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公開番号2024057828
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022164759
出願日2022-10-13
発明の名称抗菌性に優れるNi合金
出願人日本冶金工業株式会社
代理人個人
主分類C22C 19/03 20060101AFI20240418BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約【課題】合金中のCu量を大きく変化させることなく抗菌性を向上させたNi-Cu合金を提供する。
【解決手段】以下、mass%にて、C:0.01~0.3%、Si:0.01~0.5%、P:0.03%以下、S:0.0020%以下、Cu:28~34%、Al:0.010~0.1%、Fe:3%以下、Mg:0.005~0.05%、B:0.0001~0.01%、Sn:0.0004~0.05%を含有し、残部Niおよび不可避的不純物からなるともに、以下の式(1)および式(2)を満足することを特徴とするNi合金。
0.0004 < 0.08%Sn + %B …式(1)
0.01 > 0.35%Sn - %B …式(2)
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
以下、mass%にて、
C:0.01~0.3%
Si:0.01~0.5%
P:0.03%以下
S:0.0020%以下
Cu:28~34%
Al:0.010~0.1%
Fe:3%以下
Mg:0.005~0.05%
B:0.0001~0.01%
Sn:0.0004~0.05%
を含有し、残部Niおよび不可避的不純物からなるともに、
以下の式(1)および式(2)を満足することを特徴とするNi合金。
0.0004 < 0.08%Sn + %B …式(1)
0.01 > 0.35%Sn - %B …式(2)
続きを表示(約 170 文字)【請求項2】
上記成分組成に加えて、さらに式(3)を満足することを特徴とする請求項1に記載のNi合金。
0.001 < 0.1%Sn + %B …式(3)
【請求項3】
上記成分組成に加えてさらに、
Ti:0.01~0.3%
を含有することを特徴とする請求項1または2に記載のNi合金。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、抗菌性を有するNi合金に関するものである。なお、本発明の形状は、板に限定するものではなく、棒、線、管などいずれであってもよい。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
Ag、Cu、Snなどが抗菌性を有していることは従来から知られており、種々の分野に用いられている。これらの金属元素が抗菌性を発現する理由として、金属から溶出したイオンが細菌の組織と反応して、呼吸機能や代謝機能を低下させて死滅させること、または、溶出した金属イオンの作用により酸素などのラジカルが生成して、微生物の細胞を破壊、分解するなどが挙げられる。
【0003】
抗菌性を有する一般的な元素としてはCuがあり、CuとNiを主とする合金として、キュプロニッケル(白銅。Cuを主体とし、Niを10~30%含有)やモネル(Niを65%前後含有、Cuを30%前後含有)などがある。
【0004】
Cu合金の抗菌性はCu含有量が多いほど良い。例えば特許文献1には、銅合金の粉末を積層造形し、その抗菌性を評価しており、粉末中のCu濃度が高いほど、抗菌性に優れる結果が得られている。
【0005】
一方、合金板を考えた場合、Ni-Cu合金は加工性や強度に優れるため、用途に合わせた形状に加工することが容易であり、そのため金属部材として様々な用途に用いられる。その強度はNiの含有量が多いほど大きくなるため、要求される強度により用いられるNi合金が異なる。これは、Ni-Cu合金中のCu量、つまりは抗菌性を、同一用途(部材)で大きく変更できないことを意味する。
【0006】
さらに、一般に、Ni-Cu合金ではCu量が増すにつれて赤みがかった色に変化するため、抗菌性向上のためにCu含有量を増やすことは外観上の色調統一の観点からも好ましくない場合が多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2022-76864号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
以上より、本発明の課題は、合金中のCu量を大きく変化させることなく抗菌性を向上させたNi-Cu合金を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
発明者は、上記問題を解決すべく鋭意検討を重ねた。結果、Snの添加により抗菌性が向上すること見出し、また、SnとBを複合添加することで、Sn添加による抗菌性向上効果をより有効に作用させられることを見出した。一方で、Snの多量添加は熱間加工性の低下を招くおそれがあるが、適切量のBを添加することでその低下を抑制できることを見出し、本発明を開発するに至った。
【0010】
すなわち、本発明は、以下、mass%にて、C:0.01~0.3%、Si:0.01~0.5%、P:0.03%以下、S:0.0020%以下、Cu:28~34%、Al:0.010~0.1%、Fe:3%以下、Mg:0.005~0.05%、B:0.0001~0.01%、Sn:0.0004~0.05%を含有し、残部Niおよび不可避的不純物からなるともに、以下の式(1)および式(2)を満足することを特徴とするNi合金である。
0.0004 < 0.08%Sn + %B …式(1)
0.01 > 0.35%Sn - %B …式(2)
(【0011】以降は省略されています)

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