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公開番号2024043084
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-29
出願番号2022148072
出願日2022-09-16
発明の名称磁気ディスク装置
出願人株式会社東芝,東芝デバイス&ストレージ株式会社
代理人弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類G11B 21/12 20060101AFI20240322BHJP(情報記憶)
要約【課題】コンタミネーションによる障害の発生率を低減することが可能なディスク装置を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、磁気ディスク装置は、回転自在な磁気ディスクと、ヘッドを支持および駆動するアクチュエータと、ヘッドをアンロード位置に保持するランプと、磁気ディスクを回転するモータと、ヘッドをランプから磁気ディスクの上にロードするロード動作と、ロード後に、ヘッドを磁気ディスクの外周から内周の側に移動するシーク動作と、を実行するコントローラと、を備えている。ロード動作時のヘッドの径方向移動速度をVr1、ヘッドの周方向移動速度をVt1、シーク動作時のヘッドの径方向移動速度をVrs、周方向移動速度をVtsとすると、コントローラは、(Vr1/Vt1)<(Vrs/Vts)の関係を満たすようにヘッドの径方向移動速度および磁気ディスクの回転数の少なくとも一方を制御する。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
回転自在な磁気ディスクと、
前記磁気ディスクの径方向に沿って移動可能にヘッドを支持および駆動するアクチュエータと、
前記ヘッドを前記磁気ディスクの外周側のアンロード位置に保持するランプと、
前記磁気ディスクを回転するモータと、
前記ヘッドを前記ランプから前記磁気ディスクの上にロードするロード動作と、ロード後に、前記ヘッドを前記磁気ディスクの外周から内周の側に移動するシーク動作と、を実行し、
前記ロード動作時の前記ヘッドの径方向移動速度をVr1、前記磁気ディスクの回転による前記ヘッドの周方向移動速度をVt1、前記シーク動作時の前記ヘッドの径方向移動速度をVrs、周方向移動速度をVtsとすると、(Vr1/Vt1)<(Vrs/Vts)の関係を満たすように前記ヘッドの径方向移動速度および前記磁気ディスクの回転数の少なくとも一方を制御するコントローラと、
を備えるディスク装置。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記コントローラは、前記シーク動作時の前記ヘッドの周方向移動速度Vtsを前記ロード動作時の前記ヘッドの周方向移動速度Vt1よりも遅い速度に設定し、(Vr1/Vt1)<(Vrs/Vts)の関係を満たす、請求項1に記載のディスク装置。
【請求項3】
前記コントローラは、前記モータの回転数を下げて前記周方向移動速度Vtsを遅くする、請求項2に記載のディスク装置。
【請求項4】
前記コントローラは、前記シーク動作時の前記ヘッドの径方向移動速度Vrsを前記ロード動作時の前記ヘッドの径方向移動速度Vr1よりも速い速度に設定し、(Vr1/Vt1)<(Vrs/Vts)の関係を満たす、請求項1に記載のディスク装置。
【請求項5】
前記コントローラは、前記シーク動作時の前記ヘッドの周方向移動速度Vtsを前記ロード動作時の前記ヘッドの周方向移動速度Vt1よりも遅い速度に設定し、前記シーク動作時の前記ヘッドの径方向移動速度Vrsを前記ロード動作時の前記ヘッドの前記シーク動作時の前記ヘッドの径方向移動速度Vrsを前記ロード動作時の前記ヘッドの径方向移動速度Vr1よりも速い速度に設定し、径方向移動速度Vr1よりも速い速度に設定し、(Vr1/Vt1)<(Vrs/Vts)の関係を満たす、請求項1に記載のディスク装置。
【請求項6】
前記コントローラは、前記シーク動作の際、前記(Vr1/Vt1)<(Vrs/Vts)の関係を満たした状態で、前記ヘッドを前記磁気ディスクの外周から内周まで全面シークする、請求項1に記載のディスク装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明の実施形態は、磁気ディスク装置に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
磁気ディスク装置として、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)は、回転自在に設けられた磁気ディスクと、磁気ディスクに対してデータの記録、読取りを行う磁気ヘッドと、を有している。磁気ヘッドは、スライダ(ヘッドスライダ)、およびスライダに設けられたヘッド部を有している。HDDの動作時、磁気ヘッドは、一定の隙間を置いて磁気ディスク表面に対向する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許第6243222号明細書
米国特許第6693761号明細書
米国特許第7561367号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
HDDにおいて、主な障害事例の1つとして、媒体上に付着した塵、埃等のコンタミネーション(以下、コンタミと称する場合がある)と磁気ヘッドとが接触した際の磁気ヘッド又は磁気ディスクの傷付きが挙げられる。HDDの内部は高い清浄度に保たれているが、微量ながら塵、埃等のコンタミネーションが存在する。そのため、コンタミネーションと磁気ヘッドとが接触しても障害を起こさないような工夫をする必要がある。
この発明の実施形態の課題は、コンタミネーションによる障害の発生率を低減することが可能なディスク装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態によれば、ディスク装置は、回転自在な磁気ディスクと、前記磁気ディスクの径方向に沿って移動可能にヘッドを支持および駆動するアクチュエータと、前記ヘッドを前記磁気ディスクの外周側のアンロード位置に保持するランプと、前記磁気ディスクを回転するモータと、前記ヘッドを前記ランプから前記磁気ディスクの上にロードするロード動作と、ロード後に、前記ヘッドを前記磁気ディスクの外周から内周の側に移動するシーク動作と、を実行し、前記ロード動作時の前記ヘッドの径方向移動速度をVr1、前記磁気ディスクの回転による前記ヘッドの周方向移動速度をVt1、前記シーク動作時の前記ヘッドの径方向移動速度をVrs、周方向移動速度をVtsとすると、(Vr1/Vt1)<(Vrs/Vts)の関係を満たすように前記ヘッドの径方向移動速度および前記磁気ディスクの回転数の少なくとも一方を制御するコントローラと、を備えている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、実施形態に係るハードディスクドライブ(HDD)の分解斜視図。
図2は、前記HDDにおける磁気ヘッド、サスペンション、磁気ディスクを示す側面図。
図3は、前記HDDを概略的に示すブロック図。
図4は、前記HDDのランプを示す斜視図。
図5は、前記ランプの一部を拡大して示す側面図。
図6は、HDDにおけるディスク回転数とエラー発生率との関係を示す図。
図7は、HDDにおけるディスク回転数と傷付き発生率との関係を示す図。
図8は、記録媒体の傷の角度とエラー発生との関係をも指摘的に示す図。
図9は、傷幅に応じたディスク回転数とデータ欠損率との関係を示す図。
図10は、ヘッドのシーク速度とデータ欠損率との関係を示す図。
図11は、ロード動作時およびシーク動作時の径方向速度および周方向速度を示す図。
図12は、シーク前とシーク後とについて、媒体面上のパーティクル付着個数を示す図。
図13は、ディスク内周、中周、外周について、ディスク回転数とヘッド浮上高さとの関係を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下図面を参照しながら、実施形態に係る磁気ディスク装置ついて説明する。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更であって容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略あるいは簡略化することがある。
【0008】
(実施形態)
磁気ディスク装置として、実施形態に係るハードディスクドライブ(HDD)について詳細に説明する。図1は、カバーを外して示す実施形態に係るHDDの分解斜視図である。
図1に示すように、HDD11は、矩形状の筐体10を備えている。筐体10は、上面の開口した矩形箱状のベース12と、カバー(トップカバー)14と、を有している。ベース12は、矩形状の底壁12aと、底壁の周縁に沿って立設された側壁12bとを有し、例えば、アルミニウムにより一体に成形されている。カバー14は、例えば、ステンレスにより矩形板状に形成されている。カバー14は、複数のねじ13によりベース12の側壁12b上にねじ止めさ、ベース12の上部開口を気密に閉塞する。
【0009】
筐体10内には、ディスク状の記録媒体として複数枚、例えば、10枚の磁気ディスク18、および磁気ディスク18を支持および回転させるスピンドルモータ19が設けられている。スピンドルモータ19は、底壁12a上に配設されている。各磁気ディスク18は、例えば、直径95mm(3.5インチ)の円板状に形成された基板と、基板の上面および下面に形成された磁気記録層とを有している。各磁気ディスク18は、スピンドルモータ19のハブに互いに同軸的に嵌合されて、更に、クランプばね20によりクランプされている。これにより、磁気ディスク18は、ベース12の底壁12aと平行に位置した状態に支持されている。複数枚の磁気ディスク18は、スピンドルモータ19により所定の回転数で矢印B方向に回転される。なお、磁気ディスク18の搭載枚数は、10枚に限らず、9枚以下、あるいは、10枚以上、12枚以下としてもよい。
【0010】
筐体10内には、磁気ディスク18に対して情報の記録、再生を行なう複数の磁気ヘッド17、および、これらの磁気ヘッド17を磁気ディスク18に対して移動自在に支持したアクチュエータアッセンブリ22が設けられている。また、筐体10内には、アクチュエータアッセンブリ22を回動および位置決めするボイスコイルモータ(VCM)24、磁気ヘッド17が磁気ディスク18の最外周に移動した際、磁気ヘッド17を磁気ディスク18から離間したアンロード位置に保持するランプロード機構25、および変換コネクタ等の電子部品が実装された基板ユニット(FPCユニット)21が設けられている。
(【0011】以降は省略されています)

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