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公開番号2024040932
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-26
出願番号2022145595
出願日2022-09-13
発明の名称水性化粧料
出願人日油株式会社
代理人個人
主分類A61K 8/81 20060101AFI20240318BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】油溶性有効成分の保存安定性に優れ、使用時のべたつきが少なく、良好な浸透感および保湿感を有し、外観の透明性が高い水性化粧料の提供。
【解決手段】成分(A):2-(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリンに基づく構成単位および(メタ)アクリル酸アルキルに基づく構成単位を有する共重合体を0.0005~5質量%、成分(B):油溶性有効成分を0.0001~1質量%、成分(C):炭素数3~6の多価アルコールを1~20質量%、成分(D):グリセリンのアルキレンオキシド付加誘導体およびメチルグルコシドのアルキレンオキシド付加誘導体からなる群より選択される1種または2種以上を0.1~15質量%、成分(E):水を70~98質量%を含有する水性化粧料。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
成分(A):下記の式(1)および式(2)で表される各構成単位を有する共重合体を0.0005~5質量%、
成分(B):油溶性有効成分を0.0001~1質量%、
成分(C):炭素数3~6の多価アルコールを1~20質量%、
成分(D):下記の式(3)で表されるアルキレンオキシド付加誘導体、および式(4)で表されるアルキレンオキシド付加誘導体からなる群より選択される1種または2種以上を0.1~15質量%、
成分(E):水を70~98質量%
を含有する水性化粧料。
TIFF
2024040932000009.tif
71
118
(式中、R

は水素原子またはメチル基を示す。)
TIFF
2024040932000010.tif
43
118
(式中、R

は水素原子またはメチル基を示し、mは3~21の整数を示す。)
Gly-[O{(PO)
a
(EO)
b
}-(BO)

-H]
3
(3)
[式(3)中、Glyはグリセリンから水酸基を除いた残基、POはオキシプロピレン基、EOはオキシエチレン基、BOはオキシブチレン基を示し、a、bおよびcはそれぞれPO、EOおよびBOの平均付加モル数を示し、a+bが1~30、cが1~5であり、POとEOの含有量比(PO/EO)が質量比で1/5~5/1である。]
G-{O(EO)
x
(PO)
y
(BO)
z
-H}

(4)
〔式(4)中、Gはメチルグルコシドから水酸基を除いた残基である。EO、POおよびBOは、それぞれ、オキシエチレン基、オキシプロピレン基およびオキシブチレン基であり、ブロック付加でもランダム付加でもよい。x、yおよびzは、それぞれ、メチルグルコシドの水酸基1個あたりのEO、POおよびBOの平均付加数であり、xが0~10であり、yが0~10であり、zが0~2であり、x、yおよびzの合計が2~12である。〕

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はレチノールなどの油溶性有効成分を含有する水性化粧料に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
油溶性有効成分、例えばレチノールは美白やシワ改善、肌荒れ改善等の効果を有することが知られており、これを配合した化粧水やクリーム等の種々の化粧品が開発されている。
一方で、レチノールなどの油溶性有効成分は光や熱、酸素により分解し、その有効性が失われてしまうことがある。そこで、油溶性有効成分をより安定に配合するために油分を多く含有する油性化粧料が用いられることがある。しかし、このような製剤ではべたつきや伸びの悪さが生じることがあるため、部分用クリーム等には適するが、全顔に用いるには使用感上の問題から適さない場合があった。よって、べたつきがなくさっぱりとした感触であり、全顔など広範囲に使用しやすい油溶性有効成分含有水性化粧料が求められている。
【0003】
ここで、化粧水等の水性化粧料は一般的に水と多価アルコール類のような保湿剤とから構成されており、使用した際の効果として保湿感が求められる。一方で、保湿感向上のために保湿剤を高濃度に配合すると、乾燥した際にべたつきが生じる場合がある。
【0004】
また、保湿効果や特有の機能の発揮を目的として水性化粧料に油剤を配合する際、十分な量を配合するとべたつきが生じることがある。加えて、製剤外観の透明性が損なわれてしまうこともある。しかし、可溶化剤である非イオン性界面活性剤の配合量を増やすと、透明性は改善される一方で、肌に塗布する際の馴染みが悪くなったり、べたつきが生じてしまったりするおそれがある。
【0005】
これらのような課題に対し、現在まで種々の検討がなされている。例えば特許文献1では、油剤を(カプリル酸/カプリン酸/コハク酸)トリグリセリルに相溶させることにより空気との接触を低減させ、酸化劣化を防止する方法が提案されている。また特許文献2では、化粧水組成物において、リポソームにレチノールを包含させ、グリセリンおよびポリエチレングリコールと併用することにより、べたつき感を軽減しつつ十分な保湿効果を与える方法を提案している。しかしながら、水性化粧料において優れた油溶性有効成分の保存安定性、べたつきのなさ、良好な浸透感、保湿感および外観の透明性を同時に満足することは依然として困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2016-222637号公報
特開2019-99465号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決すべき課題は、油溶性有効成分の保存安定性に優れ、使用時のべたつきが少なく、良好な浸透感および保湿感を有し、外観の透明性が高い水性化粧料を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決するために研究を重ねたところ、特定の共重合体、油溶性有効成分、特定の多価アルコール、特定のアルキレンオキシド付加誘導体、および水を組み合わせて水性化粧料に含有させることによって、油溶性有効成分の保存安定性に優れ、使用時のべたつきが少なく、良好な浸透感および保湿感を有し、外観の透明性が高くなることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち本発明は、成分(A):下記の式(1)および式(2)で表される各構成単位を有する共重合体を0.0005~5質量%、成分(B):油溶性有効成分を0.0001~1質量%、成分(C):炭素数3~6の多価アルコールを1~20質量%、成分(D):下記の式(3)で表されるアルキレンオキシド付加誘導体、および式(4)で表されるアルキレンオキシド付加誘導体からなる群より選択される1種または2種以上を0.1~15質量%、成分(E):水を70~98質量%を含有する水性化粧料である。
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2024040932000001.tif
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(式中、R

は水素原子またはメチル基を示す。)
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2024040932000002.tif
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(式中、R

は水素原子またはメチル基を示し、mは3~21の整数を示す。)
Gly-[O{(PO)
a
(EO)
b
}-(BO)

-H]
3
(3)
[式(3)中、Glyはグリセリンから水酸基を除いた残基、POはオキシプロピレン基、EOはオキシエチレン基、BOはオキシブチレン基を示し、a、bおよびcはそれぞれPO、EOおよびBOの平均付加モル数を示し、a+bが1~30、cが1~5であり、POとEOの含有量比(PO/EO)が質量比で1/5~5/1である。]
G-{O(EO)
x
(PO)
y
(BO)
z
-H}

(4)
〔式(4)中、Gはメチルグルコシドから水酸基を除いた残基である。EO、POおよびBOは、それぞれ、オキシエチレン基、オキシプロピレン基およびオキシブチレン基であり、ブロック付加でもランダム付加でもよい。x、yおよびzは、それぞれ、メチルグルコシドの水酸基1個あたりのEO、POおよびBOの平均付加数であり、xが0~10であり、yが0~10であり、zが0~2であり、x、yおよびzの合計が2~12である。〕
【発明の効果】
【0010】
本発明の水性化粧料は、油溶性有効成分の保存安定性に優れ、使用時のべたつきが少なく、良好な浸透感および保湿感を有し、外観の透明性が高くなるという効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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