TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024032551
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-12
出願番号2022136262
出願日2022-08-29
発明の名称線材
出願人日本製鉄株式会社
代理人アセンド弁理士法人
主分類C22C 38/00 20060101AFI20240305BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約【課題】鋼線としたときに十分な耐久比が得られ、十分な伸線加工性が得られる線材を提供する。
【解決手段】本開示による線材は、化学組成が、質量%で、C:0.70~1.10%未満、Si:0.10~0.40%、Mn:0.15~0.80%、Cu:0.10~1.00%未満、P:0.015%以下、S:0.015%以下、N:0.0005~0.0060%、Al:0.003%以下、及び、O:0.0040%以下、を含有し、残部はFe及び不純物からなり、式(1)及び式(2)を満たす。
0.10≦Si/(C+Ni)≦0.20 (1)
1.43≦(Cr+Mn+Cu)/(Si+10P+10S+100N)≦1.63(2)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
化学組成が、質量%で、
C:0.70~1.10%未満、
Si:0.10~0.40%、
Mn:0.15~0.80%、
Cu:0.10~1.00%未満、
P:0.015%以下、
S:0.015%以下、
N:0.0005~0.0060%、
Al:0.003%以下、及び、
O:0.0040%以下、を含有し、残部はFe及び不純物からなり、
式(1)及び式(2)を満たす、
線材。
0.10≦Si/(C+Ni)≦0.20 (1)
1.43≦(Cr+Mn+Cu)/(Si+10P+10S+100N)≦1.63 (2)
ここで、式(1)及び式(2)中の各元素記号には、対応する元素の質量%での含有量が代入される。元素が含有されていない場合、対応する元素記号には「0」が代入される。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
化学組成が、質量%で、
C:0.70~1.10%未満、
Si:0.10~0.40%、
Mn:0.15~0.80%、
Cu:0.10~1.00%未満、
P:0.015%以下、
S:0.015%以下、
N:0.0005~0.0060%、
Al:0.003%以下、及び、
O:0.0040%以下、を含有し、
さらに、第1群及び第2群からなる群から選択される1種以上を含有し、残部はFe及び不純物からなり、
式(1)及び式(2)を満たす、
線材。
[第1群]
Cr:0.60%以下、
Co:0.50%以下、
Mo:0.10%以下、
B:0.005%以下、
W:0.20%以下、
Ni:0.50%以下、
V:0.10%以下、
Nb:0.10%以下、
Ti:0.10%以下、及び、
Sn:0.10%以下、からなる群から選択される1種以上
[第2群]
Ca:0.0050%以下、
Mg:0.0050%以下、
Zr:0.010%以下、及び、
希土類元素:0.0050%以下、からなる群から選択される1種以上
0.10≦Si/(C+Ni)≦0.20 (1)
1.43≦(Cr+Mn+Cu)/(Si+10P+10S+100N)≦1.63 (2)
ここで、式(1)及び式(2)中の各元素記号には、対応する元素の質量%での含有量が代入される。元素が含有されていない場合、対応する元素記号には「0」が代入される。
【請求項3】
請求項2に記載の線材であって、
前記第1群を含有する、
線材。
【請求項4】
請求項2に記載の線材であって、
前記第2群を含有する、
線材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、線材に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
ビードワイヤー、スチールコード及びワイヤロープ等には鋼線が用いられる。鋼線は例えば、線材に対して伸線加工を実施して鋼線とし、その後、鋼線にめっき被膜を被覆してめっき拡散処理を施して製造される。
【0003】
上述の用途に用いられる鋼線は、優れた耐久比(=引張強さ/疲労強度)が求められる。そのため、鋼線の素材となる線材では、線材を素材として鋼線を製造した場合に、優れた耐久比が求められる。さらに、鋼線を製造する場合、鋼線の素材である線材に対して複数回伸線加工を実施する場合がある。したがって、優れた伸線加工性も求められる。
【0004】
伸線加工性の向上、及び、鋼線の疲労特性の向上に関する技術が、特開2011-225990号公報(特許文献1)に提案されている。
【0005】
特許文献1に開示された線材は、質量%で、C:0.70~1.2%、Si:0.1~1.5%、Mn:0.1~1.5%、P:0.015%以下(0%を含まない)、S:0.015%以下(0%を含まない)、Al:0.005%以下(0%を含まない)、B:0.0005~0.010%、N:0.002~0.005%を含有し、固溶Nが0.0015%以下(0%を含む)であり、残部が鉄及び、不可避的不純物からなり、パーライト組織の面積率が90%以上であって、パーライト組織2000μm

中に円相当直径が100nm以上、1000nm未満のBN系化合物が100個以下(0個を含む)、円相当直径が1000nm以上であるBN系化合物が10個以下(0個を含む)であることを特徴とする。特許文献1では、BN系化合物の個数を制御することにより、伸線加工性及び疲労特性を高めている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2011-225990号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に提案された線材では、鋼中のBN化合物を制御して、伸線加工性及び疲労特性を改善している。しかしながら、他の手段により、これらの特性を高めてもよい。
【0008】
本発明の目的は、十分な伸線加工性を有し、かつ、素材として鋼線を製造した場合に、鋼線において、十分な耐久比が得られる、線材を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の線材は、
化学組成が、質量%で、
C:0.70~1.10%未満、
Si:0.10~0.40%、
Mn:0.15~0.80%、
Cu:0.10~1.00%未満、
P:0.015%以下、
S:0.015%以下、
N:0.0005~0.0060%、
Al:0.003%以下、及び、
O:0.0040%以下、を含有し、残部はFe及び不純物からなり、
式(1)及び式(2)を満たす。
0.10≦Si/(C+Ni)≦0.20 (1)
1.43≦(Cr+Mn+Cu)/(Si+10P+10S+100N)≦1.63 (2)
ここで、式(1)及び式(2)中の各元素記号には、対応する元素の質量%での含有量が代入される。元素が含有されていない場合、対応する元素記号には「0」が代入される。
【0010】
本発明の線材は、
化学組成が、質量%で、
C:0.70~1.10%未満、
Si:0.10~0.40%、
Mn:0.15~0.80%、
Cu:0.10~1.00%未満、
P:0.015%以下、
S:0.015%以下、
N:0.0005~0.0060%、
Al:0.003%以下、及び、
O:0.0040%以下、を含有し、
さらに、第1群及び第2群からなる群から選択される1種以上を含有し、残部はFe及び不純物からなり、
式(1)及び式(2)を満たす。
[第1群]
Cr:0.60%以下、
Co:0.50%以下、
Mo:0.10%以下、
B:0.005%以下、
W:0.20%以下、
Ni:0.50%以下、
V:0.10%以下、
Nb:0.10%以下、
Ti:0.10%以下、及び、
Sn:0.10%以下、からなる群から選択される1種以上
[第2群]
Ca:0.0050%以下、
Mg:0.0050%以下、
Zr:0.010%以下、及び、
希土類元素:0.0050%以下、からなる群から選択される1種以上
0.10≦Si/(C+Ni)≦0.20 (1)
1.43≦(Cr+Mn+Cu)/(Si+10P+10S+100N)≦1.63 (2)
ここで、式(1)及び式(2)中の各元素記号には、対応する元素の質量%での含有量が代入される。元素が含有されていない場合、対応する元素記号には「0」が代入される。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

大同特殊鋼株式会社
鋼材及び金型
28日前
株式会社神戸製鋼所
鋼製下地材
28日前
日本製鉄株式会社
鋼材
1か月前
日本製鉄株式会社
鋼材
1か月前
日本製鉄株式会社
鋼材
1か月前
日本製鉄株式会社
線材
1か月前
日本製鉄株式会社
ボルト
1か月前
日本製鉄株式会社
ボルト
1か月前
日本製鉄株式会社
ボルト
1か月前
MAアルミニウム株式会社
アルミニウム合金箔
1か月前
MAアルミニウム株式会社
アルミニウム合金箔
2か月前
日本冶金工業株式会社
抗菌性に優れるNi合金
6日前
住友金属鉱山株式会社
有価金属の製造方法
22日前
JFEスチール株式会社
鋼板
21日前
住友金属鉱山株式会社
有価金属の回収方法
1か月前
住友金属鉱山株式会社
有価金属の回収方法
1か月前
住友金属鉱山株式会社
有価金属の回収方法
29日前
住友金属鉱山株式会社
有価金属の回収方法
1か月前
JFEスチール株式会社
鋼板
21日前
JFEスチール株式会社
鋼板
21日前
日本製鉄株式会社
スチールピストン
1日前
JX金属株式会社
金属回収方法
16日前
大同特殊鋼株式会社
軟磁性鋼板
1か月前
JFEスチール株式会社
鋼部品およびその製造方法
1か月前
DOWAメタルマイン株式会社
ルテニウムの回収方法
20日前
株式会社神戸製鋼所
水素吸蔵合金およびその製造方法
1か月前
日本製鉄株式会社
鋼材及び鋼部品
1か月前
プライムアースEVエナジー株式会社
金属多孔体の評価方法
1か月前
株式会社タンガロイ
立方晶窒化硼素焼結体
1か月前
JFEスチール株式会社
レーザ溶接継手およびレーザ溶接方法
21日前
株式会社タンガロイ
立方晶窒化硼素焼結体
13日前
日本製鉄株式会社
鋼部品及び鋼部品の製造方法
1か月前
日本製鉄株式会社
焼結鉱の製造方法
22日前
山陽特殊製鋼株式会社
被削性と窒化特性に優れた窒化用鋼
23日前
山陽特殊製鋼株式会社
被削性と窒化特性に優れた窒化用鋼
21日前
日本製鉄株式会社
継目無鋼管
29日前
続きを見る