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公開番号2024043150
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-29
出願番号2022148172
出願日2022-09-16
発明の名称レンズユニット
出願人株式会社タムロン
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類G02B 7/02 20210101AFI20240322BHJP(光学)
要約【課題】複数のレンズを鏡筒内に組み付ける際におけるレンズチルトを抑えて、レンズユニットの品質を高めること。
【解決手段】鏡筒(12)の一部であって、最も物体側のレンズ(14)における像側の面の周縁部に対向する部位に、Oリング(28)を収容するための環状の収容溝(30)が形成され、収容溝(30)の底面に、Oリング(28)を位置決めするための環状の位置決め溝(32)が形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
鏡筒と、
該鏡筒内に光軸方向に沿って設けられた複数のレンズと、を備え、
前記鏡筒の一部であって、前記複数のレンズのうちの最も物体側のレンズにおける像側の面の周縁部に対向する部位に、Oリングを収容するための環状の収容溝が形成され、
前記Oリングは、前記最も物体側のレンズと前記鏡筒との間で光軸方向に押し潰されることで、前記鏡筒の内部を密封するように構成され、
前記収容溝の底面に、前記Oリングを位置決めするための環状の位置決め溝が形成されている、レンズユニット。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記収容溝の一方の壁面と前記位置決め溝の一方の端縁との間隔、及び前記収容溝の他方の壁面と前記位置決め溝の他方の端縁との間隔は、それぞれ、前記Oリングの線径の半分未満に設定されている、請求項1に記載のレンズユニット。
【請求項3】
前記位置決め溝の幅寸法は、前記Oリングの線径の10%以上でかつ200%以下に設定されている、請求項1に記載のレンズユニット。
【請求項4】
前記位置決め溝の深さ寸法は、前記Oリングの線径の5%以上でかつ50%以下に設定されている、請求項1に記載のレンズユニット。
【請求項5】
前記鏡筒の先端側に、前記最も物体側のレンズにおける物体側の面の周縁部に被さるようにかしめられた環状のカシメ部が形成され、
前記Oリングは、前記カシメ部を形成することで、前記最も物体側のレンズと前記鏡筒との間で光軸方向に押し潰されるように構成されている、請求項1に記載のレンズユニット。
【請求項6】
前記鏡筒の先端側に螺合して設けられ、前記最も物体側のレンズを像側に押圧する押さえ環を更に備え、
前記Oリングは、前記最も物体側のレンズが前記押さえ環によって押圧されることで、前記最も物体側のレンズと前記鏡筒との間で光軸方向に押し潰されるように構成されている、請求項1に記載のレンズユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、レンズユニットに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
車載カメラ等のカメラに用いられるレンズユニットは、鏡筒と、該鏡筒内に光軸方向に沿って設けられた複数のレンズとを備える。レンズユニットが防水機能を付加するために、最も物体側のレンズと鏡筒との間にOリングを介在させることがある。Oリングは、最も物体側のレンズと鏡筒との間で光軸方向に押し潰されることで、鏡筒の内部を密封するように構成されている。
【0003】
特許文献1に記載のレンズユニットは、最も物体側のレンズと鏡筒との間にOリングを介在させることなく、次のような構成によって防水機能を付加している。即ち、鏡筒の一部であって、最も物体側のレンズにおける像側の面の周縁部に対向する部位には、環状の凹部が形成されている。鏡筒の凹部には、塗布した液状組成物を硬化してなる環状の弾性シール部材が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2015/119296号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、最も物体側のレンズと鏡筒との間にOリングを介在させる場合には、複数のレンズを鏡筒に組み付ける際に、Oリングを押し潰しながら複数のレンズを鏡筒に対して固定する必要がある。そのため、複数のレンズを鏡筒に組み付ける際に、Oリングの位置ずれに起因してOリングの反力に偏りが生じ、複数のレンズの組ずれ又はレンズチルトが起こり、レンズユニットの品質の低下を招くことがある。
【0006】
また、特許文献1に記載のレンズユニットのように、鏡筒の凹部に環状の弾性シール部材を設ける場合には、次のような問題がある。鏡筒の凹部に液状組成物を塗布して、液状組成物が硬化するまでに時間が長くなり、レンズユニットの製造性が低下する。また、鏡筒の凹部の全周に液状組成物を塗布する際に、液状組成物の厚みにバラツキが発生し易く、その結果、最も物体側のレンズと環状の弾性シール部材との空隙が発生して、レンズユニットの品質の低下することが懸念される。
【0007】
そこで、本発明の一態様は、最も物体側のレンズと鏡筒との間にOリングを介在させた場合に、複数のレンズを鏡筒に組み付ける際におけるレンズチルトを抑えて、レンズユニットの品質を高めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述の課題を解決するため、本発明の一態様は、鏡筒と、該鏡筒内に光軸方向に沿って設けられた複数のレンズと、を備える。前記鏡筒の一部であって、前記複数のレンズのうちの最も物体側のレンズにおける像側の面の周縁部に対向する部位に、Oリングを収容するための環状の収容溝が形成され、前記Oリングは、前記最も物体側のレンズと前記鏡筒との間で光軸方向に押し潰されることで、前記鏡筒の内部を密封(シール)するように構成され、前記収容溝の底面に、前記Oリングを位置決めするための環状の位置決め溝が形成されている。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、最も物体側のレンズと鏡筒との間にOリングを介在させた場合に、複数のレンズを鏡筒に組み付ける際におけるレンズチルトを抑えて、レンズユニットの品質を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態1に係るレンズユニットの光軸方向に沿った模式的な断面図である。
図1のII部の拡大断面図である。
実施形態1に係るレンズユニットの位置決め溝の他の態様を示す拡大断面図である。
実施形態1に係るレンズユニットの位置決め溝の他の態様を示す拡大断面図である。
実施形態1の作用効果の一部を説明するための模式的な断面図である。
実施形態2に係るレンズユニットの光軸方向に沿った模式的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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