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公開番号2024050947
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2024022802,2019061379
出願日2024-02-19,2019-03-27
発明の名称位相差層付き偏光板および有機EL表示装置
出願人日東電工株式会社
代理人個人
主分類G02B 5/30 20060101AFI20240403BHJP(光学)
要約【課題】耐熱性に優れる位相差層付き偏光板を提供する。
【解決手段】本発明の位相差層付き偏光板は、偏光板と、第1の位相差層と、第1の粘着剤層と、第2の位相差層と、第2の粘着剤層と、をこの順に有し、第1および第2の位相差層が液晶化合物を含み、第1の粘着剤層は、厚みが8μm以下であり、25℃における弾性率が105Pa~106Paであり、第2の粘着剤層は、ベースポリマー中にアルキル(メタ)アクリレートを70重量%以上含む粘着剤で構成され、25℃における弾性率が5.0×105Pa以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
偏光板と、第1の位相差層と、第1の粘着剤層と、第2の位相差層と、第2の粘着剤層とをこの順に有し、
前記第1の位相差層および前記第2の位相差層が液晶化合物を含み、
前記第1の粘着剤層は、厚みが8μm以下であり、25℃における弾性率が10

Pa~1.9×10

Paであり、
前記第2の粘着剤層は、ベースポリマー中にアルキル(メタ)アクリレートを70重量%以上含む粘着剤で構成され、25℃における弾性率が5.0×10

Pa以下である、
位相差層付き偏光板。
続きを表示(約 130 文字)【請求項2】
前記偏光板の視認側に表面保護フィルムをさらに有し、該表面保護フィルムの厚みが40μm~90μmである、請求項1に記載の位相差層付き偏光板。
【請求項3】
請求項1または2に記載の位相差層付き偏光板を有する、有機EL表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、位相差層付き偏光板および有機EL表示装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、薄型ディスプレイの普及と共に、有機ELパネルを搭載した画像表示装置(有機EL表示装置)が提案されている。有機ELパネルは反射性の高い金属層を有しており、外光反射や背景の映り込み等の問題を生じやすい。そこで、位相差層付き偏光板(円偏光板)を視認側に設けることにより、これらの問題を防ぐことが知られている。しかしながら、このような位相差層付き偏光板の位相差層として、液晶化合物を含む2層の位相差層を粘着剤で貼り合せた積層体を用い、この位相差層付き偏光板を、粘着剤を介して有機ELパネルに貼り合せた場合、耐熱性が低く、位相差層にクラックが発生したり、ムラが発生したりするなどの問題が生じる場合がある。さらに、位相差層付き偏光板にキズが入りやすく、カールしたりするなどの問題が生じる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3325560号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、耐熱性に優れ、キズが入りにくく、カールしにくい位相差層付き偏光板、および、そのような位相差層付き偏光板を用いた有機EL表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の位相差層付き偏光板は、偏光板と、第1の位相差層と、第1の粘着剤層と、第2の位相差層と、第2の粘着剤層と、をこの順に有し、上記第1の位相差層および上記第2の位相差層が液晶化合物を含み、上記第1の粘着剤層は、厚みが8μm以下であり、25℃における弾性率が10

Pa~10

Paであり、上記第2の粘着剤層は、ベースポリマー中にアルキル(メタ)アクリレートを70重量%以上含む粘着剤で構成され、25℃における弾性率が5.0×10

Pa以下である。
1つの実施形態においては、位相差層付き偏光板は、上記偏光板の視認側に、表面保護フィルムをさらに有し、該表面保護フィルムの厚みが40μm~90μmである。
本発明の別の局面によれば、有機EL表示装置が提供される。この有機EL表示装置は、上記位相差層付き偏光板を有する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、第1の粘着剤層の厚みが8μm以下であり、25℃における弾性率が10

Pa~10

Paであり、第2の粘着剤層が、ベースポリマー中にアルキル(メタ)アクリレートを70重量%以上含み、25℃における弾性率が5.0×10

Pa以下であることにより、耐熱性に優れ、キズが入りにくく、カールしにくい位相差層付き偏光板を実現することができた。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の1つの実施形態に係る位相差層付き偏光板の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
【0009】
A.位相差層付き偏光板
図1は、本発明の1つの実施形態に係る位相差層付き偏光板の概略断面図である。図1に示すように、位相差層付き偏光板100は、偏光板10と、第1の位相差層20と、第1の粘着剤層30と、第2の位相差層40と、第2の粘着剤層50とをこの順に有する。すなわち、第1の位相差層20と第2の位相差層40とは、第1の粘着剤層30を介して積層されている。第1の位相差層20および第2の位相差層40は、液晶化合物を含んで構成されている。第1の粘着剤層30は、25℃における弾性率が10

Pa~10

Paである。第1の粘着剤層30は、1つの実施形態においては厚みが5μm~30μmであり、別の実施形態においては厚みが8μm以下である。第2の粘着剤層50は、ベースポリマー中にアルキル(メタ)アクリレートを70重量%以上含む粘着剤で構成される。1つの実施形態においては、第2の粘着剤層50は、25℃における弾性率が9.0×10

Pa以下であり、別の実施形態においては、25℃における弾性率が5.0×10

Pa以下である。位相差層付き偏光板は、偏光板の視認側に、表面保護フィルム(図示せず)をさらに有していてもよい。この場合、該表面保護フィルムの厚みは40μm~90μmである。上記位相差層付き偏光板100は耐熱性に優れ、カールが発生しにくく、第1の位相差層20および/または第2の位相差層40のキズの発生、クラックの発生、さらには、ムラの発生が抑制され得る。
【0010】
以下、位相差層付き偏光板100を構成する各層について、詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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