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公開番号2024039699
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-25
出願番号2022144260
出願日2022-09-12
発明の名称レンズ鏡筒
出願人株式会社ヴイ・エス・テクノロジ-
代理人個人
主分類G02B 7/04 20210101AFI20240315BHJP(光学)
要約【課題】 レンズ鏡筒の構造を従来のレンズ鏡筒と大きく変更することなく、迅速かつ微細な合焦操作を提供する。
【解決手段】 合焦レンズを保持する合焦レンズ保持枠1と、合焦レンズ保持枠1を光軸に沿って移動させるリードが異なる中間ヘリコイド部材2と、中間ヘリコイド部材2と一体で、合焦レンズ保持枠1の周面に回転可能に設けられた第1合焦操作環3と、中間ヘリコイド部材2の外周面に設けた雌ネジ部と螺合する雄ネジ部を内周面に設け、合焦レンズ保持枠1の周面に回転可能に設けられた第2合焦操作リング4と、第1合焦操作リング3の回転を係止する第1係止ビス8と、第2合焦操作リング4の回転を係止する第2係止ビス9を備えるカメラ本体に着脱可能なレンズ鏡筒である。直進キー6は、固定筒5に係止されており、第2合焦操作環4を回転しても合焦レンズ群は回転しないため、撮像画面周辺の解像性能の変化を抑止できる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
カメラ本体に螺合可能な雄ネジ部を有する固定筒と、
合焦レンズを保持する合焦レンズ保持枠と、
前記合焦レンズ保持枠を光軸に沿って移動させる中間ヘリコイド部材であって、内周面に設けた雌ネジ部と外周面に設けた雌ネジ部とのリードが異なる中間ヘリコイド部材と、
前記中間ヘリコイド部材と一体で、前記合焦レンズ保持枠の周面に回転可能に設けられた第1合焦操作環と、
前記中間ヘリコイド部材の外周面に設けた雌ネジ部と螺合する雄ネジ部を内周面に設け、前記合焦レンズ保持枠の周面に回転可能に設けられた第2合焦操作リングと、
前記第1合焦操作リングの回転を係止する第1係止ビスと、
前記第2合焦操作リングの回転を係止する第2係止ビスと、
前記合焦レンズ保持枠に光軸と平行に形成された案内溝と、
前記案内溝に係合され合焦レンズ保持枠の回転を制限する直進キーと、
前記直進キーを固定筒に係止する直進キー係止ビスと、
を備えるカメラ本体に着脱可能なレンズ鏡筒。
続きを表示(約 68 文字)【請求項2】
前記第2合焦操作環の回転範囲を制限する回転制御ビスを設けたことを特徴とする請求項1に記載するレンズ鏡筒。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願発明は、カメラ本体に着脱可能なレンズ鏡筒に関する。特に、ダブルヘリコイド構造を有するレンズ鏡筒に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
カメラ本体に装着されるレンズ鏡筒は、用途により焦点距離や撮影距離が異なる製品が望まれる。
焦点距離の短いレンズにおいては、近距離での撮影の際に、撮影距離の変位に対する合焦点レンズ群の移動量が小さくなる傾向がある。このため、合焦操作環をごくわずか回転させても撮影距離が大きく変位してピントの微調整が困難となる。
特許文献1のように合焦機構としてダブルヘリコイド構造を有するレンズ鏡筒が開示されている。ダブルヘリコイド構造を有するレンズ鏡筒では、固定筒と螺合するヘリコイドと合焦レンズ群を保持するヘリコイドの合成によるリードにより合焦レンズ群の光軸方向の移動をおこなっている。
【0003】
図4は、従来の合焦機構としてダブルヘリコイド構造を有するレンズ鏡筒の縦断面図である。ダブルヘリコイド構造を有するレンズ鏡筒では、合焦操作環3の回転により、合焦レンズ保持枠1と螺合するヘリコイド2aと固定筒5と螺合するヘリコイド2bによる合成リードにより合焦レンズ群の光軸X方向の移動をおこなっている。
しかしながら、合成リードによる合焦レンズの移動では、撮影距離の微小な場合には、合焦操作環の調整が困難となるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-244012号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願発明は、レンズ鏡筒の構造を従来のレンズ鏡筒と大きく変更することなく、迅速かつ微細な合焦操作を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明の課題は、以下の態様(1)または(2)により解決できる。具体的には、
【0007】
(態様1) カメラ本体に螺合可能な雄ネジ部を有する固定筒と、合焦レンズを保持する合焦レンズ保持枠と、前記合焦レンズ保持枠を光軸に沿って移動させる中間ヘリコイド部材であって、内周面に設けた雌ネジ部と外周面に設けた雌ネジ部とのリードが異なる中間ヘリコイド部材と、前記中間ヘリコイド部材と一体で、前記合焦レンズ保持枠の周面に回転可能に設けられた第1合焦操作環と、前記中間ヘリコイド部材の外周面に設けた雌ネジ部と螺合する雄ネジ部を内周面に設け、前記合焦レンズ保持枠の周面に回転可能に設けられた第2合焦操作環と、前記第1合焦操作環の回転を係止する第1係止ビスと、前記第2合焦操作環の回転を係止する第2係止ビスと、前記合焦レンズ保持枠に光軸と平行に形成された案内溝と、前記案内溝に係合され合焦レンズ保持枠の回転を制限する直進キーと、前記直進キーを固定筒に係止する直進キー係止ビスと、を備えるカメラ本体に着脱可能なレンズ鏡筒である。
【0008】
焦点調節を独立して作動する第1合焦操作環(粗調整機能)の回転による粗い焦点調節動作及び第2合焦操作環(微調整機能)の回転による細かい焦点調節動作を併用することにより、迅速かつ微細な合焦操作を提供できるからである。
また、直進キーを直進キー制御ビスで固定筒に係止することで、第2合焦操作環(微調整機能)を回転して合焦操作を微調整する場合に、合焦レンズ保持枠が回転することなく合焦レンズ群をそのまま光軸と平行に移動できる。これにより、第2合焦操作環(微調整機能)を回転しても合焦レンズ群は回転しないため、撮像画面周辺の解像性能の変化を抑止できる。
【0009】
(態様2) 前記第2合焦操作環の回転範囲を制限する回転制御ビスを設けたことを特徴とする態様1に記載するレンズ鏡筒である。
回転制御ビスを設けることで、第2合焦操作環(微調整機能)の可動範囲を制限して、第2合焦操作環(微調整機能)が固定筒5から外れることを防ぐとともに、第2合焦操作環(微調整機能)の可動範囲が微調整機能を果たす範囲に制限できるからである。
【発明の効果】
【0010】
本願発明によれば、合焦操作を粗調整用合焦操作環と微調整用合焦操作環に分けることで、レンズ鏡筒の構造を従来のレンズ鏡筒と大きく変更することなく、迅速かつ微細な合焦操作を提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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