特許ウォッチ

公開番号2023142349
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-10-05
出願番号2022049215
出願日2022-03-25
発明の名称冷蔵庫
出願人シャープ株式会社
代理人個人,個人
主分類F25D 17/08 20060101AFI20230928BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】各貯蔵室へ供給する冷気の量を制御する調整機構を用いて貯蔵室の特定のエリアを冷却することのできる冷蔵庫を提供する。
【解決手段】冷蔵庫1は、冷凍室11と、冷蔵室12と、冷却器で冷やされた冷気を冷凍室11および冷蔵室12へ導く冷気通路20と、冷気通路20内の冷気を冷凍室11へ吹き出す第1吐出口41と、冷気通路20内の冷気を冷蔵室12へ吹き出す第2吐出口42aおよび42bと、冷気通路20内の冷気を冷凍室11または冷蔵室12内の特定エリアへ吹き出す第3吐出口43とを備えている。この冷蔵庫1には、第2吐出口42a・42bおよび第3吐出口43から吹き出される冷気の量を調整する調整機構60が備えられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
冷凍室と、
冷蔵室と、
冷却器で冷やされた冷気を前記冷凍室および前記冷蔵室へ導く冷気通路と、
前記冷気通路内の冷気を前記冷凍室へ吹き出す第１吐出口と、
前記冷気通路内の冷気を前記冷蔵室へ吹き出す第２吐出口と、
前記冷気通路内の冷気を前記冷凍室または前記冷蔵室内の特定エリアへ吹き出す第３吐出口と、
前記第２吐出口および前記第３吐出口から吹き出される冷気の量を調整する調整機構と
を備えている冷蔵庫。
続きを表示（約 700 文字）【請求項２】
前記冷気通路は、前記第２吐出口への第２冷気通路と、前記第３吐出口への第３冷気通路とを含み、
前記調整機構は、
前記第２冷気通路および前記第３冷気通路にまたがって設けられ、各冷気通路内をスライド移動する開閉プレートを有している、
請求項１に記載の冷蔵庫。
【請求項３】
前記第２冷気通路の幅をＷＡとし、前記第３冷気通路の幅をＷＢとし、前記開閉プレートの幅をＷＣとすると、
（ＷＡ＋ＷＢ）＞ＷＣ＞ＷＢ
となっている、請求項２に記載の冷蔵庫。
【請求項４】
前記開閉プレートは、
前記第２吐出口および前記第３吐出口を開状態とする第１の位置、
前記第２吐出口を開状態とし、前記第３吐出口を閉状態とする第２の位置、
前記第２吐出口を一部開状態とし、前記第３吐出口を閉状態とする第３の位置、および、
前記第２吐出口を一部開状態とし、前記第３吐出口を一部開状態とする第４の位置
の間を移動可能となっている、
請求項２または３に記載の冷蔵庫。
【請求項５】
前記特定エリアの温度は、前記冷蔵室の温度よりも低くなっている、
請求項１から４の何れか１項に記載の冷蔵庫。
【請求項６】
前記特定エリアは、前記冷蔵室内に設けられているチルド室である、
請求項１から５の何れか１項に記載の冷蔵庫。
【請求項７】
前記特定エリアは、前記冷凍室内に設けられている製氷エリアである、
請求項１から５の何れか１項に記載の冷蔵庫。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、冷蔵室および冷凍室を備えている冷蔵庫に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
冷蔵室と冷凍室とを備えている冷蔵庫には、各貯蔵室へ供給する冷気の量を制御して貯蔵室内の温度を調整するものがある。このような冷蔵庫として、冷蔵室へ供給される冷気が通る冷気通路の通気口をダンパ板で開閉するものが提案されている。
【０００３】
例えば、特許文献１に開示された冷蔵庫は、送風機９が取り付けられるベルマウスと、ベルマウスを覆うように設置され、当該ベルマウスに合わさると、送風機９から送風された冷気を冷凍室および冷蔵室へ導く風路２２をベルマウスとの間に形成するファングリル２１と、操作部２５のスライド移動に伴って、ファングリル２１とベルマウスとの間に形成される風路２２内と貯蔵室のいずれかとを接続する貯蔵室連通口の開口面積を調整するスライド式のシャッター２６とを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１４－１４２０７９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
また、冷蔵庫の各貯蔵室には、例えば、冷蔵室内のチルド室、冷凍室内の製氷皿の周辺などのように、貯蔵室内の他の空間と比較してより冷却を促進させたい空間が存在する。しかし、冷蔵室へ供給される冷気通路の通気口をダンパ板で開閉するという単純な調整機構のみを備えている冷蔵庫では、貯蔵室内の特定のエリアを他の空間と比較してより冷却することは難しい。このような場合には、ダンパ板などの調整機構をさらに追加することが求められる。
【０００６】
本発明では、各貯蔵室へ供給する冷気の量を制御する調整機構を備えている冷蔵庫において、この調整機構を用いて貯蔵室の特定のエリアを冷却することのできる構成を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の一局面にかかる冷蔵庫は、冷凍室と、冷蔵室と、冷却器で冷やされた冷気を前記冷凍室および前記冷蔵室へ導く冷気通路と、前記冷気通路内の冷気を前記冷凍室へ吹き出す第１吐出口と、前記冷気通路内の冷気を前記冷蔵室へ吹き出す第２吐出口と、前記冷気通路内の冷気を前記冷凍室または前記冷蔵室内の特定エリアへ吹き出す第３吐出口と、前記第２吐出口および前記第３吐出口から吹き出される冷気の量を調整する調整機構とを備えている。
【発明の効果】
【０００８】
本発明の一局面によれば、各貯蔵室へ供給する冷気の量を制御する調整機構を用いて貯蔵室内の特定のエリアを冷却することのできる冷蔵庫を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本発明の一実施形態にかかる冷蔵庫の内部の構成を示す正面図である。
第１の実施形態にかかる冷蔵庫の各貯蔵室に冷気を供給する冷気通路の構成を説明するための模式図である。
図２に示す調整機構に設けられている操作部の構成を示す模式図である。
第１の実施形態にかかる冷蔵庫において、調整機構の開閉プレートが第１の位置にあるときの冷気の流れを示す模式図である。
第１の実施形態にかかる冷蔵庫において、調整機構の開閉プレートが第２の位置にあるときの冷気の流れを示す模式図である。
第１の実施形態にかかる冷蔵庫において、調整機構の開閉プレートが第３の位置にあるときの冷気の流れを示す模式図である。
第１の実施形態にかかる冷蔵庫において、調整機構の開閉プレートが第４の位置にあるときの冷気の流れを示す模式図である。
第２の実施形態にかかる冷蔵庫の各貯蔵室に冷気を供給する構成を説明するための模式図である。
第２の実施形態にかかる冷蔵庫において、調整機構の開閉プレートが第１の位置にあるときの冷気の流れを示す模式図である。
第２の実施形態にかかる冷蔵庫において、調整機構の開閉プレートが第２の位置にあるときの冷気の流れを示す模式図である。
第２の実施形態にかかる冷蔵庫において、調整機構の開閉プレートが第３の位置にあるときの冷気の流れを示す模式図である。
第２の実施形態にかかる冷蔵庫において、調整機構の開閉プレートが第４の位置にあるときの冷気の流れを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、図面を参照しつつ、本発明の各実施形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
（【００１１】以降は省略されています）

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