TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024036854
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-18
出願番号2022141374
出願日2022-09-06
発明の名称液体を吐出する装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類B41J 2/01 20060101AFI20240311BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】装置構成の複雑化や大型化を招くことなく、被吐出媒体の保持と乾燥を実現可能な液体を吐出する装置を提供する。
【解決手段】被吐出媒体Mに対して液体を吐出する液体吐出手段と、被吐出媒体Mが載置される面に開口した複数の通気孔21を有するプラテン部材2と、複数の通気孔21と連通する通気経路26と、通気孔21を介して被吐出媒体Mに送風及び/又は吸引を行うための気流を発生させる気流発生手段20と、を備え、通気孔21、通気経路26及び気流発生手段20により構成され、プラテン部材2上に載置された被吐出媒体Mに送風し、被吐出媒体Mに吐出された液体を乾燥させる乾燥機構と、通気孔21、通気経路26及び気流発生手段20により構成され、プラテン部材2上に載置された被吐出媒体Mを吸引し、被吐出媒体Mをプラテン部材2上に保持する吸引機構と、を有する液体を吐出する装置1。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
被吐出媒体に対して液体を吐出する液体吐出手段と、
前記被吐出媒体が載置される面に開口した複数の通気孔を有するプラテン部材と、
複数の前記通気孔と連通する通気経路と、
前記通気孔を介して前記被吐出媒体に送風及び/又は吸引を行うための気流を発生させる気流発生手段と、を備え、
前記通気孔、前記通気経路及び前記気流発生手段により構成され、前記プラテン部材上に載置された前記被吐出媒体に送風し、前記被吐出媒体に吐出された前記液体を乾燥させる乾燥機構と、
前記通気孔、前記通気経路及び前記気流発生手段により構成され、前記プラテン部材上に載置された前記被吐出媒体を吸引し、前記被吐出媒体を前記プラテン部材上に保持する吸引機構と、を有することを特徴とする液体を吐出する装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記被吐出媒体に対して送風を行うモード及び/又は吸引を行うモードを切り替え可能であることを特徴とする請求項1に記載の液体を吐出する装置。
【請求項3】
前記被吐出媒体の表面の凹凸を検知する検知手段を備え、
前記被吐出媒体の表面に凹凸が検知されたとき、前記通気孔を介して前記被吐出媒体を吸引することを特徴とする請求項1または2に記載の液体を吐出する装置。
【請求項4】
前記気流発生手段は、送風装置及び吸引装置を有し、
前記送風装置は前記乾燥機構を構成する前記通気経路と連通し、
前記吸引装置は前記吸引機構を構成する前記通気経路と連通し、
前記乾燥機構を構成する前記通気経路と前記吸引機構を構成する前記通気経路とが、互いに連通する合流点を有することを特徴とする請求項1または2に記載の液体を吐出する装置。
【請求項5】
前記通気孔は、前記気流発生手段により生じた送風及び吸引のいずれかの気流を選択的に通気させる逆止弁を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の液体を吐出する装置。
【請求項6】
前記吸引機構を構成する複数の前記通気孔は、開口径が通気経路の径よりも小さい円錐台形の形状を有することを特徴とする請求項1または2に記載の液体を吐出する装置。
【請求項7】
前記乾燥機構を構成する前記通気孔と、前記吸引機構を構成する前記通気孔とが、行方向及び列方向に交互に配設されていることを特徴とする請求項1または2に記載の液体を吐出する装置。
【請求項8】
前記気流発生手段はファン部材を備え、
前記ファン部材の気流送出側に前記乾燥機構を構成する前記通気経路が接続され、前記ファン部材の吸気側に前記吸引機構を構成する前記通気経路が接続されていることを特徴とする請求項1に記載の液体を吐出する装置。
【請求項9】
前記液体吐出手段は、第1の液体を吐出する第1のヘッド、及び前記第1の液体とは異なる複数の第2の液体を吐出する第2のヘッドを備え、
前記第1のヘッドから液体を吐出しているとき、及び前記第2のヘッドから液体を吐出しているときは前記被吐出媒体を吸引し、
前記第1のヘッドから液体を吐出した後、前記第2のヘッドから液体を吐出するまでの待機時に前記被吐出媒体に送風することを特徴とする請求項1または2に記載の液体を吐出する装置。
【請求項10】
前記被吐出媒体が布地であり、前記第1の液体は白色のインクであり、前記第2の液体はカラーインクであり、前記第1の液体により下地を形成し、前記第2の液体により下地の上に所望の画像を形成することを特徴とする請求項9に記載の液体を吐出する装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体を吐出する装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
液体を吐出する装置として、インクジェット方式の印刷装置が知られている。インクジェット方式の印刷装置は、液体吐出手段としての液体吐出ヘッドからインク等を吐出し、被吐出媒体(被記録媒体)へ付着・染色させる。
また、インクジェット方式の印刷装置としては、被吐出媒体に吐出された液体を乾燥させる手段を備える構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1には、被吐出媒体上に印字されたインクを乾燥させる効果を向上させる構成として、インク吐出口が設けられた印字ヘッドと当該印字ヘッドを載せて走査するキャリッジ、および被記録媒体への印字位置を決めるプラテン部材を有するインクジェットプリンタにおいて、被記録媒体に当接するローラ、または被記録媒体への送風手段をキャリッジと一体に設けた装置が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、被吐出媒体として布地等に対してインクジェット方式で印刷するプリンタ(ガーメントプリンタ)が知られている。ガーメントプリンタでは、最初に白インクで下地の印刷を行い、その上にカラー(CMYK)インクで所望の絵柄等の印刷を行うことにより、印刷された絵柄等の視認性が向上させる技術が知られている。このような態様において、印刷された下地の乾燥が十分に行われないと、その上に印刷される絵柄に滲みなどが生じ、高画質化が困難となる。
【0005】
また、高い品質の画像を得るためには、被吐出媒体である布地にシワなどを生じさせることなく、プラテン部材上で平坦に保持したうえで印刷を行う必要がある。
【0006】
従来、被吐出媒体をプラテン部材上に平坦に保持するための機構は、乾燥機構とは別の手段として設ける必要があり、被吐出媒体を平坦に保持する機能と乾燥機能とを両立させるためには、装置構成の複雑化や大型化を招くという課題があった。
【0007】
そこで本発明は、装置構成の複雑化や大型化を招くことなく、被吐出媒体の保持と乾燥を実現可能な液体を吐出する装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の液体を吐出する装置は、被吐出媒体に対して液体を吐出する液体吐出手段と、前記被吐出媒体が載置される面に開口した複数の通気孔を有するプラテン部材と、複数の前記通気孔と連通する通気経路と、前記通気孔を介して前記被吐出媒体に送風及び/又は吸引を行うための気流を発生させる気流発生手段と、を備え、前記通気孔、前記通気経路及び前記気流発生手段により構成され、前記プラテン部材上に載置された前記被吐出媒体に送風し、前記被吐出媒体に吐出された前記液体を乾燥させる乾燥機構と、前記通気孔、前記通気経路及び前記気流発生手段により構成され、前記プラテン部材上に載置された前記被吐出媒体を吸引し、前記被吐出媒体を前記プラテン部材上に保持する吸引機構と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、装置の複雑化や大型化を招くことなく、被吐出媒体の保持と乾燥を実現可能な液体を吐出する装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明に係る液体を吐出する装置の一例としての印刷装置の外観斜視図である。
図1の印刷装置の平面図である。
図1の印刷装置の正面図である。
本発明に係る液体を吐出する装置の乾燥機構及び吸引機構の構成の例を模式的に示した説明図である。
本発明に係る液体を吐出する装置の機能ブロック図の一例である。
本発明に係る液体を吐出する装置のハードウェア構成図の一例である。
送風/吸引の設定の流れの一例を示すフローチャートである。
第1のモードにおける制御の流れを示すフローチャートである。
第2のモードにおける制御の流れを示すフローチャートである。
第3のモードにおける制御の流れを示すフローチャートである。
第4のモードにおける制御の流れを示すフローチャートである。
本発明に係る液体を吐出する装置の乾燥機構及び吸引機構の構成の例を模式的に示した説明図である。
通気孔の逆止弁の例を示す説明図である。
通気孔の断面形状の例を示す説明図である。
プラテン部材上の通気孔の開口部の配置の例を示す説明図である。
本発明に係る液体を吐出する装置の乾燥機構及び吸引機構の構成の他の実施形態を模式的に示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社リコー
収容器
8日前
株式会社リコー
塗工装置
2日前
株式会社リコー
液滴形成装置
7日前
株式会社リコー
画像形成装置
3日前
株式会社リコー
液体吐出装置
3日前
株式会社リコー
転写装置及び画像形成装置
2日前
株式会社リコー
定着装置及び画像形成装置
2日前
株式会社リコー
操作拡張ユニット及び画像形成装置
今日
株式会社リコー
梱包部材、トナー収納容器及び梱包方法
2日前
株式会社リコー
液体吐出ヘッドおよび液体を吐出する装置
7日前
株式会社リコー
フレーム、定着装置、及び、画像形成装置
2日前
株式会社リコー
空吐出受け、画像形成装置及び液体吐出装置
今日
株式会社リコー
画像処理装置、文書管理システムおよび方法
3日前
株式会社リコー
発泡シート及びその製造方法、並びに、製造物
2日前
株式会社リコー
電位発生方法、電位発生装置、及びプログラム
今日
株式会社リコー
液体を吐出する装置および液体を吐出する方法
2日前
株式会社リコー
情報処理装置、システム、方法およびプログラム
今日
株式会社リコー
電気音響変換器、音響機器、ウェアラブルデバイス
2日前
株式会社リコー
媒体処理装置、画像形成装置、及び画像形成システム
2日前
株式会社リコー
情報解析方法、情報解析装置、及び情報解析システム
2日前
株式会社リコー
結像レンズ、交換レンズ、撮像装置及び情報処理装置
今日
株式会社リコー
結像レンズ、交換レンズ、撮像装置及び情報処理装置
今日
株式会社リコー
ポリ乳酸発泡シート及びその製造方法、並びに、製造物
2日前
株式会社リコー
ポリ乳酸発泡シート及びその製造方法、並びに、製造物
2日前
株式会社リコー
搬送装置、搬送システム、搬送方法、及び搬送プログラム
今日
株式会社リコー
端末装置、情報処理方法、プログラム、および情報処理システム
4日前
株式会社リコー
情報提供装置、情報提供システム、情報提供方法、及びプログラム
3日前
株式会社リコー
画像形成装置、画像形成システム、画像形成方法およびプログラム
今日
株式会社リコー
評価支援システム、評価支援サーバ、評価支援方法及びプログラム
3日前
株式会社リコー
情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および情報処理システム
4日前
株式会社リコー
気体吹き出し装置、加熱装置、乾燥装置、印刷装置、液体を吐出する装置
今日
株式会社リコー
給電制御装置、給電制御方法、給電制御プログラム、および画像形成装置
2日前
株式会社リコー
データ処理装置、データ処理システム、データ処理方法およびプログラム
今日
株式会社リコー
前処理液、インクジェット用インクセット、及び、インクジェット記録方法
7日前
株式会社リコー
ポリ乳酸樹脂組成物、ポリ乳酸樹脂発泡体及びその製造方法、並びに製造物
2日前
株式会社リコー
アクチュエータ、液体吐出ヘッド、液体を吐出する装置およびアクチュエータの製造方法
2日前
続きを見る