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公開番号2024027244
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-01
出願番号2022129878
出願日2022-08-17
発明の名称製氷機の制御装置
出願人ホシザキ株式会社
代理人個人,個人
主分類F25C 1/25 20180101AFI20240222BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】機能を追加する場合に、コストアップや基板の大型化を抑制することができる製氷機の制御装置を提供する。
【解決手段】制御装置14の第1の基板29に、マスタマイコン33と、複数の入力コネクタ34a~34cおよび複数の出力コネクタ35a~35cが設けられる。マスタマイコン33に、基本運転サイクルを製氷機で実行させる基本運転制御プログラムが記憶され、入力コネクタ34a~34cおよび出力コネクタ35a~35cに、基本運転サイクルを実行するのに必要となる検知手段および制御対象機構が接続される。機能を追加するために設けられる制御装置14の第2の基板30は、第1の基板29と物理的構成が同じであって、第2の基板30のサブマイコン36に、追加機能運転を製氷機で実行させる追加機能運転制御プログラムが記憶される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
氷塊を製造する製氷機の制御装置であって、
マイクロコンピュータと、製氷機を構成する検知手段が接続可能な入力部および製氷機を構成する制御対象機器が接続可能な出力部が設けられ、前記マイクロコンピュータに、製氷機で実行させる基本運転の制御プログラムが記憶されている第1の基板と、
該第1の基板との間で信号の入出力が可能に接続され、該第1の基板と物理的構成が同じ第2の基板と、を備え、
該第2の基板に設けたマイクロコンピュータに、製氷機で実行可能な追加機能を実行させる追加機能運転の制御プログラムを記憶させ得るよう構成した
ことを特徴とする製氷機の制御装置。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記製氷機は、
冷凍回路の圧縮機からの冷媒を製氷部の蒸発器へ供給すると共に、給水弁を介して供給される水が貯留された製氷水タンク内の水を循環ポンプによって前記製氷部へ供給して、該製氷部で氷塊を生成する製氷運転と、
前記製氷部の温度を検知する温度検知手段が製氷完了温度を検知すると、前記冷凍回路のホットガス弁を開放して前記圧縮機からの熱冷媒を前記蒸発器に供給して、前記製氷部から氷塊を離脱させる除氷運転とを交互に繰り返し、
前記製氷部で生成された氷塊が貯留される貯氷庫内に所定量の氷塊が貯留されたことを貯氷検知手段が検知すると、製氷運転と除氷運転とを交互に繰り返す製氷運転サイクルから貯氷運転に移行するよう構成され、
前記第1の基板には、検知手段としての温度検知手段および貯氷検知手段が少なくとも接続可能な入力部と、制御対象機器としての圧縮機、給水弁、ホットガス弁および循環ポンプが少なくとも接続可能な出力部が設けられている請求項1記載の製氷機の制御装置。
【請求項3】
前記第1および第2の基板のマイクロコンピュータに、基本運転および追加機能運転の制御プログラムが夫々記憶されており、
各マイクロコンピュータは、記憶された制御プログラムを複数から選択して製氷機で対応する運転を実行させ得るよう構成した請求項1または2記載の製氷機の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、多量の氷塊を製造する製氷機の制御装置に関するものである。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
製氷機構で製造された多量の氷塊を貯氷庫に貯留する製氷機が、喫茶店やレストラン等の施設その他の厨房において好適に使用されている。製氷機としては、求められる氷塊を作る製氷機構の構造の違いに応じて、クローズドセル式、オープンセル式、流下式等の機種が存在する。例えば、特許文献1に開示されるクローズドセル式の製氷機は、製氷室に設けた製氷小室に対し、製氷運転において該製氷小室の開口を閉成した水皿から製氷水を対応的に噴射供給して氷塊を製造し、氷塊が製造されると除氷運転に移行し、生成された氷塊を、製氷室に対して離間する方向に水皿を傾動することで貯氷庫に落下放出し、製氷運転および除氷運転を交互に繰り返すことで貯氷庫が氷塊で満杯となった場合は、貯氷運転に移行するよう構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-36894号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記製氷機を統括的に制御する制御装置は、製氷運転-除氷運転-貯氷運転からなる基本運転サイクル(基本運転)を実行する制御プログラムが記憶されたマイクロコンピュータが設けられると共に、各種センサ等の検知手段や、ポンプ、弁等の各種の制御対象機器に接続する入出力部が設けられた基板を備え、検知手段の検知結果等に応じて制御装置が、制御プログラムに基づいて基本運転サイクルを実行させるように各種の制御対象機器を作動制御する。製氷機では、前記基本運転サイクル以外の機能、例えば、自動洗浄等の新機能を追加する要請があり、その場合は、新機能としての自動洗浄運転を実行する制御プログラムが記憶されたマイクロコンピュータを設けた別の基板を、基本運転サイクルを実行させる既存の基板に接続している。別の基板は、新機能を追加するために必要となる検知手段や切替弁等の制御対象機器を接続するための入出力部が設けられた専用の基板として作成されることから、設計コストや作成コストが嵩むと共に作成に時間が掛かる問題が指摘される。
【0005】
なお、新機能を統合した新規の大きな基板を作成したり、新機能の追加を予め見越して未使用の入出力部を設けた大きな基板を作成して対応することが考えられるが、基板サイズが大きくなることによりコストアップを招くと共に、大きな設置スペースが必要となり、他の部品の設置スペースを圧迫する難点も指摘される。
【0006】
本発明は、前述した従来技術に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、機能を追加する場合に、コストアップや基板の設置スペースが大きくなるのを抑制することができる製氷機の制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、請求項1の発明に係る製氷機の制御装置は、
氷塊を製造する製氷機の制御装置であって、
マイクロコンピュータ(33)と、製氷機を構成する検知手段(21,24,TH)が接続可能な入力部(34a~34c)および製氷機を構成する制御対象機器(CM,WV,HV,PM)が接続可能な出力部(35a~35c)が設けられ、前記マイクロコンピュータ(33)に、製氷機で実行させる基本運転の制御プログラムが記憶されている第1の基板(29)と、
該第1の基板(29)との間で信号の入出力が可能に接続され、該第1の基板(29)と物理的構成が同じ第2の基板(30)と、を備え、
該第2の基板(30)に設けたマイクロコンピュータ(33)に、製氷機で実行可能な追加機能を実行させる追加機能運転の制御プログラムを記憶させ得るよう構成したことを要旨とする。
請求項1の発明によれば、追加する機能を実行させるための第2の基板の物理的構成を、基本運転を実行させる第1の基板と同じとしたので、機能を追加する場合においても物理的構成が異なる基板を設計、作成する必要はなく、機能追加に係るコストを抑制することができる。また、新機能を追加する場合における基板の配置に係る設計の自由度が高く、他の部品の配置に影響を与えることも抑えられる。すなわち、新機能を統合した新規の1つの基板を作成する場合は、大型の基板を設置するために一箇所に大きなスペースが必要となることから、他の部品の設置位置を変更したりする等の設計変更が必要となるのに対し、複数の基板に機能を分散することで1つの基板自体のサイズを抑えることができ、他の部品の設置位置を変更することなく空いたスペースに基板を配置することができ、設計が容易となる。更に、基板の種類が増加しないので、部品管理が容易になる。更にまた、第2の基板のマイクロコンピュータに記憶させる制御プログラムによって、機能の種類を変更することが可能であるので、将来的に機能変更があった場合においても新規の基板を作成する必要はなく、物理的構成が同じ第2の基板を追加し、マイクロコンピュータに記憶させる制御プログラムの変更だけで対応することができ、最小限の変更に抑えてコストも抑えることができる。
【0008】
請求項2の発明では、前記製氷機は、
冷凍回路(12)の圧縮機(CM)からの冷媒を製氷部(11)の蒸発器(17)へ供給すると共に、給水弁(WV)を介して供給される水が貯留された製氷水タンク(15)内の水を循環ポンプ(PM)によって前記製氷部(11)へ供給して、該製氷部(11)で氷塊を生成する製氷運転と、
前記製氷部(11)の温度を検知する温度検知手段(TH)が製氷完了温度を検知すると、前記冷凍回路(12)のホットガス弁(HV)を開放して前記圧縮機(CM)からの熱冷媒を前記蒸発器(17)に供給して、前記製氷部(11)から氷塊を離脱させる除氷運転とを交互に繰り返し、
前記製氷部(11)で生成された氷塊が貯留される貯氷庫(13)内に所定量の氷塊が貯留されたことを貯氷検知手段(21)が検知すると、製氷運転と除氷運転とを交互に繰り返す製氷運転サイクルから貯氷運転に移行するよう構成され、
前記第1の基板(29)には、検知手段としての温度検知手段(TH)および貯氷検知手段(21)が少なくとも接続可能な入力部(34a~34c)と、制御対象機器としての圧縮機(CM)、給水弁(WV)、ホットガス弁(HV)および循環ポンプ(PM)が少なくとも接続可能な出力部が設けられていることを要旨とする。
請求項2の発明によれば、第1の基板によって、製氷運転-除氷運転-貯氷運転からなる基本運転サイクルを製氷機に実行させることができる。
【0009】
請求項3の発明では、前記第1および第2の基板(29,30A,30B)のマイクロコンピュータ(33,36)に、基本運転および追加機能運転の制御プログラムが夫々記憶されており、
各マイクロコンピュータ(33,36)は、記憶された制御プログラムを複数から選択して製氷機で対応する運転を実行させ得るよう構成したことを要旨とする。
請求項3の発明によれば、第1の基板に異常等が発生した場合に、第1の基板の機能を第2の基板に代替させることができ、製氷機で最も重要な氷塊を製造するための基本運転の機能が復帰するまでの期間を短縮することができる。また、各基板に記憶する制御プログラムを共通化することにより、メンテナンス・管理工数が減少する。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る製氷機の制御装置によれば、機能を追加する場合に、物理的構成が異なる基板を設計、作成する必要はなく、コストを抑制することができる。また、基板の種類が増加しないので、部品管理が容易になる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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