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公開番号2024037107
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-18
出願番号2022141778
出願日2022-09-06
発明の名称水膨張性耐火組成物
出願人デンカ株式会社
代理人SK弁理士法人,個人,個人
主分類C08L 101/00 20060101AFI20240311BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、止水性と耐火性能の両方の性能を備えつつ、可撓性と難燃性を備え持つ水膨張性耐火組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明によれば、ゴム及び/又は熱可塑性エラストマーで構成されるエラストマー100質量部に対し、吸水性樹脂を2~200質量部、熱膨張性黒鉛を5~300質量部、前記熱膨張性黒鉛を除くその他無機化合物を10~300質量部を含み、前記その他無機化合物が、シリカ及び無機リン系化合物を含み、JISK-6258に準じて測定した、水に14日間浸漬後の体積変化率をA、水に28日間浸漬後の体積変化率をBとしたとき、Bが70%以上であって、下記式で表される溶出率が55%未満である、水膨張性耐火組成物。溶出率(%)={1-(B÷A)}×10が提供される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ゴム及び/又は熱可塑性エラストマーで構成されるエラストマー100質量部に対し、吸水性樹脂を2~200質量部、熱膨張性黒鉛を5~300質量部、前記熱膨張性黒鉛を除くその他無機化合物を10~300質量部を含み、
前記その他無機化合物が、シリカ及び無機リン系化合物を含み、
JIS K-6258に準じて測定した、水に14日間浸漬後の体積変化率をA、水に28日間浸漬後の体積変化率をBとしたとき、Bが70%以上であって、下記式で表される溶出率が55%未満である、水膨張性耐火組成物。
溶出率(%)={1-(B÷A)}×100
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記エラストマー100質量部に対して、前記シリカを5質量部以上、前記無機リン系化合物を5質量部以上含む、請求項1に記載の水膨張性耐火組成物。
【請求項3】
前記吸水性樹脂がポリアクリル酸部分中和物の架橋体である、請求項1に記載の水膨張性耐火組成物。
【請求項4】
前記無機リン系化合物が、亜リン酸水素アルミニウム及び/又はポリリン酸アンモニウムを含む、請求項1に記載の水膨張性耐火組成物。
【請求項5】
排水配管の継ぎ手部分に用いられる、請求項1乃至請求項4のうち何れか1項に記載の水膨張性耐火組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、止水材および耐火材として使用可能な水膨張性耐火組成物に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
土木・建築分野では、トンネル内セグメントや地下ヒューム管あるいは上下水道用U字溝など様々な管の接続部に、漏水防止や止水の目的でテープ状やフィルム状等に成形された水膨張性止水材が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、火災発生等の際に、加熱により膨張し延焼を防止することのできる耐火材が知られている。従来、このような熱膨張性を有する耐火材として、マトリクス樹脂に熱膨張性黒鉛を含有したものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
一方で排水配管分野では、止水性能と耐火性能の両方を求められる場合がある(例えば、特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-063450号公報
特開2018-100410号公報
特開2011-85012号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、止水性と耐火性能の両方の性能を備えつつ、可撓性と難燃性を備え持つ水膨張性耐火組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討した。その結果、特定の配合の組成物を用いることにより、上記課題を解決しうることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明によれば、以下の発明が提供される。
[1]ゴム及び/又は熱可塑性エラストマーで構成されるエラストマー100質量部に対し、吸水性樹脂を2~200質量部、熱膨張性黒鉛を5~300質量部、前記熱膨張性黒鉛を除くその他無機化合物を10~300質量部を含み、前記その他無機化合物が、シリカ及び無機リン系化合物を含み、JISK-6258に準じて測定した、水に14日間浸漬後の体積変化率をA、水に28日間浸漬後の体積変化率をBとしたとき、Bが70%以上であって、下記式で表される溶出率が55%未満である、水膨張性耐火組成物。溶出率(%)={1-(B÷A)}×100
[2]前記エラストマー100質量部に対して、前記シリカを5質量部以上、前記無機リン系化合物を5質量部以上含む、[1]に記載の水膨張性耐火組成物。
[3]前記吸水性樹脂がポリアクリル酸部分中和物の架橋体である、[1]又は[2]に記載の水膨張性耐火組成物。
[4]前記無機リン系化合物が、亜リン酸水素アルミニウム及び/又はポリリン酸アンモニウムを含む、[1]乃至[3]のうち何れか1項に記載の水膨張性耐火組成物。
[5]排水配管の継ぎ手部分に用いられる、[1]乃至[4]のうち何れか1項に記載の水膨張性耐火組成物。
【図面の簡単な説明】
【0009】
止水性能評価に用いた鋼製止水試験機の概要図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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