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公開番号2024029872
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022132311
出願日2022-08-23
発明の名称複合化粉末
出願人三井金属鉱業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B01J 35/39 20240101AFI20240229BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】明度値が高く、分散性と塗工性に優れ、高い光触媒性能を有する複合化粉末を提供する。
【解決手段】本発明の複合化粉末は、基材と、チタン、及びモリブデンを含む複合金属酸化物とを有し、基材の表面に、複合金属酸化物による被覆層が形成され、L*a*b*表色系におけるL*値が70以上である。また、本発明の複合化粉末の製造方法は、チタンアルコキシドを添加したチタン酸分散液、または4級アンモニウム化合物を含有するチタン酸分散液と、チタンの含有量をTiO2換算値で1(mol)と表したとき、モル比Mo/TiがMoO3換算値で0.001-20となるように調整したモリブデン酸分散液とを混合し、撹拌することにより、混合液を生成する工程と、混合液と基材とを混合し、乾燥することにより、基材の表面に混合液による被覆層を形成する工程とを有する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基材と、
チタン、及びモリブデンを含む複合金属酸化物と、
を有し、
前記基材の表面に、前記複合金属酸化物による被覆層が形成され、L





表色系におけるL

値が70以上であることを特徴とする複合化粉末。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記被覆層のチタンの含有量をTiO

換算値で1(mol)と表したとき、
前記被覆層のモリブデンの含有量は、モル比Mo/TiがMoO

換算値で0.001-20であることを特徴とする請求項1に記載の複合化粉末。
【請求項3】
前記複合金属酸化物がタンタルをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の複合化粉末。
【請求項4】
前記被覆層のチタンの含有量をTiO

換算値で1(mol)と表したとき、
前記被覆層のモリブデンの含有量は、モル比Mo/TiがMoO

換算値で0.001-20であり、且つ前記被覆層のタンタルの含有量は、モル比Ta/TiがTa



換算値で0.001-0.5であることを特徴とする請求項3に記載の複合化粉末。
【請求項5】
前記複合化粉末のレーザ回折・散乱式粒度分布測定法による積算体積50%の粒径(D50)が200μm以下であることを特徴とする請求項1~4の何れか1つに記載の複合化粉末。
【請求項6】
前記被覆層の重量比率が10~90質量%であることを特徴とする請求項1~4の何れか1つに記載の複合化粉末。
【請求項7】
前記基材の材質はマイカ、ガラス、アルミナ、シリカ、スチレン樹脂、アクリル樹脂の何れかであることを特徴とする請求項1~4の何れか1つに記載の複合化粉末。
【請求項8】
基材の表面に、チタン、及びモリブデンを含む複合金属酸化物による被覆層が形成された複合化粉末の製造方法であって、
チタンアルコキシドを添加したチタン酸分散液、または4級アンモニウム化合物を含有するチタン酸分散液と、チタンの含有量をTiO

換算値で1(mol)と表したとき、モル比Mo/TiがMoO

換算値で0.001-20となるように調整したモリブデン酸分散液と、を混合し、撹拌することにより、混合液を生成する工程と、
前記混合液と前記基材とを混合し、乾燥することにより、前記基材の表面に前記混合液による被覆層を形成する工程と、
を有することを特徴とする複合化粉末の製造方法。
【請求項9】
基材の表面に、チタン、モリブデン、及びタンタルを含む複合金属酸化物による被覆層が形成された複合化粉末の製造方法であって、
チタンアルコキシドを添加したチタン酸分散液、または4級アンモニウム化合物を含有するチタン酸分散液と、チタンの含有量をTiO

換算値で1(mol)と表したとき、モル比Mo/TiがMoO

換算値で0.001-20となるように調整したモリブデン酸分散液と、モル比Ta/TiがTa



換算値で0.001-0.5となるように調整したタンタル酸分散液と、を混合し、撹拌することにより、混合液を生成する工程と、
前記混合液と前記基材とを混合し、乾燥することにより、前記基材の表面に前記混合液による被覆層を形成する工程と、
を有することを特徴とする複合化粉末の製造方法。
【請求項10】
請求項1~4の何れか1つに記載の複合化粉末を含有することを特徴とする複合化膜。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複合化粉末に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
酸化チタン(TiO

)は、光が照射されることによって、電子が励起され、この電子が他の分子に結合してこれを還元し、またこの電子が励起された後の正電荷を持った正孔が分子から電子を奪って酸化する特性を利用した光触媒としての用途開発が進められている。
【0003】
光触媒としての用途開発の一例として、特許文献1では、酸化チタン粉末に、焼結助剤として、Mo(モリブデン)やMoO

(酸化モリブデン)が添加された光触媒が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-170496号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された酸化チタンは、その粒子が緑色であることから、建材、塗装材に添加して使用した場合、緑色がかった色に着色されてしまうことが懸念されていた。特に、白色系の建材、塗装材には利用しにくく、粒子が白色である光触媒が求められていた。
【0006】
また、分散液の状態にある光触媒は、塗膜を製造する方法が制限される。さらに、乾燥粉末の状態にある光触媒は、ナノ粒子であるため凝集が起こりやすく、塗膜を形成する際は再度粉砕処理を行って分散させる必要があった。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みて、明度値が高く、分散性と塗工性に優れ、高い光触媒性能を有する複合化粉末を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するためになされた本発明の複合化粉末は、基材と、チタン、及びモリブデンを含む複合金属酸化物と、を有し、前記基材の表面に、前記複合金属酸化物による被覆層が形成され、L





表色系におけるL

値が70以上であることを特徴とする。
本発明の複合化粉末は、基材と、チタン、及びモリブデンを含む複合金属酸化物と、を有し、前記基材の表面に、前記複合金属酸化物による被覆層が形成され、L





表色系におけるL

値が70以上であると、明度値が高く、分散性と塗工性に優れ、高い光触媒性能を有する点で好ましい。
【0009】
基材は、その材質が、マイカ、ガラス、アルミナ、シリカ、スチレン樹脂、アクリル樹脂であると好ましく、マイカや、ガラスであるとより好ましい。さらに、基材の形状は、粉末状であればよく、例えばフレーク状、真球状など形状を問わないが、フレーク状であると好ましい。
【0010】
また、基材のレーザ回折・散乱式粒度分布測定法による積算体積50%の粒径(D50)が1μm以上であると、分散性が向上する観点から好ましく、一方200μm以下であると、塗料化時に沈降しにくい観点で好ましい。より好ましい範囲として、1μm以上150μm以下であるとより好ましく、3μm以上100μm以下であるとさらに好ましく、3μm以上90μm以下であると特に好ましく、3μm以上70μm以下であるとより特に好ましく、5μm以上50μm以下であるとまた特に好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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