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公開番号2024029371
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-06
出願番号2022131582
出願日2022-08-22
発明の名称熱伝導性組成物及び熱伝導性シート
出願人日油株式会社
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類C08F 2/50 20060101AFI20240228BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】光照射により、生産性よく高い熱伝導率と厚膜を有する熱伝導性シートが得られる熱伝導性組成物を提供すること。
【解決手段】ラジカル重合性モノマー及びその部分重合体の少なくとも一方、並びに光重合開始剤を含有するバインダー成分と、熱伝導性フィラーを含有する熱伝導性組成物であり、前記バインダー成分100体積部に対して、前記熱伝導性フィラーが100体積部以上900体積部以下であり、前記光重合開始剤が、下記一般式(1)で表されるトリアジンペルオキシド誘導体である熱伝導性組成物。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024029371000014.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">53</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">159</com:WidthMeasure> </com:Image> 【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ラジカル重合性モノマー及びその部分重合体の少なくとも一方、並びに光重合開始剤を含有するバインダー成分と、
熱伝導性フィラーを含有する熱伝導性組成物であり、
前記バインダー成分100体積部に対して、前記熱伝導性フィラーが100体積部以上900体積部以下であり、
前記光重合開始剤が、下記一般式(1)で表されるトリアジンペルオキシド誘導体であることを特徴とする熱伝導性組成物。
JPEG
2024029371000012.jpg
55
164
((一般式(1)中、R

およびR

は独立してメチル基またはエチル基、R

は炭素数1~5の脂肪族炭化水素基、またはアルキル基を有してもよい炭素数6~9の芳香族炭化水素基を表し、R

は置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基、置換されていてもよい炭素数1~20のアシル基、-Y-R、または-N-RR’であって、Yは酸素原子または硫黄原子を表し、RおよびR’は独立して水素原子、置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基を表す。Arは下記一般式(2):Ar

、Ar

、またはAr

で表されるアリール基である。)
JPEG
2024029371000013.jpg
48
168
(一般式(2)中、mは0から3の整数を表し、R

は独立した置換基であって、置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基、置換されていてもよい炭素数1~20のアシル基、-Y-R、または-N-RR’であって、Yは酸素原子または硫黄原子を表し、RおよびR’は独立して水素原子、置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基を表す。))
続きを表示(約 110 文字)【請求項2】
請求項1に記載の熱伝導性組成物の硬化物であることを特徴とする熱伝導性シート。
【請求項3】
厚みが0.3mm以上5mm以下であることを特徴とする請求項2に記載の熱伝導性シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱伝導性組成物及び熱伝導性シートに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
各種電子・電気機器から発生する熱を放熱することは重要である。近年、高性能化、多様化が進み、車載電装部品用途や通信機器用途で、放熱対策部材はICデバイス等の発熱体とヒートシンク等の放熱体の間に挟んで使用され、熱伝導率の高く、厚膜の放熱対策部材が求められている。放熱対策部材として放熱シート、放熱ギャップフィラー、放熱接着剤、放熱グリース等が挙げられるが、特に塗布量を管理する必要がなく、流動性がないため、所望の発熱体と放熱体の間に挟むだけで良い作業性に優れた熱伝導性シートが注目されている。
【0003】
熱伝導性シートの熱伝導率を高める手法として、熱伝導性フィラーの含有量を増やすことが挙げられ、特許文献1では高い熱伝導率、かつ厚膜の熱伝導性シートを熱硬化で作製している。また、生産性を高めるため、特許文献2、3では光重合開始剤を含有した光重合性組成物を用い、紫外線照射による光硬化で熱伝導性シートを作製している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-111644号公報
特開2019-85441号公報
特開2020-45386号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上の背景のもと、熱伝導性シートの需要増加が見込まれる中、特許文献1のように熱硬化で厚膜の熱伝導性シートを作製する方法では、紫外線照射による硬化よりも硬化効率が低いため、高温下で重合に長時間を要しており、重合条件を最適化しても重合時間の短縮には限界がある。
【0006】
一方、特許文献2、3のように、光硬化で熱伝導性シートを作製する方法では、熱伝導性フィラーの含有量を増やすと紫外線等の光を照射しても光透過性の低下により深部まで届きづらくなるため、膜厚が制限され、膜厚の薄いシートとなる。よって、厚膜の熱伝導性シートを作製するためには、フィラーの含有量が制限され、熱伝導性の低いシートとなる課題がある。
【0007】
そこで、本発明は、光照射により、生産性良く高い熱伝導率と厚膜を有する熱伝導性シートが得られる熱伝導性組成物を提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、前記熱伝導性組成物の硬化物である熱伝導性シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、ラジカル重合性モノマー及びその部分重合体の少なくとも一方、並びに光重合開始剤を含有するバインダー成分と、熱伝導性フィラーを含有する熱伝導性組成物であり、前記バインダー成分100体積部に対して、前記熱伝導性フィラーが100体積部以上900体積部以下であり、前記光重合開始剤が、下記一般式(1)で表されるトリアジンペルオキシド誘導体である熱伝導性組成物に関する。
JPEG
2024029371000001.jpg
52
170
((一般式(1)中、R

およびR

は独立してメチル基またはエチル基、R

は炭素数1~5の脂肪族炭化水素基、またはアルキル基を有してもよい炭素数6~9の芳香族炭化水素基を表し、R

は置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基、置換されていてもよい炭素数1~20のアシル基、-Y-R、または-N-RR’であって、Yは酸素原子または硫黄原子を表し、RおよびR’は独立して水素原子、置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基を表す。Arは下記一般式(2):Ar

、Ar

、またはAr

で表されるアリール基である。)
JPEG
2024029371000002.jpg
49
170
(一般式(2)中、mは0から3の整数を表し、R

は独立した置換基であって、置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基、置換されていてもよい炭素数1~20のアシル基、-Y-R、または-N-RR’であって、Yは酸素原子または硫黄原子を表し、RおよびR’は独立して水素原子、置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基を表す。))
【0010】
また、本発明は、熱伝導性組成物の硬化物である熱伝導性シートに関する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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