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公開番号2024041296
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-27
出願番号2022146018
出願日2022-09-14
発明の名称液体を吐出する装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類B41J 2/17 20060101AFI20240319BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】装置の機構の複雑化を招くことなく、かつ吐出不良の発生を防止しながら回収した液体の再利用を行うことができる液体を吐出する装置を提供する。
【解決手段】黒色の液体が吐出される液体吐出ヘッド11と、液体カートリッジ20と、廃液2を貯留する固定廃液タンク8と、内部に蒸発防止部材33を備え、廃液2を収容する廃液収容カートリッジ32と、ヘッドタンク11bに供給されない廃液2を収容する交換廃液タンク31と、制御部50と、を備え、制御部50は、メンテナンスにより固定廃液タンク8に貯留される廃液量及びメンテナンス実施からの経過時間の情報を記憶し、固定廃液タンク8に貯留された廃液2の量が所定量を超え、かつメンテナンス実施からの経過時間が所定時間内であるとき、固定廃液タンク8内の廃液2を、廃液収容カートリッジ32へ送るように制御する液体を吐出する装置である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも黒色の液体が吐出される液体吐出ヘッドと、
前記液体吐出ヘッドに液体を供給する液体カートリッジと、
前記液体吐出ヘッドのメンテナンスを行うメンテナンス部と、
前記メンテナンス部から排出された廃液を貯留する固定廃液タンクと、
前記固定廃液タンクに貯留された前記廃液を、黒色の液体を吐出する前記液体吐出ヘッドのヘッドタンクに供給する経路上に配設され、内部に蒸発防止部材を備え、前記廃液を収容する廃液収容カートリッジと、
前記ヘッドタンクに供給されない前記廃液を収容する交換廃液タンクと、
制御部と、を備え、
前記制御部は、メンテナンスにより前記固定廃液タンクに貯留される廃液量及びメンテナンス実施からの経過時間の情報を記憶し、前記固定廃液タンクに貯留された前記廃液の量が所定量を超え、かつメンテナンス実施からの経過時間が所定時間内であるとき、前記固定廃液タンク内の前記廃液を、前記廃液収容カートリッジへ送るように制御することを特徴とする液体を吐出する装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記固定廃液タンクが接続する先を、前記廃液収容カートリッジと前記交換廃液タンクとの間で切り替えるバルブと、
前記固定廃液タンクと、前記廃液収容カートリッジまたは前記交換廃液タンクとの間で前記廃液を移動させるポンプと、を備え、
前記制御部は、前記ポンプの駆動時間を、前記固定廃液タンク内の前記廃液の量に応じて決定することを特徴とする請求項1に記載の液体を吐出する装置。
【請求項3】
前記固定廃液タンク内の前記廃液を送液するために必要な前記ポンプの駆動時間をT1、
前記固定廃液タンク内の前記廃液を前記廃液収容カートリッジへ送液するための前記ポンプの駆動時間をT2、
前記固定廃液タンク内の前記廃液を前記交換廃液タンクへ送液するための前記ポンプの駆動時間をT3としたとき、
T3>T1>T2の関係を満たすことを特徴とする請求項1または2に記載の液体を吐出する装置。
【請求項4】
前記固定廃液タンクと前記廃液収容カートリッジとの間の流路を構成するチューブ内に、空気および/または所定時間を経過した前記廃液が存在する場合、
前記空気および/または所定時間を経過した前記廃液を前記交換廃液タンクへ送ることを特徴とする請求項1または2に記載の液体を吐出する装置。
【請求項5】
前記制御部は、メンテナンス実施からの経過時間を基準として前記廃液を再利用に供するか否かの判断を行い、
判断基準となる前記経過時間が、前記固定廃液タンク内の前記廃液と、前記固定廃液タンクと前記廃液収容カートリッジとの間の流路を構成するチューブ内の前記廃液とで異なることを特徴とする請求項1または2に記載の液体を吐出する装置。
【請求項6】
前記廃液収容カートリッジは、前記廃液の収容時と収容量の情報を記憶するIDチップを備え、
前記IDチップから読み出した前記廃液の収容時の情報に基づき、前記廃液を再利用に供するか否かの判断を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の液体を吐出する装置。
【請求項7】
前記廃液収容カートリッジは、前記廃液の収容時と収容量の情報を記憶するIDチップを備え、
前記IDチップに記憶された前記廃液の収容時から所定時間が経過している場合、前記廃液収容カートリッジ内の前記廃液を前記固定廃液タンクに戻し、前記固定廃液タンク内の前記廃液を前記交換廃液タンクへ送液することを特徴とする請求項1または2に記載の液体を吐出する装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体を吐出する装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
液体を吐出する装置の一例としてのインクジェット記録装置では、液体吐出ヘッドのノズル内やノズル面に残された液体としてのインクを、空吐出や吸引を行うことにより廃液タンクに回収することが行われている。
【0003】
従来、廃液タンクへ排出されたインクはそのまま廃棄処理されていた。廃棄は環境負荷につながるという問題があった。また、ユーザーは廃液を回収するタンクを買い替える必要があり、コスト負担になるという問題があった。
このような問題に対し、回収した廃インクを再利用する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1には、回収手段によって回収したインクを再利用インクとして再利用インク用記録ヘッドへ供給する手段を備えたインクジェット記録装置が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
廃インクを再利用する装置において、経時で粘度が増加した廃インクが液体吐出ヘッドに供給されると、インク詰まりによる吐出不良や装置の故障を招くおそれがある。
これに対し、廃インクの粘度調整を行うための手段を設けると、装置の大型化や機構の複雑化につながり、コスト低減が困難となるおそれがある。
【0006】
そこで本発明は、装置の機構の複雑化を招くことなく、かつ吐出不良の発生を防止しながら回収した液体の再利用を行うことができる液体を吐出する装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の液体を吐出する装置は、少なくとも黒色の液体が吐出される液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドに液体を供給する液体カートリッジと、前記液体吐出ヘッドのメンテナンスを行うメンテナンス部と、前記メンテナンス部から排出された廃液を貯留する固定廃液タンクと、前記固定廃液タンクに貯留された前記廃液を、黒色の液体を吐出する前記液体吐出ヘッドのヘッドタンクに供給する経路上に配設され、内部に蒸発防止部材を備え、前記廃液を収容する廃液収容カートリッジと、前記ヘッドタンクに供給されない前記廃液を収容する交換廃液タンクと、制御部と、を備え、前記制御部は、メンテナンスにより前記固定廃液タンクに貯留される廃液量及びメンテナンス実施からの経過時間の情報を記憶し、前記固定廃液タンクに貯留された前記廃液の量が所定量を超え、かつメンテナンス実施からの経過時間が所定時間内であるとき、前記固定廃液タンク内の前記廃液を、前記廃液収容カートリッジへ送るように制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、装置の機構の複雑化を招くことなく、かつ吐出不良の発生を防止しながら回収した液体の再利用を行うことができる液体を吐出する装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態の液体を吐出する装置の要部概略構成を示す説明図である。
本実施形態の液体を吐出する装置の要部説明図である。
パラメータテーブルの一例である。
本実施形態の液体を吐出する装置の一例を示す図である。
本実施形態に係る液体を吐出する装置が備える制御機構の一例を示すブロック図である。
制御部のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る液体を吐出する装置について図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
(【0011】以降は省略されています)

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