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公開番号2024040938
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-26
出願番号2022145608
出願日2022-09-13
発明の名称健康状態推定システム
出願人株式会社ミグラトリア
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A01K 29/00 20060101AFI20240318BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】測定対象物の体重測定等センサを用いたセンサデータのみならず、センサでは把握できないユーザ等からの情報も用いて測定対象物の健康状態を推定するとともに、推定された測定対象物の健康状態を様々な形でユーザ等に報知することで、ユーザによる一次予防の実行や円滑な二次予防への移行に資する。
【解決手段】ユーザが用いるユーザ情報端末1と、医療関係機関が用いる医用情報端末2と、測定対象物の状態に関する情報を格納し、ユーザ情報端末1または医用情報端末2からのアクセスを受け付けるサーバ3と、を備え、サーバ3は、測定対象物の状態を測定する測定装置4において取得されるセンサデータや測定対象物に対するユーザまたは医療関係機関からの非センサデータを取得する情報取得部31と、センサデータ及び非センサデータを用いて測定対象物に関する特徴量を算出し測定対象物の健康状態を推定する演算部34と、を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
測定対象物を飼育するユーザが用いるユーザ情報端末と、
前記測定対象物の診断、治療を行う医療関係機関が用いる医用情報端末と、
前記測定対象物の状態に関する情報を格納し、前記ユーザ情報端末または前記医用情報端末からのアクセスを受け付けるサーバと、を備え、
前記サーバは、
前記ユーザが前記測定対象物を飼育する際に用いる前記測定対象物の状態を測定する測定装置において取得される測定対象物に関する測定可能なセンサデータや前記測定対象物に対する前記ユーザまたは前記医療関係機関からの非センサデータを取得する情報取得部と、
前記情報取得部において取得された前記センサデータ及び前記非センサデータを用いて前記測定対象物に関する特徴量を算出し前記測定対象物の健康状態を推定する演算部と、
を備えることを特徴とする健康状態推定システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記演算部は、算出した前記特徴量を予め生成された数理モデルに入力することで前記測定対象物の健康状態を推定することを特徴とする請求項1に記載の健康状態推定システム。
【請求項3】
前記演算部は、推定した前記測定対象物の健康状態について未病の可能性を数値化して算出することを特徴とする請求項2に記載の健康状態推定システム。
【請求項4】
前記ユーザが前記ユーザ情報端末を用いて前記サーバにアクセスするに当たり、前記ユーザが自己のアカウント内で、提携する前記医療関係機関を指定することによって、指定された前記医療関係機関は、前記サーバに格納されている前記ユーザが保有する前記センサデータ、或いは、前記非センサデータにアクセスが可能とされることを特徴とする請求項1に記載の健康状態推定システム。
【請求項5】
前記サーバには、さらに、前記演算部によって推定された前記測定対象物の健康状態を示す情報について、少なくとも前記ユーザ情報端末に対して報知する出力部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の健康状態推定システム。
【請求項6】
前記出力部は、前記ユーザによって指定された前記医療関係機関が存在する場合には、前記ユーザ情報端末に対して報知される前記健康状態を示す情報を指定された前記医療関係機関の医用情報端末に対しても報知することを特徴とする請求項5に記載の健康状態推定システム。
【請求項7】
前記出力部は、前記健康状態を示す情報を前記ユーザ、前記医療関係機関のいずれか一方、或いは、その両方に報知するに当たって、前記ユーザ、或いは、前記医療関係機関が指定した表示態様に合わせて報知内容の前記表示態様を加工することを特徴とする請求項5に記載の健康状態推定システム。
【請求項8】
前記測定装置は、前記測定対象物が飼育されるケージに設けられ、前記測定装置によって取得される前記センサデータは、少なくとも前記測定対象物の体重値及び前記測定対象物が置かれている環境状態を測定するための環境測定センサによって測定される値であることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の健康状態推定システム。
【請求項9】
前記環境測定センサは、気温、湿度、気圧の少なくともいずれか1つの前記環境状態を測定するセンサであることを特徴とする請求項8に記載の健康状態推定システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施の形態は、健康状態推定システムに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、少子高齢化社会を背景に室内でのみ飼育できるペットのニーズが高まっている。室内飼育ペットの対象は、主なものとして猫やウサギ、モルモット、或いは、鳥を挙げることができる。特に小鳥は飼育が容易であり、多くの人が小鳥をペットとして選んでいる。しかし小鳥は小さく繊細なため、病気の発見が遅れると致命的となる。
そのために、如何に病気を予防、或いは、早期発見できるように飼育するか、という、いわゆる予防医学の観点が必要となる。この予防医学に基づいた飼育が行われることによって、鳥の救命率を向上させ、寿命を延ばすことができる。
【0003】
予防医学は、3つの段階で実施されることが想定されている。一次予防は、栄養管理や適度な運動を行うことで病気にならないようにする。二次予防は、日常における状態変化を把握し、定期的に健康診断を行うことで、病気の早期発見、早期治療を促す。そして三次予防は、投薬治療やリハビリテーションといった、既に罹病した場合において病気の進行を止める、或いは、軽減するものである。
これをペットである、例えば、鳥に当てはめると、一次予防は飼育環境の管理、体重測定に基づいた食事量の管理、鳥に合わせた規則正しい生活を行わせることで病気になりにくい体にすることである。二次予防は、日頃の体重管理や排泄物の様態変化を把握することや動物病院での健康診断を行うことで病気の早期発見をすることである。すなわち、日頃の体重管理や排泄物の様態変化を把握することで病気の徴候を発見することである。さらに三次予防としては、動物病院での治療が該当する。
【0004】
予防医学の観点において、動物病院が関与する処置は、獣医師等、いわばプロが関与する部分であり、概ね適切な処置が行われる。一方、特に一次予防や二次予防は、飼い主が主体的に行うものであり、対応が困難である場合もある。例えば、一次予防において食事の管理は、飼い主が与えるエサの量を調整する。但し、適切なエサの量は飼育する鳥によって異なり、また、日々の鳥の体調によっても異なってくるものである。そのため、日々適切な量のエサを与えることは大変である。
【0005】
また、日常的な変化は、例えば体重を測定することによってその変化等を把握することができるが、全ての飼い主にとって簡易に体重測定ができるわけではない。すなわち、そもそも対象の鳥を掴むことができないと体重測定ができず、或いは、鳥が空腹状態である時に体重を測定することが好ましいが、中々鳥の空腹状態を把握することは困難である。
また、体重測定を行うことができても、鳥にはストレスが掛かってしまう可能性がある。一方飼い主にとっては測定結果を常に記録しておき、必要に応じて獣医師等に提示する必要があり、これを適切に行うことは負担となることも考えられる。
ここで例えばペットの中でも、例えば、猫に関してその活動状態を把握することが可能な見守り方法として、例えば、以下の特許文献1に記載の技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2021/014588号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に開示されている動物の行動情報を取得するサービスを提供するサーバでは、猫の行動データをユーザ端末に送信するが、そもそも動物の行動は飼育環境やユーザ(飼い主)の習慣により偏向する可能性があり、行動データが示す情報が必ずしも一次予防に寄与するとは限らない。
【0008】
また、当該行動データの取得には、猫にセンサを装着することによって行われるが、猫や犬等、ある程度大きな動物の場合はともかく、小さな動物、特に小鳥に対しては動物の大きさに比してセンサが大きすぎることになり、行動の抑制を招きかねない。行動の抑制は正確な行動データの取得の観点からは適切ではなく、またセンサが装着されることによって健康が害される可能性もある。
さらに行動データが示す情報は、直接動物の身体を測定して得られる情報に比べてあくまでも間接的な指標にとどまるものと考えられ、病気であるかどうかを検討する場合に必要な情報の精度としては十分ではない可能性がある。
【0009】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、測定対象物の体重測定等センサを用いたセンサデータのみならず、センサでは把握できないユーザ等からの情報も用いて測定対象物の健康状態を推定するとともに、推定された測定対象物の健康状態を様々な形でユーザ等に報知することで、ユーザによる一次予防の実行や円滑な二次予防への移行に資することができる健康状態推定システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
実施の形態における健康状態推定システムは、測定対象物を飼育するユーザが用いるユーザ情報端末と、測定対象物の診断、治療を行う医療関係機関が用いる医用情報端末と、測定対象物の状態に関する情報を格納し、ユーザ情報端末または医用情報端末からのアクセスを受け付けるサーバと、を備え、サーバは、ユーザが測定対象物を飼育する際に用いる測定対象物の状態を測定する測定装置において取得される測定対象物に関する測定可能なセンサデータや測定対象物に対するユーザまたは医療関係機関からの非センサデータを取得する情報取得部と、情報取得部において取得されたセンサデータ及び非センサデータを用いて測定対象物に関する特徴量を算出し測定対象物の健康状態を推定する演算部と、を備える。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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