは、定量チップを乾燥するステップb1と、標準品を調製するステップb2と、定量チップを操作するステップb3と、を含み、
前記ステップb3は、
定量チップの各ウェルに100μLのサンプル希釈液を添加し、室温で1時間インキュベートしてから定量チップを封止するステップb31と、
各ウェルからサンプル希釈液を吸引し、ステップb2で調製された標準品から80μLの標準液を採取し、血清サンプルとともに各ウェルに添加し、4℃で一晩インキュベートするステップb32と、
定量チップを洗浄するステップb33であって、まず、希釈されていない第1洗浄液を使用して、1ウェルあたり250μL、各回10秒間高強度振とうしながら10回洗浄してから脱イオン水で第1洗浄液を20倍希釈し、続いて、希釈されていない第2洗浄液を使用して、1ウェルあたり250μL、各回10秒間高強度振とうしながら6回洗浄してから脱イオン水で第2洗浄液を20倍希釈するステップb33と、
成長ホルモンの免疫グロブリンG抗体をインキュベートするステップb34であって、成長ホルモンの免疫グロブリンG抗体を充填したチューブレットを遠心分離してから、1.4mlのサンプル希釈液を添加し、均一に混合した後、再度遠心分離し、続いて、各ウェルに成長ホルモンの免疫グロブリンG抗体を80μL添加し、室温でシェーカーにおいて2時間インキュベートするステップb34と、
前記ステップb33と同様な洗浄を行うステップb35と、
Cy3-ストレプトアビジンをインキュベートするステップb36であって、Cy3-ストレプトアビジンを充填したチューブレットを遠心分離してから1.4mlのサンプル希釈液を添加し、均一に混合した後、再度遠心分離し、続いて、Cy3-ストレプトアビジン80μLを各ウェルに添加し、定量チップをアルミ箔紙で包み込み、光を避けて室温でシェーカーにおいて1時間インキュベートするステップb36と、
前記ステップb33と同様な洗浄を行うステップb37と、
蛍光検出するステップb38であって、レーザースキャナーで信号をスキャンし、Cy3またはグリーンチャンネルを使用するステップb38と、
QAH-CUSTのデータ解析ソフトウェアを用いてデータ解析を行い、各血清サンプル中のGHの含量を求めるステップb39と、
を含む、ことを特徴とする大腸がん血清バイオマーカーの検出方法。
【請求項7】
前記ステップb1は、定量チップを箱から取り出し、室温で20~30分放置した後、包装袋を開けてシールを外してから、定量チップを乾燥器または室温で1~2時間乾燥させることを含む、ことを特徴とする請求項6に記載の大腸がん血清バイオマーカーの検出方法。
【請求項8】
前記ステップb2は、
500μLのサンプル希釈液を標準混合物のチューブレットに添加し、標準混合物を再溶解し、続いて、チューブレットを開く前に、最初に迅速に遠心分離し、溶解粉末を上下に軽く吹き、当該チューブレットをStd1とマークするステップb21と、
6つのきれいな遠心管をそれぞれStd2、Std3、Std4、Std5、Std6、Std7とマークし、各遠心管に200μLのサンプル希釈液を添加するステップb22と、
Std1とマークした遠心管から抽出した100μLのサンプル希釈液をStd2とマークした遠心管に軽く混合し、続いて、Std2とマークした遠心管から抽出した100μLのサンプル希釈液をStd3とマークした遠心管に添加し、順次類推し、このようにStd7とマークした遠心管まで勾配希釈し、標準液を得るステップb23と、
Std7とマークした遠心管から100μLの標準液を他の新しい遠心管に抽出して標準品とするステップb24と、
を含む、ことを特徴とする請求項6に記載の大腸がん血清バイオマーカーの検出方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、大腸がん血清バイオマーカーとしての成長ホルモンの使用に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
現在、大腸がん診断のゴールドスタンダードは大腸内視鏡検査である。しかしながら、大腸内視鏡検査は腸管の前処置が必要で侵襲的であり、腸管穿孔を起こしやすく、被験者にとって苦痛が大きく、コンプライアンスが悪く、繰り返し検査や集団調査に適していない。また、大腸がんやその前悪性病変のスクリーニング方法として、便潜血検査、便DNA検査、画像検査などもあるが、偽陽性率が高く感度も低いため、さらなる研究が必要である。
【0003】
バイオマーカーとは、疾患診断、リスク評価および予後判断に用いられる生体分子のことである。異なるタイプのがん患者の血漿/血清および尿のプロテオーム解析を通じて、腫瘍の発生や進展に関連する一連のタンパク質マーカーが発見され、これらのマーカーは、がんのスクリーニング、診断、予後のモニターリングに利用できるようになった。大腸がん診断のための臨床バイオマーカーは不足しており、特に非侵襲的バイオマーカーが発見された意義は重大である。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、大腸がん血清バイオマーカーとしての成長ホルモン(GHとも称する、以下同じ。)の使用を提供することを目的とする。
【0005】
上記本発明の目的は、以下に示される技術的解決手段によって実現される。
成長ホルモンであって、非診断目的の大腸がん判定において大腸がん血清バイオマーカーとして使用される。
【0006】
大腸がん血清バイオマーカーであって、成長ホルモンを含む。
【0007】
上記成長ホルモンは、ヒト成長ホルモンである。
【0008】
上記のいずれか1つに記載の大腸がん血清バイオマーカーを検出するための大腸がん血清バイオマーカーキットであって、成長ホルモンの免疫グロブリンG抗体を含む。
【0009】
上記大腸がん血清バイオマーカーキットであって、定量チップ、サンプル希釈液、20倍希釈された第1洗浄液(20×洗浄液I)、20倍希釈された第2洗浄液(20×洗浄液II)、標準混合物、成長ホルモンの免疫グロブリンG抗体、Cy3-ストレプトアビジン、スライドグラス洗浄乾燥器およびシールを含む。
【0010】
上記大腸がん血清バイオマーカーを検出する方法であって、
血清サンプルを取得するステップaと、血清サンプルを検査するステップbと、を含み、
前記ステップbは、定量チップを乾燥するステップb1と、標準品を調製するステップb2と、定量チップを操作するステップb3と、を含み、
前記ステップb1は、定量チップを箱から取り出し、室温で20~30分放置した後、包装袋を開けてシールを外してから、定量チップを乾燥器または室温で1~2時間乾燥させることを含み、
前記ステップb2は、
500μLのサンプル希釈液を標準混合物のチューブレットに添加し、標準混合物を再溶解し、続いて、チューブレットを開く前に、最初に迅速に遠心分離し、溶解粉末を上下に軽く吹き、当該チューブレットをStd1とマークするステップb21と、
6つのきれいな遠心管をそれぞれStd2、Std3、Std4、Std5、Std6、Std7とマークし、各遠心管に200μLのサンプル希釈液を添加するステップb22と、
Std1とマークした遠心管から抽出した100μLのサンプル希釈液をStd2とマークした遠心管に軽く混合し、続いて、Std2とマークした遠心管から抽出した100μLのサンプル希釈液をStd3とマークした遠心管に添加し、順次類推し、このようにStd7とマークした遠心管まで勾配希釈し、標準液を得るステップb23と、
Std7とマークした遠心管から100μLの標準液を他の新しい遠心管に抽出して標準品とするステップb24と、
を含み、
前記ステップb3は、
定量チップの各ウェルに100μLのサンプル希釈液を添加し、室温で1時間インキュベートしてから定量チップを封止するステップb31と、
各ウェルからサンプル希釈液を吸引し、ステップb2で調製された標準品から80μLの標準液を採取し、血清サンプルとともに各ウェルに添加し、4℃で一晩インキュベートするステップb32と、
定量チップを洗浄するステップb33であって、まず、希釈されていない第1洗浄液を使用して、1ウェルあたり250μL、各回10秒間高強度振とうしながら10回洗浄してから脱イオン水で第1洗浄液を20倍希釈し、続いて、希釈されていない第2洗浄液を使用して、1ウェルあたり250μL、各回10秒間高強度振とうしながら6回洗浄してから脱イオン水で第2洗浄液を20倍希釈するステップb33と、
成長ホルモンの免疫グロブリンG抗体をインキュベートするステップb34であって、成長ホルモンの免疫グロブリンG抗体を充填したチューブレットを遠心分離してから、1.4mlのサンプル希釈液を添加し、均一に混合した後、再度遠心分離し、続いて、各ウェルに成長ホルモンの免疫グロブリンG抗体を80μL添加し、室温でシェーカーにおいて2時間インキュベートするステップb34と、
前記ステップb33と同様な洗浄を行うステップb35と、
Cy3-ストレプトアビジンをインキュベートするステップb36であって、Cy3-ストレプトアビジンを充填したチューブレットを遠心分離してから1.4mlのサンプル希釈液を添加し、均一に混合した後、再度遠心分離し、続いて、Cy3-ストレプトアビジン80μLを各ウェルに添加し、定量チップをアルミ箔紙で包み込み、光を避けて室温でシェーカーにおいて1時間インキュベートするステップb36と、
前記ステップb33と同様な洗浄を行うステップb37と、
蛍光検出するステップb38であって、レーザースキャナーで信号をスキャンし、Cy3またはグリーンチャンネルを使用するステップb38と、
QAH-CUSTのデータ解析ソフトウェアを用いてデータ解析を行い、各血清サンプル中のGHの含量を求めるステップb39と、
を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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