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公開番号2024039884
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-25
出願番号2022144596
出願日2022-09-12
発明の名称管アダプタ
出願人神鋼検査サービス株式会社
代理人個人,個人
主分類G01N 29/265 20060101AFI20240315BHJP(測定;試験)
要約【課題】検査対象側の物理的な特性によらず検査対象の被検査管に強い力で接続可能であるとともに接続部分に段差を生じさせない管アダプタを提供することを目的とする。
【解決手段】本出願は、超音波探傷される被検査管に取り付けられる管アダプタを開示する。管アダプタは、被検査管へ超音波探傷用のプローブを案内する導入管の先端部に取り付けられたカプラと、カプラ及び被検査管が挿入可能に形成されてカプラと被検査管とを連結する連結部と、連結部が被検査管を締め付けるように連結部に締結力を付与する締結部と、カプラの先端と被検査管の接続端との間に配置されてカプラと被検査管とによって軸方向に挟まれるインナーリングと、を備えている。インナーリングは、カプラとの間及び被検査管との間で段差を生じないように形成された内周面を有している。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
水流の力を利用して送り出される超音波探傷用のプローブが挿入されて超音波探傷される被検査管に取り付けられる管アダプタであって、
前記被検査管へ前記プローブを案内する導入管の先端部に取り付けられるカプラと、
前記カプラを前記被検査管に連結するように、前記カプラが基端側から挿入可能であるとともに先端側から前記被検査管が挿入可能に構成された連結部と、
前記連結部が前記被検査管を外側から締め付けるように前記連結部に締結力を付与する締結部と、
前記カプラの先端と前記被検査管との間に配置されたインナーリングと、を備え、
前記インナーリングは、前記カプラの前記先端との継ぎ目及び前記被検査管との継ぎ目で段差が発生することを抑制するように形成された内周面を有している、管アダプタ。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記インナーリングと交換可能な他のインナーリングを更に備え、
前記他のインナーリングは、前記カプラ側の一端において前記インナーリングと同じ内径を有している一方で、他端において前記インナーリングの内径よりも小さな又は大きな内径を有している、請求項1に記載の管アダプタ。
【請求項3】
前記カプラは、前記被検査管と前記カプラの前記先端とで前記インナーリングを軸方向に圧縮する位置まで前記連結部に螺合可能であり、
前記インナーリングは、軸方向に圧縮された状態で、前記カプラの前記先端との前記継ぎ目及び前記被検査管との前記継ぎ目からの漏水を抑制するシール機能を発揮するように構成されている、請求項1又は2に記載の管アダプタ。
【請求項4】
前記連結部は、弾性材料により形成されている、請求項1又は2に記載の管アダプタ。
【請求項5】
前記締結部は、前記連結部を締め付けるように構成されたリングクランプを含んでいる、請求項4に記載の管アダプタ。
【請求項6】
前記連結部は、前記カプラに固定された固定筒部と、前記被検査管の周方向において間隔を空けて互いに対向している両端部を有しているとともに、前記被検査管を周方向に囲むように形成されたクランプ部と、を有しており、
前記締結部は、前記クランプ部の前記両端部の間隔を狭めて前記クランプ部を径方向に収縮させる締結ネジを含んでいる、請求項1又は2に記載の管アダプタ。
【請求項7】
前記連結部は、前記カプラに固定された固定筒部と、前記被検査管が嵌入した状態で前記固定筒部と前記被検査管とを連結可能に構成された弾性リングと、を有しており、
前記固定筒部の先端面には、前記弾性リングを収容する環状凹部が形成されており、
前記締結部は、前記被検査管に沿って移動可能な状態で前記固定筒部との間で前記弾性リングを軸方向に挟むように前記被検査管が挿入された押圧部と、前記押圧部を前記弾性リングに押し付けるように前記押圧部に軸方向の力を付与するように構成された力付与部と、を有しており、
前記弾性リングは、前記押圧部と前記固定筒部とにより軸方向に圧縮変形されて前記環状凹部と前記被検査管の外周面とに圧接されることにより、前記固定筒部と前記被検査管とを連結する、請求項1又は2に記載の管アダプタ。
【請求項8】
前記力付与部は、作業者によって操作される頭部が前記カプラの基端側に向いた姿勢で前記被検査管及び前記カプラの外側で前記固定筒部に挿通されているとともに前記押圧部に螺合する締結ネジを含んでいる、請求項7に記載の管アダプタ。
【請求項9】
前記押圧部は、前記固定筒部から軸方向に離間した位置で前記被検査管に取り付けられた端押圧部と、前記端押圧部と前記固定筒部との間の位置で前記被検査管に取り付けられた中間押圧部と、を有しており、
前記管アダプタは、前記端押圧部と前記中間押圧部とによって軸方向に挟まれる位置で前記被検査管に取り付けられた弾性変形可能なシールリングを更に備えており、
前記中間押圧部は、前記力付与部の軸方向の力により、前記弾性リングを軸方向に圧縮するとともに前記シールリングを前記端押圧部との間で軸方向に圧縮し、前記端押圧部、前記中間押圧部及び前記被検査管に前記シールリングを圧接させる、請求項7に記載の管アダプタ。
【請求項10】
前記押圧部は、前記固定筒部から軸方向に離間した位置で前記被検査管に取り付けられた端押圧部と、前記端押圧部と前記固定筒部との間で軸方向に並ぶように前記被検査管に取り付けられた複数の中間押圧部と、を有しており、
前記管アダプタは、前記端押圧部と前記端押圧部に隣り合う位置にある中間押圧部とに挟まれる位置で前記被検査管に取り付けられたシールリングと、互いに隣り合う中間押圧部に挟まれる位置で前記被検査管に取り付けられた他のシールリングと、を更に備えており、
前記固定筒部に隣り合う位置にある中間押圧部は、前記力付与部の軸方向の力により、前記弾性リングを軸方向に圧縮し、
前記端押圧部に隣り合う位置にある中間押圧部は、前記力付与部の軸方向の力により、前記シールリングを軸方向に圧縮し、当該中間押圧部、前記端押圧部及び前記被検査管に前記シールリングを圧接させ、
前記互いに隣り合う中間押圧部は、前記力付与部の軸方向の力により、前記他のシールリングを軸方向に圧縮し、前記互いに隣り合う中間押圧部及び前記被検査管に前記他のシールリングを圧接させる、請求項7に記載の管アダプタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水流の力を利用して送り出される超音波探傷用のプローブが挿入されて超音波探傷される被検査管に取り付けられる管アダプタに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
ボイラの熱交換管といった被検査管を超音波探傷するための様々な技術が開発されている(特許文献1を参照)。特許文献1では、図15に示すように、水流の力を利用して超音波探傷用のプローブ900を検査対象の被検査管901へ送り込む送り装置902が用いられている。
【0003】
プローブ900は、超音波を出射するとともに超音波の反射波を受信するように構成されている。また、プローブ900は、受信した反射波に応じた電気信号を生成するように構成されている。プローブ900からはこの電気信号を伝達するためのケーブル903が延設されており、ケーブル903は、電気信号を解析可能に構成されたコンピュータ904に接続されている。ケーブル903には、水流による送り出し効果を高めるために複数の浮子905が間隔を空けて取り付けられている。
【0004】
送り装置902は、貯水部910と、ケーブル903の一部が内部に収容されているケーブル収容部911と、貯水部910内の水をケーブル収容部911内へ吐出するポンプ912と、ケーブル収容部911から延設された導入管913と、を有している。導入管913は、被検査管901へプローブ900を案内するためのものであり、被検査管901の端部に接続されている。ケーブル903は、導入管913を通して被検査管901内に送り込まれる。
【0005】
導入管913には、ケーブル903を被検査管901に送り込むための送出機914が設けられている。また、ケーブル903の送り込み方向において送出機914の下流側には、導入管913に水を導入するための導水部915が導入管913に取り付けられている。導水部915は、中継管917によってケーブル収容部911に接続されており、ケーブル収容部911から流出した水がケーブル903の送込方向に流れる水流になるように構成されている。
【0006】
送出機914がケーブル903を被検査管901に送り込んでいる間、ポンプ912は大きな吐出量で水を吐出する。この結果、導入管913内では、被検査管901に向かう強い水流が生成され、プローブ900は、水流の力によって被検査管901内を進行する。水流の力が強くなればなるほど、被検査管901と導入管913との接続部916に作用する力が大きくなる。したがって、接続部916には、水流の力に抗して被検査管901と導入管913との接続状態を維持することが求められる。
【0007】
特許文献2では、図16に示すように、検査対象に導入管913を取り付けるための管アダプタ920が用いられている。管アダプタ920は、導入管913の先端部に取り付けられており、導入管913を通じて検査対象側に移動するプローブ900が挿通可能に構成されている。また、管アダプタ920は、検査対象に取り付け可能に構成されている。
【0008】
検査対象側には、互いに間隔を空けて配置された少なくとも3本の被検査管921が含まれ、これらの被検査管921の先端部分は、管板922に溶接されている。管板922には、被検査管921に対応する位置に貫通孔923が形成されており、管アダプタ920は、貫通孔923に嵌入可能な先端部924を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2012-211829号公報
実開平1-66069号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
図16に示す接続構造では、管アダプタ920を貫通孔923に嵌入するときに、管アダプタ920の先端部924が貫通孔923を拡径するように管板922を微小変形させる。この管板922の拡径変形に応じた復元力により、管アダプタ920の先端部924が締め付けられ、管アダプタ920は、管板922に強い力で接続される。
(【0011】以降は省略されています)

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