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公開番号2024041843
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-27
出願番号2024000350,2021507509
出願日2024-01-04,2019-08-13
発明の名称レンズレスマイクロ光学フィルム
出願人クレイン アンド カンパニー、 インコーポレイテッド
代理人個人
主分類G02B 5/28 20060101AFI20240319BHJP(光学)
要約【課題】セキュリティスレッド、パッチ、ラベル、ストリップを含む光学的可変セキュリティデバイスを提供する。
【解決手段】本開示による特定のセキュリティデバイスは、レンズレス構造を利用し、それにより、複数のアイコン層が結合されて、光学的可変効果を有する合成画像または合成色を生成する。各アイコン層は、高解像度アイコン要素のアレイを含み、これらは、互いに対して整列され、互いに間隔を空けて、所望の光学的可変効果を生成する。このようなセキュリティデバイスは、排他的ではないが、セキュリティドキュメントの認証に特に有用である。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
アイコン要素(11a)の第1のアレイを含む第1のアイコン層(11)と、
前記第1のアイコン層に結合され、アイコン要素(13a)の第2のアレイを含む第2のアイコン層(13)と、
を含み、
前記第1のアイコン層及び前記第2のアイコン層のアイコン要素が線、ドット、またはそれらの組み合わせであり、
前記第1のアイコン層または第2のアイコン層のうち1つ以上のアイコン要素が、高解像度を呈する、
光学的可変セキュリティデバイス(OVSD)(10)。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記第1のアイコン層及び前記第2のアイコン層の少なくとも1つが干渉層である、請求項1に記載のOVSD。
【請求項3】
前記第1のアイコン層及び前記第2のアイコン層が互いに結合されて、前記第1または第2のアイコン層の1つ内のアイコン要素が、他方のアイコン層に近接する前記OVSDの少なくとも一方の側から見られると、少なくとも1つの光学的可変効果(OVE)が前記OVSDによってもたらされるようになった、請求項1に記載のOVSD。
【請求項4】
前記OVEがローリングバー(65)を含む、請求項3に記載のOVSD。
【請求項5】
前記ローリングバーが多色である、請求項4に記載のOVSD。
【請求項6】
前記OVEがカラースイッチを含む、請求項3に記載のOVSD。
【請求項7】
前記OVEが合成色を含む、請求項3に記載のOVSD。
【請求項8】
前記OVEが、前記第1のアイコン層が観察者に面する第1の視点から、及び、前記第2のアイコン層が前記観察者に面する第2の視点から観察可能である、請求項3に記載のOVSD。
【請求項9】
前記第1のアイコン層または第2のアイコン層のうち少なくとも1つにあるポストの間の領域を、部分的に充填する透明材料(85)をさらに含む、請求項3に記載のOVSD。
【請求項10】
前記アイコン要素の第1のアレイ、及び前記アイコン要素の第2のアレイの少なくとも1つのアイコン要素が、
0.5μm~6.5μmの範囲の幅寸法、または
7.7μm未満のアイコン要素間の間隔寸法
の1つ以上を有する、請求項1に記載のOVSD。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、偽造された、捏造された、改ざんされた、コピーされた、及び/または消費者に真正品として渡される可能性のある貴重品の認証(すなわち、認証及び/または保護)に使用するのに適したセキュリティデバイスの実施形態に関する。より具体的には、本開示による特定の実施形態は、本明細書で光学的可変セキュリティデバイス(OVSD)と呼ばれるものに関する。本開示によるOVSDの特定の実施形態は、多層であり、OVSDが変化する視点から見られると、光学的可変効果(OVE)をもたらす。OVEは、好ましくは動的効果であり、視点の変化が、OVSDによって投影された画像の位置、サイズ、形状、または色の変化を生じるものである。本開示の様々な実施形態によるOVSDは、セキュリティ文書(例えば、通貨文書、識別文書)及び高価値の消費者製品などの貴重品を認証する際に特定の有用性を有している。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
真正の貴重品(製品)の供給者は、偽造業者と奮闘することが多くあり、これらの偽造業者は、より安価な工程を使用して認証用製品の模倣品を作成し、これらの偽造品を真正の版として疑いを持たない消費者に渡すことを試みる。例えば、偽造業者は、多くの場合、高度な印刷技術、及びコピー技術を使用して真正のセキュリティ文書をコピーすることによって偽造セキュリティ文書を製造し、偽造品を真正文書として渡す。一部の消費者製品は、認証用にセキュリティラベルに依存しておらず、その場合は、偽造者は単に消費者向け製品を複製し、それを真正品として渡す。しかしながら、一部の消費者製品は、消費者向け製品を認証するためのセキュリティラベルを使用しており、その場合、偽造者はセキュリティラベルを含む消費者向け製品を複製することが必要になる。
【0003】
偽造者の企てを阻止するために、真正の貴重品の特定の製造業者は、光学的可変画像を表示するセキュリティデバイスを利用している。これらのデバイスは、最も洗練されたコピー及び印刷技術であっても、これらのセキュリティデバイスによって生成される光学的変動性が再現できないことから、偽造品や模倣品に対処するための有用なツールになっている。
【0004】
光学セキュリティデバイスにはいくつかの種類がある。例えば、Steenblikらの米国特許US7333268、US7738175、及びUS7468842は、画像要素のアレイが集束要素のアレイを通して見られるときに合成画像を生成する1つ以上の光学的セキュリティデバイスを説明している。これらの合成画像は、様々な視点から見たときに、いくつかの様々な光学的効果(例えば、位置、色、サイズ、形状、数などの変化)を示すことから、光学的変動性を示す場合がある。そのような効果を示すことができる材料構造はまた、Steenblikらの米国特許第US7738175号、Commanderらの米国特許第US7830627号、Kauleらの米国特許第US8149511、Kauleらの米国特許第US8878844号、Kauleらの米国特許第US8786521号、Kauleらの欧州特許出願第EP2162294号、及びKauleの欧州特許出願第EP2164713号に記載されている。
【0005】
様々な高セキュリティまたは高価値の製品に、強化されたセキュリティと認証を提供するのに適する、いくつかの光セキュリティデバイスがあるが、光セキュリティデバイスの性能と機能を強化するための機会が依然として存在している。例えば、上に列挙した参考文献に記載されているようなデバイスでは、画像層と集束層を別々に作成するために、複数の製造工程が必要になることが多い。このことにより高価となることがあり、また、製造工程に変動性をもたらすことがある。さらに、上述の光セキュリティデバイスは、集束要素のアレイとアイコン要素のアレイとの間で製造後に厳密な位置合わせを必要とすることがあり、これが工程をさらに複雑にすることになる。光学セキュリティデバイスは、多くの場合、レンズベースのシステムであり、集束層の集束要素としてレンズのアレイを含む。レンズは汚れの影響を受けやすく、セキュリティデバイスによって生成された合成画像を歪めたり妨げたりすることがある。
【0006】
レンズベースのセキュリティデバイスの代替案の1つは、豪州特許出願第AU2017101291(「’291出願」)で開示されている。そこで開示されているのは、第1のパターンを含む第1の層、及び第2のパターンを有する第2の層である、少なくとも2つの層を有するデバイスである。第2の層は、第1の層から一定距離だけ離れており、第2のパターンは、少なくとも1つの離散領域を含み、これは第1のパターンの対応する領域のスケーリングされたバージョンである。このデバイスは、モアレ干渉により、デバイスを見たときに3次元視覚効果を生じると言われている。このモアレ干渉効果は、線またはドットのサイズ及びそれらの間隔の両方が、一方の層で他方の層に対して拡大または縮小されるグローバルスケーリングから生成される。
【0007】
’291出願で説明されているデバイスには、独自の欠点がある。特に、線またはドットは、シマルタン印刷機などの従来の印刷機を使用して印刷またはエンボス加工される低解像度の線である。デバイスによって投影されるあらゆる画像の解像度が、高解像度の線またはドットがないために制限されている。このことはデバイスがセキュリティドキュメント(例えば、紙幣など)の認証に使用される場合など、デバイスの厚さが貴重品の認証の決定的な部分である場合に重要となる。
【発明の概要】
【0008】
本開示による特定の実施形態は、(i)セキュリティデバイス、(ii)セキュリティデバイスを作製する方法、(iii)セキュリティデバイスの使用またはセキュリティデバイスを使用する方法、(iv)セキュリティデバイスを含む貴重品、または(v)本明細書で説明される方法によって製造されたセキュリティデバイスを含む工程の態様ごとの製品、のうちの1つ以上を含む。
【0009】
一態様では、セキュリティデバイスが提供されており、いくつかの実施形態では、セキュリティデバイスは、光学的可変セキュリティデバイス(OVSD)であり、(i)アイコン要素の第1のアレイを有する第1のアイコン層と、(ii)第1のアイコン層に結合され、アイコン要素の第2のアレイを有する第2のアイコン層を含み、第1のアイコン層及び第2のアイコン層のアイコン要素は、線、ドット、またはそれらの組み合わせであり、アイコン要素は高解像度アイコン要素である。
【0010】
別の態様では、OVSDを作製する方法が提供されており、特定の実施形態では、本方法は、(i)光学スペーサ層を提供することと、(ii)光学スペーサ層の第1の側に第1のアイコン層を形成し、光学スペーサの第2の反対側に第2のアイコン層を形成することと、(iii)第1のアイコン層の上またはその中にアイコン要素のアレイを形成し、第2のアイコン層の上またはその中にアイコン要素の第2のアレイを形成することと、を含み、ここではアイコン要素は高解像度アイコン要素になっている。
(【0011】以降は省略されています)

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