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公開番号2024046470
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-03
出願番号2022151885
出願日2022-09-22
発明の名称固体撮像装置
出願人株式会社東芝,東芝デバイス&ストレージ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H01L 27/146 20060101AFI20240327BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】青色波長帯域における分光感度を向上させた固体撮像装置を提供する。
【解決手段】本実施形態に係る固体撮像装置は、半導体領域と、反射防止膜と、を備える。半導体領域には、青色の光を検出する青色用フォトダイオード、緑色の光を検出する緑色用フォトダイオードおよび赤色の光を検出する赤色用フォトダイオードが配置されている。反射防止膜は、前記半導体領域の上に配置された第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜の上に配置され、前記第1絶縁膜の屈折率よりも高い屈折率を有する第2絶縁膜とを備える。前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜の少なくとも一方は、前記青色用フォトダイオードに受光される光が透過する領域における膜厚が前記緑色用フォトダイオードに受光される光が透過する領域における膜厚よりも薄い。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
青色の光を検出する青色用フォトダイオード、緑色の光を検出する緑色用フォトダイオードおよび赤色の光を検出する赤色用フォトダイオードが配置された半導体領域と、
前記半導体領域の上に配置された第1絶縁膜、および前記第1絶縁膜の上に配置され、前記第1絶縁膜の屈折率よりも高い屈折率を有する第2絶縁膜を備える反射防止膜と、を備え、
前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜の少なくとも一方は、前記青色用フォトダイオードに受光される光が透過する領域における膜厚が前記緑色用フォトダイオードに受光される光が透過する領域における膜厚よりも薄い、固体撮像装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記第1絶縁膜は、前記青色用フォトダイオードに受光される光が透過する領域における第1膜厚が前記緑色用フォトダイオードに受光される光が透過する領域における第2膜厚よりも薄く、前記第2膜厚が前記赤色用フォトダイオードに受光される光が透過する領域における第3膜厚よりも薄く、
前記第2絶縁膜は、前記青色用フォトダイオードに受光される光が透過する領域における第4膜厚が前記緑色用フォトダイオードに受光される光が透過する領域における第5膜厚以下であり、前記第5膜厚が前記赤色用フォトダイオードに受光される上の領域における第6膜厚よりも薄い、請求項1に記載の固体撮像装置。
【請求項3】
前記第1絶縁膜は、前記青色用フォトダイオードに受光される光が透過する領域における第1膜厚が前記緑色用フォトダイオードに受光される光が透過する領域における第2膜厚よりも薄く、前記第2膜厚の大きさが前記赤色用フォトダイオードに受光される光が透過する領域における第3膜厚の大きさ以下であり、
前記第2絶縁膜は、前記青色用フォトダイオードに受光される光が透過する領域における第4膜厚、前記緑色用フォトダイオードに受光される光が透過する領域における第5膜厚、および前記赤色用フォトダイオードに受光される上の領域における第6膜厚が同じ大きさである、請求項1に記載の固体撮像装置。
【請求項4】
前記第1絶縁膜は、前記青色用フォトダイオードに受光される光が透過する領域における第1膜厚、前記緑色用フォトダイオードに受光される光が透過する領域における第2膜厚、および前記赤色用フォトダイオードに受光される上の領域における第3膜厚が同じ大きさであり、
前記第2絶縁膜は、前記青色用フォトダイオードに受光される光が透過する領域における第4膜厚が前記緑色用フォトダイオードに受光される光が透過する領域における第5膜厚よりも薄く、前記第5膜厚の大きさが前記赤色用フォトダイオードに受光される光が透過する領域における第6膜厚の大きさ以下である、請求項1に記載の固体撮像装置。
【請求項5】
前記第1絶縁膜はシリコン酸化物からなり、前記第2絶縁膜はシリコン窒化物からなり、前記第1絶縁膜の前記青色用フォトダイオードに受光される光が透過する領域における膜厚の大きさが50Å以上100Å以下、かつ、前記第2絶縁膜の前記青色用フォトダイオードに受光される光が透過する領域における膜厚の大きさが400Å以上600Å以下である、請求項1に記載の固体撮像装置。
【請求項6】
前記第1絶縁膜はシリコン酸化物からなり、前記第2絶縁膜はシリコン窒化物からなり、前記第1絶縁膜の前記青色用フォトダイオードに受光される光が透過する領域における膜厚の大きさが100Å以上150Å以下、かつ、前記第2絶縁膜の前記青色用フォトダイオードに受光される光が透過する領域における膜厚の大きさが350Å以上500Å以下である、請求項1に記載の固体撮像装置。
【請求項7】
前記第1絶縁膜はシリコン酸化物からなり、前記第2絶縁膜はシリコン窒化物からなり、前記第1絶縁膜の前記青色用フォトダイオードに受光される光が透過する領域における膜厚の大きさが150Å以上200Å以下、かつ、前記第2絶縁膜の前記青色用フォトダイオードに受光される光が透過する領域における膜厚の大きさが300Å以上450Å以下である、請求項1に記載の固体撮像装置。
【請求項8】
前記第1絶縁膜はシリコン酸化物からなり、前記第2絶縁膜はシリコン窒化物からなる、請求項1~7のいずれかに記載の固体撮像装置。
【請求項9】
前記第1絶縁膜は酸化アルミニウムからなり、前記第2絶縁膜は酸化ジルコニウムからなる、請求項1~7のいずれかに記載の固体撮像装置。
【請求項10】
前記第1絶縁膜はシリコン酸化物からなり、前記第2絶縁膜は酸化ハフニウムからなる、請求項1~7のいずれかに記載の固体撮像装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、固体撮像装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
固体撮像装置は、より多くの光を受光して感度を向上させるために、画素の受光素子(フォトダイオード)上に、反射防止膜(ARフィルタ)を備えている。しかし、従来の反射防止膜では、青色波長帯域の光(例えば、約400nm-500nmの波長帯域の光)の透過率が、より長波長の光(緑色、赤色の光)の透過率と比べて低いため、固体撮像装置全体の分光感度が青色波長帯域において低下し、可視域全体で不均一になってしまう。なお、青色波長帯域の透過率を上げるために、反射防止膜を青色の光に適合させた場合、緑色・赤色波長帯域の光の透過率が低下する。また、固体撮像装置の、青色波長帯域の分光感度を上げる手段として、例えばマイクロレンズを用いる方法があるが、大面積化には不利である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許出願公開第2015/0035101号明細書
米国特許第8728853号明細書
特開2009-88261号公報
米国特許第7518096号明細書
米国特許出願公開第2009/0302409号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、青色波長帯域における分光感度を向上させた固体撮像装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本実施形態に係る固体撮像装置は、半導体領域と、反射防止膜と、を備える。半導体領域には、青色の光を検出する青色用フォトダイオード、緑色の光を検出する緑色用フォトダイオードおよび赤色の光を検出する赤色用フォトダイオードが配置されている。反射防止膜は、前記半導体領域の上に配置された第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜の上に配置され、前記第1絶縁膜の屈折率よりも高い屈折率を有する第2絶縁膜とを備える。前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜の少なくとも一方は、前記青色用フォトダイオードに受光される光が透過する領域における膜厚が前記緑色用フォトダイオードに受光される光が透過する領域における膜厚よりも薄い。
【図面の簡単な説明】
【0006】
一実施形態に係る固体撮像装置の断面図である。
一実施形態に係る固体撮像装置の反射防止膜の透過率の波長依存性の一例を示す図である。
一実施形態に係る固体撮像装置の変形例の断面図である。
一実施形態に係る固体撮像装置の別の変形例の断面図である。
一実施形態に係る固体撮像装置において用いられる反射防止膜の青色波長帯域の光の透過率の膜厚依存性の一例を示す図である。
一実施形態に係る固体撮像装置の製造方法の工程の一例を説明するための断面図である。
図6Aに続く、一実施形態に係る固体撮像装置の製造方法の工程の一例を説明するための断面図である。
図6Bに続く、一実施形態に係る固体撮像装置の製造方法の工程の一例を説明するための断面図である。
図6Cに続く、一実施形態に係る固体撮像装置の製造方法の工程の一例を説明するための断面図である。
図6Dに続く、一実施形態に係る固体撮像装置の製造方法の工程の一例を説明するための断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。実施形態は、本発明を限定するものではない。図面は模式的または概念的なものであり、各部分の比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。明細書と図面において、既出の図面に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0008】
説明の便宜上、図面に示すように、XYZ直交座標系を採用する。Z軸方向は、固体撮像装置の積層方向(厚さ方向)である。また、Z方向のうち、カラーフィルタ側を「上」ともいい、半導体領域2側を「下」ともいう。ただし、この表現は便宜的なものであり、重力の方向とは無関係である。
【0009】
図1を参照して、実施形態に係る固体撮像装置1について説明する。固体撮像装置1は、画素が一列に並んだリニアセンサであってもよいし、画素が縦横の両方向に配置されたエリアセンサであってもよい。また、固体撮像装置1はCMOSセンサであってもよいし、CCDセンサであってもよい。
【0010】
図1に示すように、固体撮像装置1は、半導体領域2と、フォトダイオード3bと、フォトダイオード3gと、フォトダイオード3rと、反射防止膜7と、青色カラーフィルタ8bと、緑色カラーフィルタ8gと、赤色カラーフィルタ8rと、を備える。以下、図1を参照しながら、各要素の詳細を説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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