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公開番号2024038999
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-21
出願番号2023134333
出願日2023-08-22
発明の名称反射材
出願人国立研究開発法人物質・材料研究機構
代理人
主分類G02B 5/08 20060101AFI20240313BHJP(光学)
要約【課題】広い波長域に亘って高い反射率を有し、且つ低コストで製造可能な反射材を提供する。
【解決手段】反射材であって、シリコーン樹脂と、前記シリコーン樹脂中に含有されるセラミックス粒子と、を含む多孔体を有する。前記セラミックス粒子は、金属元素を含み、酸性液中に安定に分散可能である。前記セラミックス粒子の前記金属元素(M)に対する、前記シリコーン樹脂の珪素(Si)の元素比(Si/M)が、25~75であり、前記多孔体の平均骨格径が、10nm~5μmである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
反射材であって、
シリコーン樹脂と、前記シリコーン樹脂中に含有されるセラミックス粒子と、を含む多孔体を有し、
前記セラミックス粒子は、金属元素を含み、酸性液中に安定に分散可能であり、
前記セラミックス粒子の前記金属元素(M)に対する、前記シリコーン樹脂の珪素(Si)の元素比(Si/M)が、25~75であり、
前記多孔体の平均骨格径が、10nm~5μmである、反射材。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記セラミックス粒子に含まれる前記金属元素が、アルミニウム(Al)、ジルコニウム(Zr)、イットリウム(Y)、及び鉄(Fe)からなる群から選択される少なくとも1つである、請求項1に記載の反射材。
【請求項3】
前記セラミックス粒子が、ベーマイトである、請求項1又は2に記載の反射材。
【請求項4】
前記セラミックス粒子が、セラミックスファイバである、請求項1~3のいずれか一項に記載の反射材。
【請求項5】
前記シリコーン樹脂が、ランダム構造のシルセスキオキサンである、請求項1~4のいずれか一項に記載の反射材。
【請求項6】
前記セラミックス粒子の前記金属元素(M)に対する、前記シリコーン樹脂の珪素(Si)の元素比(Si/M)が、25~70である、請求項1~5のいずれか一項に記載の反射材。
【請求項7】
前記多孔体の平均骨格径が、50nm~500nmである、請求項1~6のいずれか一項に記載の反射材。
【請求項8】
前記反射材の厚さが、1mm~40mmである、請求項1~7のいずれか一項に記載の反射材。
【請求項9】
波長300nm~1100nmの光の全光線反射率が95%以上である、請求項1~8のいずれか一項に記載の反射材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、反射材に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、光を反射する材料(反射材)は様々な分野に応用されている。例えば、近年の地球温暖化に伴うヒートアイランド対策として、太陽光に含まれている近赤外領域の光を高いレベルで反射する(即ち、日射反射率の高い)遮熱材が注目されている。
【0003】
また、光学測定の標準反射材には、可視光を中心とした近紫外・近赤外域を含む広波長域の光に対して、高い反射率が求められる。このような反射材としては、現在、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)(スペクトラロン(登録商標))、硫酸バリウム等が用いられている。
【0004】
一方で、本出願の発明者は、非特許文献1~4において、シリコーン樹脂とセラミックス粒子(典型的には、ベーマイト)を含むモノリス型多孔体について報告している。尚、非特許文献1~4では、モノリス型多孔体の光の反射性能等については、一切、検討していない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
Bulletin of the Chemical Society of Japan 94(1) 70-75
ACS Applied Bio Materials, 3[8](2020)4747-4750
Journal of Asian Ceramic Societies 7(4) 469-475
Chemistry of Materials 28(10) 3237-3240
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の反射材においては、高い反射性能と、低コスト化とを両立することは困難であった。例えば、光学測定の標準反射材として使用されているPTFE(スペクトラロン(登録商標))は高い反射性能を有するが高価であり、また、硫酸バリウムを用いた反射材は反射性能が十分でなく、更に耐候性も低いという課題を有していた。
【0007】
また、一般に、シリコーン系の材料は紫外光に吸収を有するため、広い波長域に亘って高い反射率を有する反射材の材料には適さないと考えられてきた。
【0008】
本発明は、上記課題を解決することを目的とする。即ち、広い波長域に亘って高い反射率を有し、且つ低コストで製造可能な反射材を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、上記課題を達成すべく鋭意検討した結果、以下の構成により上記課題を達成できることを見出した。
【0010】
[1] 反射材であって、
シリコーン樹脂と、前記シリコーン樹脂中に含有されるセラミックス粒子と、を含む多孔体を有し、
前記セラミックス粒子は、金属元素を含み、酸性液中に安定に分散可能であり、
前記セラミックス粒子の前記金属元素(M)に対する、前記シリコーン樹脂の珪素(Si)の元素比(Si/M)が、25~75であり、
前記多孔体の平均骨格径が、10nm~5μmである、反射材。
[2] 前記セラミックス粒子に含まれる前記金属元素が、アルミニウム(Al)、ジルコニウム(Zr)、イットリウム(Y)、及び鉄(Fe)からなる群から選択される少なくとも1つである、[1]に記載の反射材。
[3] 前記セラミックス粒子が、ベーマイトである、[1]又は[2]に記載の反射材。
[4] 前記セラミックス粒子が、セラミックスファイバである、[1]~[3]のいずれかに記載の反射材。
[5] 前記シリコーン樹脂が、ランダム構造のシルセスキオキサンである、[1]~[4]のいずれかに記載の反射材。
[6] 前記セラミックス粒子の前記金属元素(M)に対する、前記シリコーン樹脂の珪素(Si)の元素比(Si/M)が、25~70である、[1]~[5]のいずれかに記載の反射材。
[7] 前記多孔体の平均骨格径が、50nm~500nmである、[1]~[6]のいずれかに記載の反射材。
[8] 前記反射材の厚さが、1mm~40mmである、[1]~[7]のいずれかに記載の反射材。
[9] 波長300nm~1100nmの光の全光線反射率が95%以上である、[1]~[8]のいずれかに記載の反射材。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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