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公開番号2024040605
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-26
出願番号2022145054
出願日2022-09-13
発明の名称還元剤供給装置及びその制御方法
出願人ボッシュ株式会社
代理人
主分類F01N 3/08 20060101AFI20240318BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】
還元剤を還元剤噴射弁まで充填させる場合に、還元剤供給経路の構造や途中の介在物によらず、還元剤を還元剤噴射弁まで十分に充填させる還元剤供給装置を提供する。
【解決手段】
還元剤供給装置の制御装置は、タンクに投与された還元剤を還元剤噴射弁まで充填するために供給ポンプを作動させる制御部と、供給ポンプで消費されるエネルギーを取得する取得部と、供給ポンプで消費されるエネルギーに基づいて、還元剤が還元剤噴射弁まで充填されたか否かを判断する判断部と、を有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
排気管(11)に取り付けられた還元触媒(13)の上流側に還元剤を供給する還元剤噴射弁(25)と、
タンク(21)から還元剤を汲み出して前記還元剤噴射弁(25)に圧送する供給ポンプ(31)と、
前記タンク(21)と前記供給ポンプ(31)とを連通する第1通路(51)と、
前記供給ポンプ(31)と前記還元剤噴射弁(25)とを連通する第2通路(52)と、
前記供給ポンプ(31)と前記還元剤噴射弁(25)とを制御する制御装置と、
を備えた、還元剤供給装置において、
前記制御装置は、
前記タンク(21)に投与された還元剤を前記第1通路(51)及び前記第2通路(52)を介して前記還元剤噴射弁(25)まで充填するために、前記供給ポンプ(31)を作動させる制御部(105)と、
前記供給ポンプ(31)で消費されるエネルギーを取得する取得部(103)と、
前記供給ポンプ(31)で消費されるエネルギー(Es)に基づいて、前記還元剤が前記還元剤噴射弁(25)まで充填されたか否かを判断する判断部(107)と、
を有する、
還元剤供給装置。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記供給ポンプ(31)は前記供給ポンプ(31)への通電・非通電が繰り返されることにより作動するタイプのポンプであり、
前記判断部(107)は、前記供給ポンプ(31)で消費されるエネルギー(Es)が所定の閾値(Eth)以上である期間における前記供給ポンプ(31)への通電・非通電の繰り返し回数(Ns)に基づいて、前記還元剤が、前記還元剤噴射弁(25)まで充填されたか否かを判断する、
請求項1に記載の還元剤供給装置。
【請求項3】
前記取得部は、前記供給ポンプ(31)が有するコイルに流れる電流(Is)に基づいて前記供給ポンプ(31)で消費されるエネルギー(Es)を取得する、
請求項1または2に記載の還元剤供給装置。
【請求項4】
排気管(11)に取り付けられた還元触媒(13)の上流側に還元剤を供給する還元剤噴射弁(25)と、タンク(21)から還元剤を汲み出して前記還元剤噴射弁(25)に圧送する供給ポンプ(31)と、前記タンク(21)と前記供給ポンプ(31)とを連通する第1通路(51)と、前記供給ポンプ(31)と前記還元剤噴射弁(25)とを連通する第2通路(52)と、前記供給ポンプ(31)と前記還元剤噴射弁(25)とを制御する制御装置と、を備えた、還元剤供給装置の制御方法であって、
前記タンク(21)に投与された還元剤を前記第1通路(51)及び前記第2通路(52)を介して前記還元剤噴射弁(25)へと充填するために、前記供給ポンプ(31)を作動させるステップと、
前記供給ポンプ(31)で消費されるエネルギー(Es)を取得するステップと、
前記供給ポンプ(31)で消費されるエネルギー(Es)に基づいて、還元剤が前記還元剤噴射弁(25)まで充填されたか否かを判断するステップと、
を有する、
還元剤供給装置の制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の排気管に還元剤を供給するための還元剤供給装置及びその制御方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
ディーゼルエンジン等の内燃機関から排出される排出ガス中には、環境に影響を与えるおそれのある窒素酸化物(以下、「NOx」と称する。)が含まれている。このNOxを浄化するために用いられる排気浄化装置として、排気管に配設された触媒の上流側に尿素水溶液等の還元剤を噴射供給し、触媒中で排出ガス中のNOxを還元反応させる排気浄化装置が知られている。
【0003】
このような排気浄化装置に用いられる還元剤供給装置の一態様として、ポンプ及び還元剤噴射弁を備え、タンク内の還元剤をポンプによって圧送するとともに、排気管に固定された還元剤噴射弁を介して還元剤を排気管内に供給する還元剤供給装置がある(特許文献1参照)。
【0004】
また、特許文献1には、内燃機関の始動時において還元剤を充填する際に還元剤供給経路内のエア抜きをする必要があることが記載されている。還元剤噴射弁を開弁した状態でポンプを作動させることによって、タンク内の還元剤を還元剤噴射弁まで充填させ、エアを還元剤噴射弁の開口部から排出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-163029号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような還元剤供給装置において、タンク内の還元剤を還元剤噴射弁まで充填させる場合には、タンクと還元剤噴射弁をつなぐ還元剤供給経路の構造や途中の介在物によっては、その内部のエアが抜けづらい場合がある。ポンプの作動時間によっては、還元剤が還元剤噴射弁まで十分充填しておらず、還元剤供給装置の始動時において必要な還元剤を排気管内に供給できないおそれがある。
【0007】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、還元剤をタンクに投入しタンク内の還元剤を還元剤噴射弁まで充填させる場合に、還元剤供給経路の構造や途中の介在物によらず、還元剤を還元剤噴射弁まで十分充填させることが可能な還元剤供給装置及びその制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る還元剤供給装置は、排気管に取り付けられた還元触媒の上流側に還元剤を供給する還元剤噴射弁と、タンクから還元剤を汲み出して前記還元剤噴射弁に圧送する供給ポンプと、 前記タンクと前記供給ポンプとを連通する第1通路と、前記供給ポンプと前記還元剤噴射弁とを連通する第2通路と、前記供給ポンプと前記還元剤噴射弁とを制御する制御装置と、を備えた、還元剤供給装置において、前記制御装置は、前記タンクに投与された還元剤を前記第1通路及び前記第2通路を介して前記還元剤噴射弁まで充填するために、前記供給ポンプを作動させる制御部と、前記供給ポンプで消費されるエネルギーを取得する取得部と、前記供給ポンプで消費されるエネルギーに基づいて、前記還元剤が前記還元剤噴射弁(25)まで充填されたか否かを判断する判断部と、を有する、還元剤供給装置である。
【0009】
本発明に係る還元剤供給装置の制御方法は、排気管に取り付けられた還元触媒の上流側に還元剤を供給する還元剤噴射弁と、タンクから還元剤を汲み出して前記還元剤噴射弁に圧送する供給ポンプと、前記タンクと前記供給ポンプとを連通する第1通路と、前記供給ポンプと前記還元剤噴射弁とを連通する第2通路と、前記供給ポンプと前記還元剤噴射弁とを制御する制御装置と、を備えた、還元剤供給装置の制御方法であって、前記タンクに投与された還元剤を前記第1通路及び前記第2通路を介して前記還元剤噴射弁へと充填するために、前記供給ポンプを作動させるステップと、前記供給ポンプで消費されるエネルギーを取得するステップと、前記供給ポンプで消費されるエネルギーに基づいて、還元剤が前記還元剤噴射弁まで充填されたか否かを判断するステップと、を有する還元剤供給装置の制御方法である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、還元剤をタンクに投入しタンク内の還元剤を還元剤噴射弁まで充填させる場合に、還元剤供給経路の構造や途中の介在物によらず、還元剤を還元剤噴射弁まで十分充填させることが可能な還元剤供給装置及びその制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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