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公開番号2024051346
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022157469
出願日2022-09-30
発明の名称ルテニウムの回収方法
出願人DOWAメタルマイン株式会社
代理人個人,個人
主分類C22B 11/00 20060101AFI20240404BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約【課題】ルテニウムを簡便に効率よく濃縮できる回収方法を提供する。
【解決手段】ルテニウムと、アンチモンと、鉛と、銅と、を含むルテニウム含有混合物をアルカリ溶融させ、アルカリ溶融物を得る工程と、アルカリ溶融物に水を添加して、ルテニウムと、アンチモンと、鉛と、銅と、を含むルテニウム含有溶液を得る工程と、ルテニウム含有溶液に、酸を添加する工程と、ルテニウム含有溶液から、ルテニウムを回収する工程と、を有し、酸を添加する工程では、ルテニウム含有溶液中の、アンチモンに対するルテニウムの濃度比、鉛に対するルテニウムの濃度比、および、銅に対するルテニウムの濃度比を上昇させる、ルテニウムの回収方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ルテニウムと、アンチモンと、鉛と、銅と、を含むルテニウム含有混合物をアルカリ溶融させ、アルカリ溶融物を得る工程と、
前記アルカリ溶融物に水を添加して、ルテニウムと、アンチモンと、鉛と、銅と、を含むルテニウム含有溶液を得る工程と、
前記ルテニウム含有溶液に、酸を添加する工程と、
前記ルテニウム含有溶液から、前記ルテニウムを回収する工程と、を有し、
前記酸を添加する工程では、前記ルテニウム含有溶液中の、前記アンチモンに対する前記ルテニウムの濃度比、前記鉛に対する前記ルテニウムの濃度比、および、前記銅に対する前記ルテニウムの濃度比を上昇させる、ルテニウムの回収方法。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記ルテニウム含有溶液に水酸化ナトリウムを添加して、前記アンチモンを除去する工程をさらに有する、請求項1に記載のルテニウムの回収方法。
【請求項3】
前記アンチモンを除去する工程は、前記酸を添加する工程の後に行う、請求項2に記載のルテニウムの回収方法。
【請求項4】
前記酸を添加する工程では、前記ルテニウム含有溶液のpHが10以上12以下となるように、前記酸を添加する、請求項1に記載のルテニウムの回収方法。
【請求項5】
前記酸を添加する工程では、前記ルテニウム含有溶液の液温を50度以上80度以下に制御する、請求項1に記載のルテニウムの回収方法。
【請求項6】
前記ルテニウムを回収する工程では、前記ルテニウム含有溶液に還元剤を添加して、前記ルテニウムを沈殿させる、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のルテニウムの回収方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ルテニウムの回収方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
ルテニウム含有混合物からルテニウム(Ru)を回収する方法として、アルカリ溶融を用いる方法が知られている。例えば、特許文献1には、ルテニウム含有混合物をアルカリ溶融した後、溶融残留物を水で浸出し、還元剤を添加するルテニウムの回収方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5376437号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ルテニウム含有混合物に、アンチモン(Sb)、鉛(Pb)、銅(Cu)等が含まれている場合、特許文献1等に記載されている従来の方法では、アルカリ溶融後の水浸出時に、アンチモン、鉛、銅がルテニウムと一緒に多く溶けてしまうため、ルテニウムを濃縮することが難しいという課題がある。
【0005】
本発明の一実施形態は、ルテニウムを簡便に効率よく濃縮できる回収方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様は、
ルテニウムと、アンチモンと、鉛と、銅と、を含むルテニウム含有混合物をアルカリ溶融させ、アルカリ溶融物を得る工程と、
前記アルカリ溶融物に水を添加して、ルテニウムと、アンチモンと、鉛と、銅と、を含むルテニウム含有溶液を得る工程と、
前記ルテニウム含有溶液に、酸を添加する工程と、
前記ルテニウム含有溶液から、前記ルテニウムを回収する工程と、を有し、
前記酸を添加する工程では、前記ルテニウム含有溶液中の、前記アンチモンに対する前記ルテニウムの濃度比、前記鉛に対する前記ルテニウムの濃度比、および、前記銅に対する前記ルテニウムの濃度比を上昇させる、ルテニウムの回収方法である。
【0007】
本発明の第2の態様は、
前記ルテニウム含有溶液に水酸化ナトリウムを添加して、前記アンチモンを除去する工程をさらに有する、上記第1の態様に記載のルテニウムの回収方法である。
【0008】
本発明の第3の態様は、
前記アンチモンを除去する工程は、前記酸を添加する工程の後に行う、上記第2の態様に記載のルテニウムの回収方法である。
【0009】
本発明の第4の態様は、
前記酸を添加する工程では、前記ルテニウム含有溶液のpHが10以上12以下となるように、前記酸を添加する、上記第1の態様に記載のルテニウムの回収方法である。
【0010】
本発明の第5の態様は、
前記酸を添加する工程では、前記ルテニウム含有溶液の液温を50度以上80度以下に制御する、上記第1の態様に記載のルテニウムの回収方法である。
(【0011】以降は省略されています)

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