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公開番号2024042599
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-28
出願番号2022147418
出願日2022-09-15
発明の名称低反射フィルム、支持部付き低反射フィルム、書籍用カバー及び書籍
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 1/11 20150101AFI20240321BHJP(光学)
要約【課題】外縁近傍が視認されにくい低反射フィルム、並びに当該低反射フィルムが用いられた支持部付き低反射フィルム、書籍用カバー及び書籍を提供することを目的とする。
【解決手段】
印刷領域35と透明領域34とを備え、透明領域34における可視光反射率が2%以下の低反射フィルム30である。低反射フィルム30は外縁30aを含む。低反射フィルム30に低反射フィルム30の面に垂直な光を照射した場合に、正反射した反射光の強度が低反射フィルム30の中央領域30eから正反射した反射光の強度に比べて1.2倍以上となる連続する領域であって、外縁30aの延びる方向に延び、かつ外縁30aからの距離が100μm以下である領域を、第1外縁領域30dと定めるとき、第1外縁領域30dの幅W1は100μmより小さい。
【選択図】図3A
特許請求の範囲【請求項1】
印刷領域と透明領域とを備え、前記透明領域における可視光反射率が2%以下の低反射フィルムであって、
前記低反射フィルムは外縁を含み、
前記低反射フィルムに前記低反射フィルムの面に垂直な光を照射した場合に、正反射した反射光の強度が前記低反射フィルムの中央領域から正反射した反射光の強度に比べて1.2倍以上となる連続する領域であって、前記外縁の延びる方向に延び、かつ前記外縁からの距離が100μm以下である領域を、第1外縁領域と定めるとき、前記第1外縁領域の幅W1は100μmより小さい、低反射フィルム。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記低反射フィルムに前記低反射フィルムの面に垂直な光を照射した場合に前記外縁に沿って形成される、正反射した反射光の強度が前記低反射フィルムの中央領域から正反射した反射光の強度に比べて0.8倍以下となる連続する領域を、第2外縁領域と定めるとき、前記第2外縁領域の幅W2と前記第1外縁領域の幅W1との合計が100μmより小さく、
前記第1外縁領域と前記第2外縁領域との間に形成され、かつ正反射した反射光の強度が前記低反射フィルムの中央領域から正反射した反射光の強度に比べて0.8倍より大きく1.2倍以下である第1接続領域の幅が5μm以下となる、請求項1に記載の低反射フィルム。
【請求項3】
前記低反射フィルムに前記低反射フィルムの面に垂直な光を照射した場合に、前記第1外縁領域の前記外縁側とは反対側に形成されて前記外縁の延びる方向に延びる、正反射した反射光の強度が前記低反射フィルムの中央領域から正反射した反射光の強度に比べて0.8倍以下となる連続する領域を、第3外縁領域と定めるとき、前記第3外縁領域の幅W3と前記第1外縁領域の幅W1との合計が100μmより小さく、
前記第1外縁領域と前記第3外縁領域との間に形成され、かつ正反射した反射光の強度が前記低反射フィルムの中央領域から正反射した反射光の強度に比べて0.8倍より大きく1.2倍以下である第2接続部分の幅が5μm以下となる、請求項1に記載の低反射フィルム。
【請求項4】
前記外縁に沿った5mmをもつ帯状領域内における、複数方向から光が照射される環境での反射光の強度の最大値が、前記帯状領域内における、複数方向から光が照射される環境での反射光の強度の平均値に比べて2.0倍以下となる、請求項1に記載の低反射フィルム。
【請求項5】
膜厚が500μm以下である、請求項1に記載の低反射フィルム。
【請求項6】
2枚の前記低反射フィルムを、2枚の前記低反射フィルムの一方の面と他方の面とが平行となり、かつ2枚の前記低反射フィルムの一方と他方との距離が30cm以下となるように配置した場合に、可視光が2枚の前記低反射フィルムを通過する可視光透過率は、90%以上である、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の低反射フィルム。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の低反射フィルムと、
前記低反射フィルムを支持する支持部と、を備える、支持部付き低反射フィルム。
【請求項8】
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の低反射フィルムを備える、書籍用カバー。
【請求項9】
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の低反射フィルムを備える、書籍。
【請求項10】
透明領域を備え、前記透明領域における可視光反射率が2%以下の低反射フィルムであって、
前記低反射フィルムは外縁を含み、
前記低反射フィルムに前記低反射フィルムの面に垂直な光を照射した場合に、正反射した反射光の強度が前記低反射フィルムの中央領域から正反射した反射光の強度に比べて1.2倍以上となる連続する領域であって、前記外縁の延びる方向に延び、かつ前記外縁からの距離が100μm以下である領域を、第1外縁領域と定めるとき、前記第1外縁領域の幅W1は100μmより小さい、低反射フィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、低反射フィルム、支持部付き低反射フィルム、書籍用カバー及び書籍に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、透明な部分を有し、且つフィルムの面における光の反射を抑制することが可能な積層フィルムが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、表面を構成する表面反射防止層と、裏面を構成する裏面反射防止層とを備える透明積層フィルムが開示されている。このような透明積層フィルムによれば、表面反射防止層と裏面反射防止層とによって、表面及び裏面における光の反射が抑制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-47477号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような、フィルムの面における光の反射が抑制された低反射フィルムに印刷領域を追加したり、低反射フィルム上に表示物を固定したりすることによって、従来にはない多様な表現を実現し得る。例えば、透明な低反射フィルムの一部に印刷領域を追加した上で、低反射フィルムの面が水平面に垂直となるように低反射フィルムを支持することによって、低反射フィルムを視認する者に、印刷領域が空中に浮いて見えるような印象を与えられる。ここで、低反射フィルムが、外縁近傍において視認されやすい場合があった。特に、低反射フィルムを切断することによって低反射フィルムに外縁を形成した際に、低反射フィルムの外縁近傍において、低反射フィルムによる光の反射を抑制する機能が損なわれる場合があった。例えば、低反射フィルムの外縁近傍において、低反射フィルムの面が平滑にならない場合があった。この場合に、低反射フィルムによる光の反射を抑制する機能が損なわれて、低反射フィルムの外縁近傍が視認されやすくなるおそれがあった。低反射フィルムの外縁近傍が視認されやすいと、低反射フィルムを用いて多様な表現を実現することが妨げられるおそれがあった。例えば、透明な低反射フィルムの一部に印刷領域を追加したとしても、低反射フィルムの外縁近傍が視認されることによって、印刷領域が空中に浮いて見えるような印象を与えられなくなるおそれがあった。
【0005】
本開示は、このような点を考慮してなされたものであり、外縁近傍が視認されにくい低反射フィルム、並びに当該低反射フィルムが用いられた支持部付き低反射フィルム、書籍用カバー及び書籍を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1の態様は、印刷領域と透明領域とを備え、前記透明領域における可視光反射率が2%以下の低反射フィルムであって、
前記低反射フィルムは外縁を含み、
前記低反射フィルムに前記低反射フィルムの面に垂直な光を照射した場合に、正反射した反射光の強度が前記低反射フィルムの中央領域から正反射した反射光の強度に比べて1.2倍以上となる連続する領域であって、前記外縁の延びる方向に延び、かつ前記外縁からの距離が100μm以下である領域を、第1外縁領域と定めるとき、前記第1外縁領域の幅W1は100μmより小さい、低反射フィルムである。
【0007】
本開示の第2の態様は、上述した第1の態様による低反射フィルムにおいて、前記低反射フィルムに前記低反射フィルムの面に垂直な光を照射した場合に前記外縁に沿って形成される、正反射した反射光の強度が前記低反射フィルムの中央領域から正反射した反射光の強度に比べて0.8倍以下となる連続する領域を、第2外縁領域と定めるとき、前記第2外縁領域の幅W2と前記第1外縁領域の幅W1との合計が100μmより小さく、
前記第1外縁領域と前記第2外縁領域との間に形成され、かつ正反射した反射光の強度が前記低反射フィルムの中央領域から正反射した反射光の強度に比べて0.8倍より大きく1.2倍以下である第1接続領域の幅が5μm以下となってもよい。
【0008】
本開示の第3の態様は、上述した第1の態様又は上述した第2の態様による低反射フィルムにおいて、前記低反射フィルムに前記低反射フィルムの面に垂直な光を照射した場合に、前記第1外縁領域の前記外縁側とは反対側に形成されて前記外縁の延びる方向に延びる、正反射した反射光の強度が前記低反射フィルムの中央領域から正反射した反射光の強度に比べて0.8倍以下となる連続する領域を、第3外縁領域と定めるとき、前記第3外縁領域の幅W3と前記第1外縁領域の幅W1との合計が100μmより小さく、
前記第1外縁領域と前記第3外縁領域との間に形成され、かつ正反射した反射光の強度が前記低反射フィルムの中央領域から正反射した反射光の強度に比べて0.8倍より大きく1.2倍以下である第2接続部分の幅が5μm以下となってもよい。
【0009】
本開示の第4の態様は、上述した第1の態様から上述した第3の態様のそれぞれによる低反射フィルムにおいて、前記外縁に沿った5mmをもつ帯状領域内における、複数方向から光が照射される環境での反射光の強度の最大値が、前記帯状領域内における、複数方向から光が照射される環境での反射光の強度の平均値に比べて2.0倍以下となってもよい。
【0010】
本開示の第5の態様は、上述した第1の態様から上述した第4の態様のそれぞれによる低反射フィルムにおいて、膜厚が500μm以下であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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