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公開番号2024040521
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-25
出願番号2024022333,2016194611
出願日2024-02-16,2016-09-30
発明の名称外用組成物
出願人小林製薬株式会社
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類A61K 8/34 20060101AFI20240315BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明は皮膚バリア機能を増強する作用を有する外用組成物を提供する。
【解決手段】高級脂肪酸、高級脂肪酸塩、及び高級アルコールを含有する外用組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
高級脂肪酸、高級脂肪酸塩、及び高級アルコールを含有する外用組成物。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
高級脂肪酸の含有量が5~25重量%、高級脂肪酸塩の含有量が2~10重量%、及び高級アルコールの含有量が0.5~8重量%である、請求項1記載の外用組成物。
【請求項3】
前記高級脂肪酸及び前記高級脂肪酸塩の高級脂肪酸が、それぞれ同一又は異なって、炭素数14~18の飽和又は不飽和脂肪酸である請求項1または2に記載する外用組成物。
【請求項4】
前記高級アルコールが炭素数14~18の飽和または不飽和の一価のアルコールである請求項1~3のいずれかに記載する外用組成物。
【請求項5】
鹸化率が20~40%である、請求項1~4のいずれかに記載する外用組成物。
【請求項6】
原料として少なくとも高級脂肪酸、アルカリ、及び高級アルコールを用いて、これらを混合する工程を有する、請求項1~5のいずれかに記載する外用組成物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、外用組成物に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
表皮層は、厚みがわずか20μmの組織であり、紫外線やアレルゲンなどの外部刺激から生体を防御するバリア機能を担っている。この表皮層のバリア機能が破綻することにより、上記外部刺激が皮膚内に侵入し、肌荒れ、しみ、シワ、ハリの低下、及び肌のたるみ等の症状や、アレルゲンの進入による痒みや炎症などの不快症状を引き起こす。これにより、皮膚の機能が低下し、さらなるバリア機能の劣化をまねく悪循環に陥る。
【0003】
このバリア機能を増強することにより、皮膚機能の低下を防ぎ、また痒みや炎症などの不快症状を改善することができる。従来、このような問題に対して、特定の植物エキスによる皮膚バリア機能増強剤等が提案されているが、それ自身がアレルゲンとなるといった問題もあり、未だ十分な効果を有するとはいえない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-23167号公報
特開2003-292432号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、皮膚バリア機能を増強する作用を有する外用組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討を重ねていたところ、思いがけずも、従来から石鹸として使用されてきた鹸化物に皮膚のバリア機能を増強する作用があることを見出し、さらにこれに高級アルコールを併用することで、上記鹸化物の皮膚バリア機能増強作用がさらに高まり、より一層優れた皮膚バリア機能増強作用を有する組成物が得られることを見出した。
【0007】
本発明はかかる知見に基づいて完成したものであり、下記の実施形態を有するものである。
【0008】
(I)外用組成物
(I-1)高級脂肪酸、高級脂肪酸塩、及び高級アルコールを含有する外用組成物。
(I-2)高級脂肪酸の含有量が5~25重量%、高級脂肪酸塩の含有量が2~10重量%、及び高級アルコールの含有量が0.5~8重量%である、(I-1)記載の外用組成物。
(I-3)前記高級脂肪酸及び前記高級脂肪酸塩の高級脂肪酸が、それぞれ同一又は異なって、炭素数14~18の飽和又は不飽和脂肪酸である(I-1)または(I-2)に記載する外用組成物。
(I-4)前記高級アルコールが炭素数14~18の飽和または不飽和の一価のアルコールである(I-1)~(I-3)のいずれかに記載する外用組成物。
(I-5)鹸化率が20~40%、好ましくは30%程度である、(I-1)~(I-4)のいずれかに記載する外用組成物。
(I-6)さらに液体飽和グリコールを含有する(I-1)~(I-5)のいずれかに記載する外用組成物。
(I-7)液体飽和グリコールの含有量が0.5~60重量%である(I-6)に記載する外用組成物。
(I-8)液体飽和グリコールがプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、及びポリエチレングリコールからなる群から選択される少なくとも1種である、(I-6)または(I-7)のいずれかに記載する外用組成物。
(I-9)O/W型乳化組成物である、(I-1)~(I-8)のいずれかに記載する外用組成物。
(I-10)化粧料である(I-1)~(I-9)のいずれかに記載する外用組成物。
【0009】
(II)外用組成物の製造方法
(II-1)原料として少なくとも高級脂肪酸、アルカリ、及び高級アルコールを用いて、これらを混合する工程を有する、(I-1)~(I-10)のいずれかに記載する外用組成物の製造方法。
(II-2)高級脂肪酸の配合量が8~30重量%、アルカリの配合量が0.2~5重量%、及び高級アルコールの含有量が0.5~8重量%である、(II-1)記載の製造方法。
(II-3)高級脂肪酸の配合量100重量部に対するアルカリの配合量が4~8重量部である(II-1)または(II-2)に記載する製造方法。
(II-4)前記高級脂肪酸及び前記高級脂肪酸塩の高級脂肪酸が、それぞれ同一又は異なって、炭素数14~18の飽和又は不飽和の脂肪酸である(II-1)~(II-3)のいずれかに記載する製造方法。
(II-5)前記高級アルコールが炭素数14~18の飽和又は不飽和の一価のアルコールである(II-1)~(II-4)のいずれかに記載する製造方法。
(II-6)鹸化率20~40%、好ましくは30%程度の外用組成物を製造する方法である(II-1)~(II-5)のいずれかに記載する製造方法。
(II-7)さらに液体飽和グリコールを配合する工程を有する(II-1)~(II-6)のいずれかに記載する製造方法。
(II-8)液体飽和グリコールの配合量が0.5~60重量%である(II-7)に記載する製造方法。
(II-9)液体飽和グリコールがプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、及びポリエチレングリコールからなる群から選択される少なくとも1種である、(II-7)または(II-8)のいずれかに記載する製造方法。
(II-10)外用組成物がO/W型乳化組成物であって、乳化工程を有する、(II-1)~(II-9)のいずれかに記載する製造方法。
【0010】
(III)美容方法
(III-1)上記(I-1)~(I-10)のいずれかに記載する外用組成物を、被験者の皮膚に適用する工程を有する、美容方法。
(III-2)上記美容方法が皮膚バリア機能低下に起因する皮膚症状を改善する方法である、(III-1)に記載する美容方法。
(III-3)上記美容方法が肌荒れ、しみ、シワ、ハリの低下、及び肌のたるみからなる群から選択される、皮膚バリア機能低下に起因する皮膚症状を改善する美容方法である、(III-1)または(III-2)に記載する美容方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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