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公開番号2024044754
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022150491
出願日2022-09-21
発明の名称磁気ディスク装置
出願人株式会社東芝,東芝デバイス&ストレージ株式会社
代理人弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類G11B 21/08 20060101AFI20240326BHJP(情報記憶)
要約【課題】消費電力を低減する磁気ディスク装置を提供することを目的とする。
【解決手段】実施形態に係る磁気ディスク装置は、JITシーク制御部と最速シーク制御部とを備え、前記最速シーク制御部は、ヘッドの加速区間と減速区間において印加可能な範囲でボイスコイルモータ(VCM)電流の絶対値が単調減少区間を持つVCMの電流指示値もしくは前記ヘッドの動作加速度の第1時系列データを用い、前記JITシーク制御部は、前記ヘッドの加速区間の単調減少区間と減速区間の単調減少区間との少なくともいずれかの区間において、前記第1時系列データが持つ傾きの絶対値よりも小さな絶対値を持つ傾きを設定するVCMの電流指示値もしくは前記ヘッドの動作加速度の第2時系列データを用いる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
ディスクを読み書きするヘッドと、
前記ディスクの目標データセクタへの読み書きを指令するコマンドを受信して処理するコマンド処理部と、
前記ヘッドの動作加速度を決定し、前記動作加速度に対応する電流指示値を生成し、前記ヘッドを前記目標データセクタのある目標トラックまで移動させるシーク制御部と、
前記電流指示値に基づいて前記ヘッドの動作を制御するボイスコイルモータ(VCM)とを備え、
前記シーク制御部は、前記ヘッドに前記ディスクの回転待ちをさせて前記目標データセクタの読み書き処理をさせるJITシーク制御を実行するJITシーク制御部と前記ディスクの回転待ちを考慮しない最速シーク制御を実行する最速シーク制御部とを備え、
前記最速シーク制御部は、前記ヘッドの加速区間と減速区間において印加可能な範囲でVCM電流の絶対値が大きな値の単調減少区間を持つVCMの電流指示値もしくは前記ヘッドの動作加速度の第1時系列データを用い、
前記JITシーク制御部は、前記ヘッドの加速区間と減速区間の前記単調減少区間との少なくともいずれかの区間において、前記第1時系列データが持つ傾きの絶対値よりも小さな絶対値を持つ傾きを設定するVCMの電流指示値もしくは前記ヘッドの動作加速度の第2時系列データを用いる磁気ディスク装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第2時系列データを不揮発性メモリ上に備える、もしくはファームウェア上で前記第2時系列データを生成するために必要なパラメータを不揮発性メモリ上に備える請求項1に記載の磁気ディスク装置。
【請求項3】
前記第2時系列データは、VCMの電流指示値もしくは前記ヘッドの動作加速度の絶対値の1回微分の平均値が0もしくはその近傍である時間区間を含むVCMの電流指示値もしくは前記ヘッドの動作加速度の時系列データである請求項1に記載の磁気ディスク装置。
【請求項4】
前記シーク制御部は、前記ヘッドの動作加速度に対する閾値であるヘッド加速度制限閾値を備え、前記ヘッド加速度制限閾値を上限とするように前記ヘッドの第2動作加速度を決定し、前記第2動作加速度に基づいて前記電流指示値を生成する請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。
【請求項5】
前記シーク制御部は、ディジタルフィルタを用いて前記第2動作加速度を平滑化した第3動作加速度を生成し、前記第3動作加速度に基づいて前記電流指示値を生成する請求項4に記載の磁気ディスク装置。
【請求項6】
前記ヘッド加速度制限閾値は、シーク距離、回転待ち時間、電源電圧、温度の少なくとも1つをパラメータとする特徴とする請求項4に記載の磁気ディスク装置。
【請求項7】
前記ヘッド加速度制限閾値のパラメータをファームウェア上もしくは不揮発性メモリ上に持つことを特徴とする請求項6に記載の磁気ディスク装置。
【請求項8】
前記シーク制御部は、前記電流指示値に対する閾値であるVCM電流制限閾値を備え、前記VCM電流制限閾値を上限とするように前記VCMへの第2電流指示値を生成し、前記第2電流指示値をVCMへ入力する請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。
【請求項9】
前記シーク制御部は、ディジタルフィルタを用いて、前記第2電流指示値を平滑化して第3電流指示値を生成し、前記第3電流指示値をVCMへ入力する請求項8に記載の磁気ディスク装置。
【請求項10】
前記VCM電流制限閾値は、シーク距離、回転待ち時間、電源電圧、温度の少なくとも1つをパラメータとして決定する請求項8のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明の実施形態は、磁気ディスク装置のシーク制御に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
磁気ディスク装置に対する顧客要求や脱炭素社会に向けたSDGs課題として低消費電力化が挙げられる。ディスクの回転待ちを考慮しないシーク制御である最速シークは、アクセス性能に直接影響するためVCMへの入力電流(VCM電流)の形状の調整自由度が低いが、回転待ちを考慮するシーク制御であるJIT(Just in time)シークは、回転待ち時間をシーク時間として活用することでき、目的に応じたVCM電流形状の調整が可能で自由度が高い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許第6038096号明細書
米国特許第9275667号明細書
米国特許第7110214号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、消費電力を低減する磁気ディスク装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態に係る磁気ディスク装置は、ディスクを読み書きするヘッドと、前記ディスクの目標データセクタへの読み書きを指令するコマンドを受信して処理するコマンド処理部と、前記ヘッドの動作加速度を決定し、前記動作加速度に対応する電流指示値を生成し、前記ヘッドを前記目標データセクタのある目標トラックまで移動させるシーク制御部と、前記電流指示値に基づいて前記ヘッドの動作を制御するボイスコイルモータ(VCM)とを備え、前記シーク制御部は、前記ヘッドに前記ディスクの回転待ちをさせて前記目標データセクタの読み書き処理をさせるJITシーク制御を実行するJITシーク制御部と前記ディスクの回転待ちを考慮しない最速シーク制御を実行する最速シーク制御部とを備え、前記最速シーク制御では、前記ヘッドの加速区間と減速区間において印加可能な範囲でVCM電流の絶対値が大きな値の単調減少区間を持つVCMの電流指示値もしくは前記ヘッドの動作加速度の第1時系列データを用い、前記JITシーク制御部は、前記ヘッドの加速区間と減速区間の前記単調減少区間との少なくともいずれかの区間において、前記第1時系列データが持つ傾きの絶対値よりも小さな絶対値を持つ傾きを設定するVCMの電流指示値もしくは前記ヘッドの動作加速度の第2時系列データを用いる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、実施形態に係る磁気ディスク装置の機能を示す構成図である。
図2は、実施形態に係る磁気ディスク装置のHDAを示すイメージ図である。
図3は、実施形態に係る磁気ディスク装置におけるVCM電流の波形と各区間の定義を示す。
図4は、実施形態に係る磁気ディスク装置のVCMが備える電気回路の回路図の例を示す。
図5は、第1の実施形態に係るシーク制御部が生成するVCM電流波形などの例を示す図である。
図6は、第2の実施形態に係るシーク制御部の機能を示す構成図である。
図7は、第2の実施形態に係るサーボ制御部のブロック図である。
図8は、第2の実施形態に係るサーボ制御部の第2のブロック図である。
図9は、第3の実施形態に係るシーク制御部の機能を示す構成図である。
図10は、第3の実施形態に係るサーボ制御部のブロック図である。
図11は、第3の実施形態に係るサーボ制御部の第2のブロック図である。
図12は、第4の実施形態に係るシーク制御器の機能を示す構成図である。
図13は、第4の実施形態に係るサーボ制御部のブロック図である。
図14は、第5の実施形態に係るシーク制御部の機能を示す構成図である。
図15は、第5の実施形態に係るサーボ制御部のブロック図である。
図16は、実施形態に係るシーク制御部が生成するVCM電流波形の第1の例を示す図である。
図17は、実施形態に係るシーク制御部が生成するVCM電流波形の第2の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
(実施形態)
図1は、実施形態に係る磁気ディスク装置の構成図である。
【0008】
HDA10は、スピンドル12に支持される磁気ディスクDK、ボイスコイルモータ(VCM)型のVCM13、軸受14に取り付けられたアームAMなどが筐体HSに格納されるヘッドディスクアッセンブリを示す。アームAMの先端のスライダ18には、磁気ディスクDKのデータを読み書きする再生ヘッドRHと記録ヘッドWHが取り付けられる。再生ヘッドRHと記録ヘッドWHの組でヘッドHDと称する。VCM型アクチュエータ(VCM13)により軸受14を中心とした円周方向にアームAMを動かすことにより、ヘッドHDの位置を制御する。アームAMには、サスペンション15が取り付けられ、サスペンション15にはVCM13と独立に駆動が可能なアクチュエータMA等が取り付けられている。
【0009】
ドライバIC20は、MPU50またはHDC60などからの制御に従って、HDA10の各機能を制御する。
【0010】
SPM制御部201は、HDA10のスピンドルSPM12の回転を制御する。
(【0011】以降は省略されています)

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