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公開番号2024041690
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-27
出願番号2022178350
出願日2022-11-07
発明の名称ポリビニルアルコールフィルム及びこれから製造された光学フィルム
出願人長春石油化學股分有限公司
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 5/30 20060101AFI20240319BHJP(光学)
要約【課題】ポリビニルアルコールフィルム及びこれから製造された光学フィルムを提供する。
【解決手段】本発明は、ポリビニルアルコールフィルム及びこれから製造された光学フィルムに関するものである。前記ポリビニルアルコールフィルムは、ケン化度が95%以上のポリビニルアルコール樹脂を含み、25℃、角周波数10rad/sでスイープ発振した際の、前記ポリビニルアルコールフィルムから測定された複素粘度(η*)は400~1500Pa.sである。本発明のポリビニルアルコールフィルムは、フィルム表面欠陥が改善されることで、優れたフィルム表面特性を有する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ケン化度が95%以上のポリビニルアルコール樹脂を含み、25℃、角周波数10rad/sでスイープ発振した際の、測定された複素粘度(η*)が400~1500Pa・sであるポリビニルアルコールフィルム。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記ポリビニルアルコールフィルムは、30℃の水中に20分間浸漬された場合、重量膨潤度は37%を超え、前記ポリビニルアルコールフィルムは55℃の水中に3分間浸漬された場合、重量膨潤度が60%超である、請求項1に記載のポリビニルアルコールフィルム。
【請求項3】
前記ポリビニルアルコール樹脂のケン化度が、99.95%以上である、請求項2に記載のポリビニルアルコールフィルム。
【請求項4】
前記複素粘度(η*)が、410~1100Pa・sである、請求項1に記載のポリビニルアルコールフィルム。
【請求項5】
前記ポリビニルアルコール樹脂の重合度が、1300~5200である、請求項1~4のいずれか一項に記載のポリビニルアルコールフィルム。
【請求項6】
前記ポリビニルアルコール樹脂の重合度が、2000~3000である、請求項1~4のいずれか一項に記載のポリビニルアルコールフィルム。
【請求項7】
前記ポリビニルアルコールフィルムの厚さが30~75μmである、請求項1~4のいずれか一項に記載のポリビニルアルコールフィルム。
【請求項8】
請求項1~4のいずれか一項に記載のポリビニルアルコールフィルムから製造された光学フィルム。
【請求項9】
偏光膜である、請求項8に記載の光学フィルム。
【請求項10】
前記光学フィルムの少なくとも1つの面に貼り合わせられた保護層をさらに含む、請求項9に記載の光学フィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリビニルアルコール(polyvinyl alcohol、PVA)製品に関し、特に、ポリビニルアルコールフィルム及びこれから製造された光学フィルムに関するが、これに限定されない。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ポリビニルアルコール(polyvinyl alcohol、PVA)フィルムは、ポリビニルアルコール高分子と可塑剤を含む水溶液から塗布、乾燥されて得られた親水性材料で、高透明度、機械的強度、水溶性、良好な加工性等の特性を備えているため、包装材料又は電子機器の各種光学フィルム、例えば偏光膜に広く使用されている。
【0003】
ポリビニルアルコールフィルムを偏光工程で加工して得られた偏光膜は、特定の方向からの光だけを通さない性質を持つため、通過する光の明さを制御することができる。この性質に基づいて、偏光膜は各種ティスプレイ、メガネ及びウェアラブル端末に応用されている。偏光工程とは、一般に、膨潤、延伸、染色などの工程を含み、具体的に言えば、ポリビニルアルコールフィルムを溶液中に入れて前述の工程を実施することにより、染料分子をポリビニルアルコールフィルム中の分子中に拡散させて規則性のある配列をとり、偏光膜は配列方向に平行な光成分を吸収し、垂直方向の光成分を通過して偏光の性質を生じることができるようにする。
【0004】
良好な光学特性及び効果を提供するため、理想的な偏光膜は、均一な色、少ないフィルム表面欠陥、良好な色相効果などの特性を備えている必要がある。フィルム表面欠陥の関連特性について、特許文献1などの先行技術に開示されているのは、ポリビニルアルコールフィルムの表面粗さを調整して、その後製造された光学フィルムのフィルム表面欠陥状況を改善するものである。特許文献2などの先行技術に開示されているのは得られたポリビニルアルコールフィルムの表面凹み欠陥を減らすため、調製過程中に金属支持体の表面の亀裂の数を調整し、当前記フィルムを偏光膜製造用フィルムロールとして使用した場合、収率が良く、製造上の欠陥が少なく、要求される品質レベルを満たす偏光膜が得られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
台湾特許出願公開第TWI557164号
台湾特許出願公開第TWI639636号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ポリビニルアルコールフィルムの表面粗さ又は調製過程中金属支持体表面の亀裂の数を調整することによりフィルム表面欠陥を改善するという上記先行技術の技術的内容とは異なり、本発明者は、ポリビニルアルコールフィルムの複素粘度を特定の値の範囲内に調整することにより、成形品のフィルム表面欠陥を改善し、さらにその後製造された光学フィルムに良好な光学性能を持たせることができることを見出した。なお、本発明者は、特定の温度におけるポリビニルアルコールフィルムの重量膨潤度が下限値よりも大きくなるように制御した場合、ポリビニルアルコールフィルムから製造された光学フィルムは、優れた色相均一性を有することを見出した。
【課題を解決するための手段】
【0007】
具体的には、本発明の一態様は、ケン化度が95%以上のポリビニルアルコール樹脂を含み、25℃、角周波数10rad/sでスイープ発振した際の、測定された複素粘度(η*)が400~1500Pa・sであるポリビニルアルコールフィルムを提供する。
【0008】
1つ又は複数の実施形態において、前記ポリビニルアルコールフィルムは、30℃の水中に20分間浸漬された場合、重量膨潤度は37%を超え、前記ポリビニルアルコールフィルムは55℃の水中に3分間浸漬された場合、重量膨潤度は60%超である。
【0009】
1つ又は複数の実施形態において、前記ポリビニルアルコール樹脂のケン化度は、99.95%以上である。
【0010】
1つ又は複数の実施形態において、前記複素粘度(η*)は、410~1100Pa・sである。
(【0011】以降は省略されています)

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