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公開番号2024034476
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022138728
出願日2022-08-31
発明の名称鉄筋用ロッド支持具
出願人株式会社山城建設
代理人個人
主分類G01C 15/06 20060101AFI20240306BHJP(測定;試験)
要約【課題】簡易な構造でありながら、鉄筋への取り付けおよび位置調整が容易であり、現場での取り付け作業性を向上することができる鉄筋用ロッド支持具を提供する。
【解決手段】本実施形態の鉄筋用ロッド支持具10は、略円弧状に湾曲して形成され、その内側で第1のロッド31を支持する第1のフック部11と、第1のフック部11とは反対の方向で略円弧状に湾曲して形成され、その内側で鉄筋40に係止する第2のフック部15と、第1のフック部11および第2のフック部15を連結する連結部18と、第1のフック部11の先端部または中央部に進退自在に螺設される締結ボルト19と、を含む。また、締結ボルト19の先端(破損防止用のチップを設けてもよい)が第1のロッド31の表面を押圧して第1のロッド31の裏面が連結部18の表面に係合することで、支持具本体が第1のロッド31に固定される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
長尺状に形成され、現場記録写真の撮影の際に鉄筋に固定されてその基準とされるロッドのロッド本体に対し、着脱自在に取り付けられる鉄筋用ロッド支持具であって、
略円弧状に湾曲して形成され、その内側で前記ロッド本体を支持する第1のフック部と、
前記第1のフック部とは反対の方向で略円弧状に湾曲して形成され、その内側で前記鉄筋に係止する第2のフック部と、
前記第1のフック部および前記第2のフック部を連結する連結部と、
前記第1のフック部の先端部または中央部に進退自在に螺設される締結ボルトと、を含み、
前記締結ボルトの先端が前記ロッド本体の表面を押圧して前記ロッド本体の裏面が前記連結部の表面に係合することで、支持具本体が前記ロッド本体に固定される、
鉄筋用ロッド支持具。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記第1のフック部および前記第2のフック部は板状部材からなり、
前記第1のフック部は、略U字状に形成されるとともにその基端部に配設され前記連結部に連結する第1の湾曲部と、平坦状に形成されるとともにその先端部に配設される平坦部と、を有し、
前記第2のフック部は、略U字状に形成されるとともにその基端部に配設され前記連結部に連結する第2の湾曲部と、前記第2の湾曲部と比べて緩やかに湾曲して形成されるとともにその先端部に配設される第3の湾曲部と、を有し、
前記第3の湾曲部は、その先端に行くに従って前記連結部に近接するように湾曲して形成される、
請求項1に記載の鉄筋用ロッド支持具。
【請求項3】
前記ロッド本体にはその長手方向に沿って目盛りが刻印されており、
前記第1のフック部の表面には前記ロッド本体の前記目盛りに対応して目盛りが刻印される、
請求項1に記載の鉄筋用ロッド支持具。
【請求項4】
前記連結部は平板状に形成されており、
前記第1のフック部と前記第2のフック部と前記連結部とは、板状部材から一体形成される、
請求項1に記載の鉄筋用ロッド支持具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、現場記録写真の撮影の際に鉄筋に固定されてその基準とされるロッド本体に対し、着脱自在に取り付けられる鉄筋用ロッド支持具に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
コンクリート構造物に関する鉄筋の工事現場において、その鉄筋の配筋が規定どおりに設置されている否かを行政機関などが確認するために、その鉄筋の設置状況をその現場記録として写真撮影することが、法律的に義務づけられている。鉄筋は所定の間隔で配筋されていることを写真で記録する必要があり、この現場記録写真の撮影の際には配筋ロッド(標尺)が使用される。配筋ロッドは長尺状に形成されるとともにその長手方向に沿って目盛りが刻印されており、鉄筋に固定されることで写真撮影の目印(基準)とされる。
【0003】
その配筋ロッドの固定については、撮影の際、作業員が把持して鉄筋に対し固定して行われるのが一般的であり、その作業には複数の作業者が必要となっている。煩雑な作業となっており、従前よりその改善が求められていた。この撮影の作業を省人化または効率化を実現するため、その配筋ロッドを固定したり、または保持したりする鉄筋用ロッド支持具(以下「支持具」ともいう。)が複数提案されている。
【0004】
その従来の支持具の一例としては、現場記録写真の撮影の際に鉄筋に取り付けられて目印とされるマーカー本体を有し、このマーカー本体の正面側には、彩色が施された識別部が設けられるものが知られる(たとえば特許文献1参照)。また、この装具のマーカー本体の背面側には鉄筋を着脱可能に狭持する狭持部が設けられる。この狭持部は、鉄筋の節に係止可能な間隔で縦方向に並列される複数の狭持腕を有して設けられる。
【0005】
また、その装具の他の一例としては、ロッド本体に永久磁石が装架されるスライド金具をそのロッド本体の長手方向に摺動自在に装着することで、その永久磁石の吸着力を利用して、鉄筋にロッド本体を強固に固定しようとするものも知られる(たとえば特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2010-008347号公報
実開昭63-031321号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記特許文献1に記載の装具は、挟持部およびその挟持腕の構造を有し構造が複雑である上、工事現場において配筋ロッド本体への取り付けまたは取り外しも煩雑である可能性がある。前記特許文献2に記載の装具は、永久磁石の磁力(吸着力)によりロッド本体を鉄筋に固着させる構造であるが、その吸着力を大きくする必要があり、その磁力の大きさから現場での固着位置の調整作業が煩雑となる可能性がある。これら従来の支持具は、構造の簡素化および取り付け作業性の点で、改善の余地があったといえる。
【0008】
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、簡易な構造でありながら、鉄筋への取り付けおよび位置調整が容易であり、現場での取り付け作業性を向上することができる鉄筋用ロッド支持具を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の前述した目的は、後記の構成により達成される。
(1)長尺状に形成され、現場記録写真の撮影の際に鉄筋に固定されてその基準とされるロッドのロッド本体に対し、着脱自在に取り付けられる鉄筋用ロッド支持具であって、略円弧状に湾曲して形成され、その内側で前記ロッド本体を支持する第1のフック部と、前記第1のフック部とは反対の方向で略円弧状に湾曲して形成され、その内側で前記鉄筋に係止する第2のフック部と、前記第1のフック部および前記第2のフック部を連結する連結部と、前記第1のフック部の先端部または中央部に進退自在に螺設される締結ボルトと、を含み、前記締結ボルトの先端が前記ロッド本体の表面を押圧して前記ロッド本体の裏面が前記連結部の表面に係合することで、支持具本体が前記ロッド本体に固定される、鉄筋用ロッド支持具。
(2)前記第1のフック部および前記第2のフック部は板状部材からなり、前記第1のフック部は、略U字状に形成されるとともにその基端部に配設され前記連結部に連結する第1の湾曲部と、平坦状に形成されるとともにその先端部に配設される平坦部と、を有し、前記第2のフック部は、略U字状に形成されるとともにその基端部に配設され前記連結部に連結する第2の湾曲部と、前記第2の湾曲部と比べて緩やかに湾曲して形成されるとともにその先端部に配設される第3の湾曲部と、を有し、前記第3の湾曲部は、その先端に行くに従って前記連結部に近接するように湾曲して形成される、(1)に記載の鉄筋用ロッド支持具。
(3)前記ロッド本体にはその長手方向に沿って目盛りが刻印されており、前記第1のフック部の表面には前記ロッド本体の前記目盛りに対応して目盛りが刻印される、(1)に記載の鉄筋用ロッド支持具。
(4)前記連結部は平板状に形成されており、前記第1のフック部と前記第2のフック部と前記連結部とは、板状部材から一体形成される、(1)に記載の鉄筋用ロッド支持具。
【0010】
前記(1)の構成によれば、第1のフック部、第2のフック部、連結部および締結ボルトを基本構造に有してを固定するものであり簡易な構造で鉄筋への固定を実現することができる。また、締結ボルトの先端がロッド本体の表面を押圧してロッド本体の裏面が連結部の表面に係合することで、支持具本体がロッド本体に固定されるため、支持具本体およびロッド本体を強固に固定しながらその取り付けが容易である。さらに、固定状態から締結ボルトを螺合孔に対し退避させることで支持具本体およびロッド本体の固定関係を解除してロッド本体の長手方向での位置調整を容易に実現することができる。このように、簡易な構造でありながら、鉄筋への取り付けおよび位置調整が容易であり、現場での取り付け作業性を向上することができる。
前記(2)の構成によれば、第1のフック部が第1の湾曲部および平坦部を含んで構成されるため、長尺状のロッド本体をその内部でガタツキを抑制して適切に保持することができる。また、第2のフック部は、第2の湾曲部および第3の湾曲部を含んで構成されるため、さまざまな径の鉄筋にも適応的に対応して安定して係合することができる。
前記(3)の構成によれば、第1のフック部の表面にはロッド本体の目盛りに対応して目盛りが刻印されるとよい。これにより、支持具本体によりロッド本体の目盛りが隠れる部分が発生する場合でも第1のフック部の目盛りがロッド本体の当該部分に代替して現場記録写真を説得的に撮影することができる。
前記(4)の構成によれば、板状部材から一体成形されるため、より簡易な構造を実現して製造コストを抑制することができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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