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公開番号2024033674
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022137409
出願日2022-08-31
発明の名称両面粘着シート
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人G-chemical
主分類C09J 7/20 20180101AFI20240306BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】耐衝撃性に優れ、且つリワーク性に優れる粘着シートを提供する。
【解決手段】両面粘着シート1は、基材2と、基材2の両面に設けられた粘着剤層3,4とを備える。基材2は、23℃における周波数10kHz~3.5MHzでの損失正接tanδの最大値が0.83以下、厚さが40μm以上である。粘着剤層3,4の23℃におけるZ軸接着力は0.6MPa以上であり、且つひずみは100%以上である。両面粘着シート1の引張破断強度は5MPa以上であり、且つ破断時のひずみが100%以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材と、前記基材の両面に設けられた粘着剤層とを備え、
前記基材は、23℃における周波数10kHz~3.5MHzでの損失正接tanδの最大値が0.83以下、厚さが40μm以上であり、
前記粘着剤層の23℃におけるZ軸接着力は0.6MPa以上であり、且つひずみは100%以上であり、
引張破断強度は5MPa以上であり、且つ破断時のひずみが100%以上である、両面粘着シート。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
2cm×2cmのサイズでステンレス板に貼り合わせた状態から、温度23℃、剥離角度30°の条件で剥離した際において、完全に剥離するのに要する時間が120秒以下である請求項1に記載の両面粘着シート。
【請求項3】
厚さが60~400μmである請求項1または2に記載の両面粘着シート。
【請求項4】
前記粘着剤層を構成する粘着剤は、アクリル系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ゴム系粘着剤、またはウレタン系粘着剤を少なくとも含む、請求項1または2に記載の両面粘着シート。
【請求項5】
前記粘着剤層は表面がオレフィン系樹脂で構成されるフィラーを含む、請求項1または2に記載の両面粘着シート。
【請求項6】
前記基材は、ポリウレタン系樹脂、ゴム系樹脂、またはポリオレフィン系樹脂を少なくとも含む請求項1または2に記載の両面粘着シート。
【請求項7】
電気電子機器における部材同士の固定用である請求項1または2に記載の両面粘着シート。
【請求項8】
請求項7に記載の両面粘着シートを備え、
前記両面粘着シートは両方の粘着面で部材同士を固定している、電気電子機器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は両面粘着シートに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
携帯電話、デジタルカメラ、PDA(Personal Digital Assistant)等の携帯電子機器に用いられる粘着シートには、高い粘着力をはじめとする様々な性能が求められている。例えば、高い粘着力を有することに加え、衝撃が加わった場合であっても剥がれることがなく、且つ、部品に強い衝撃が加わらないことも必要とされている。
【0003】
特許文献1には、23℃における特定の周波数での損失正接tanδの最大値を特定値以上に調整した衝撃吸収層を有する基材を使用した衝撃吸収粘着シートが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2016/093133号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、2015年の国連サミットで採択された持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)の達成に向けて、粘着シートを含む産業用接合材料には、接合する部材(被着体)のリサイクル・リユース率を上げるため、任意のタイミングや方法で簡単に解体できる、易解体性(リワーク性)が必要とされてきている。このため、粘着シートには、衝撃が加わった場合であっても剥がれないという耐衝撃性とリワーク性の両方の機能に優れることが期待される場合がある。
【0006】
この点において特許文献1に記載のような衝撃吸収粘着シートでは、落下等の衝撃が加わった場合のエネルギー吸収に優れるが、一方で解体に必要な変形エネルギーをも散逸させてしまうため、解体に時間がかかりやすくなっている。剛性を高め散逸するエネルギーを小さくすることはすなわち衝撃吸収性を損なうことになり、耐衝撃性が低下する。このため特許文献1に記載の衝撃吸収層を基材に使用した従来の粘着シートでは、耐衝撃性およびリワーク性の両立を達成することは困難である。
【0007】
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、その目的は、耐衝撃性に優れ、且つリワーク性に優れる両面粘着シートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、特定の粘着シートによれば、耐衝撃性に優れ、且つリワーク性に優れる両面粘着シートを提供可能であることを見出した。本発明は、これらの知見に基づいて完成されたものである。
【0009】
すなわち、本発明は、基材と、上記基材の両面に設けられた粘着剤層とを備え、
上記基材は、23℃における周波数10kHz~3.5MHzでの損失正接tanδの最大値が0.83以下、厚さが40μm以上であり、
上記粘着剤層の23℃におけるZ軸接着力は0.6MPa以上であり、且つひずみは100%以上であり、
引張破断強度は5MPa以上であり、且つ破断時のひずみが100%以上である、両面粘着シートを提供する。
【0010】
上記両面粘着シートは、2cm×2cmのサイズでステンレス板に貼り合わせた状態から、温度23℃、剥離角度30°の条件で剥離した際において、完全に剥離するのに要する時間が120秒以下であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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