TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024027052
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-29
出願番号2022129765
出願日2022-08-16
発明の名称A/Dコンバータ
出願人ローム株式会社
代理人個人,個人
主分類H03K 9/02 20060101AFI20240221BHJP(基本電子回路)
要約【課題】多値PAM信号を整形可能なイコライザ回路を提供する。
【解決手段】A/Dコンバータ700は、PAM4の差動信号を複数のしきい値と比較して量子化する。差動バッファ710は、差動信号INP/INNを受ける。電圧シフト回路720は、差動バッファ710の差動出力DP/DNをレベルシフトし、コモン電圧が異なる第1差動信号D0P/D0Nおよび第2差動信号D2P/D2Nを生成する。第1コンパレータ730は、第2差動信号D2の逆相信号D2Nと第1差動信号D0の正相信号D0Pを比較する。第2コンパレータ732は、第1差動信号D0の正相信号D0Pと第1差動信号D0の逆相信号D0Nを比較する。第3コンパレータ734は、第2差動信号D2の正相信号D2Pと第1差動信号D0の逆相信号D0Nを比較する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
PAM4信号を複数のしきい値と比較して量子化するA/Dコンバータであって、
前記PAM4信号を受ける差動バッファと、
前記差動バッファの差動出力をレベルシフトし、コモン電圧が異なる第1差動信号および第2差動信号を生成する電圧シフト回路と、
前記第2差動信号の逆相信号と前記第1差動信号の正相信号を比較する第1コンパレータと、
前記第1差動信号の正相信号と前記第1差動信号の逆相信号を比較する第2コンパレータと、
前記第2差動信号の正相信号と前記第1差動信号の逆相信号を比較する第3コンパレータと、
を備える、A/Dコンバータ。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記電圧シフト回路は、
第1端が前記差動バッファの非反転出力ノードと接続された第1抵抗と、
第1端が前記差動バッファの反転出力ノードと接続された第2抵抗と、
前記差動バッファの前記非反転出力ノードと接地の間に直列に接続された第3抵抗および第1電流源と、
前記差動バッファの前記反転出力ノードと接地の間に直列に接続された第4抵抗および第2電流源と、
を含み、
前記第1抵抗の第2端の信号が、前記第1差動信号の正相信号であり、
前記第2抵抗の第2端の信号が、前記第1差動信号の逆相信号であり、
前記第3抵抗と前記第1電流源の接続ノードの信号が前記第2差動信号の正相信号であり、
前記第4抵抗と前記第2電流源の接続ノードの信号が前記第2差動信号の逆相信号である、請求項1に記載のA/Dコンバータ。
【請求項3】
前記電圧シフト回路は、コモン電圧が、前記第1差動信号のコモン電圧と前記第2差動信号のコモン電圧の中央に位置する第3差動信号をさらに生成し、
前記A/Dコンバータは、
前記第3差動信号の逆相信号と前記第1差動信号の正相信号を比較する第4コンパレータと、
前記第3差動信号の正相信号と前記第1差動信号の逆相信号を比較する第5コンパレータと、
をさらに備える、請求項1に記載のA/Dコンバータ。
【請求項4】
前記電圧シフト回路は、
第1端が前記差動バッファの非反転出力ノードと接続された第1抵抗と、
第1端が前記差動バッファの反転出力ノードと接続された第2抵抗と、
前記差動バッファの前記非反転出力ノードと接地の間に直列に接続された第3抵抗、第4抵抗および第1電流源と、
前記第3抵抗および前記第4抵抗の直列接続に対して並列に接続された第5抵抗と、
前記差動バッファの前記反転出力ノードと接地の間に直列に接続された第6抵抗、第7抵抗および第2電流源と、
前記第6抵抗および前記第7抵抗の直列接続に対して並列に接続された第8抵抗と、
を含み、
前記第1抵抗の第2端の信号が、前記第1差動信号の正相信号であり、
前記第2抵抗の第2端の信号が、前記第1差動信号の逆相信号であり、
前記第4抵抗と前記第1電流源の接続ノードの信号が前記第2差動信号の正相信号であり、
前記第7抵抗と前記第2電流源の接続ノードの信号が前記第2差動信号の逆相信号であり、
前記第3抵抗と前記第4抵抗の接続ノードの信号が前記第3差動信号の正相信号であり、
前記第6抵抗と前記第7抵抗の接続ノードの信号が前記第3差動信号の逆相信号である、請求項3に記載のA/Dコンバータ。
【請求項5】
前記差動バッファは、
入力差動対を構成する第1トランジスタおよび第2トランジスタと、
前記第1トランジスタのドレインと接続された第9抵抗と、
前記第2トランジスタのドレインと接続された第10抵抗と、
前記第1トランジスタのソースおよび前記第2トランジスタのソースと接続された第3電流源と、
を含む、請求項1から4のいずれかに記載のA/Dコンバータ。
【請求項6】
前記差動バッファは、
入力差動対を構成する第1トランジスタおよび第2トランジスタと、
前記第1トランジスタのドレインと接続された第9抵抗と、
前記第2トランジスタのドレインと接続された第10抵抗と、
前記第1トランジスタのソースと接続された第4電流源と、
前記第2トランジスタのソースと接続された第5電流源と、
を含む、請求項1から4のいずれかに記載のA/Dコンバータ。
【請求項7】
前記差動バッファは、前記第1トランジスタのソースと前記第2トランジスタのソースの間に並列に接続された、第11抵抗およびキャパシタをさらに含む、請求項6に記載のA/Dコンバータ。
【請求項8】
ひとつの半導体基板に一体集積化される、請求項1から4のいずれかに記載のA/Dコンバータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、多値PAM信号の復調に使用されるA/Dコンバータに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来のシリアルデータ伝送は、NRZ(Non Return to Zero)方式が主流であったが、より高い伝送レートが求められる用途では、PAM(Pulse Amplitude Modulation)4などの多値PAM方式が採用されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
"6.5: A 64Gb/s PAM-4 Transceiver Utilizing an Adaptive Threshold ADC in 16nm FinFET", 2018 IEEE International Solid-State Circuits Conference
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は係る状況に応じてなされたものであり、その例示的な目的の一つは、多値PAM信号の復調に好適なA/Dコンバータの提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示のある態様は、PAM4信号を複数のしきい値と比較して量子化するA/Dコンバータに関する。A/Dコンバータは、PAM4信号を受ける差動バッファと、差動バッファの差動出力をレベルシフトし、コモン電圧が異なる第1差動信号および第2差動信号を生成する電圧シフト回路と、第2差動信号の逆相信号と第1差動信号の正相信号を比較する第1コンパレータと、第1差動信号の正相信号と第1差動信号の逆相信号を比較する第2コンパレータと、第2差動信号の正相信号と第1差動信号の逆相信号を比較する第3コンパレータと、を備える。
【0006】
なお、以上の構成要素を任意に組み合わせたもの、構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明あるいは本開示の態様として有効である。さらに、この項目(課題を解決するための手段)の記載は、本発明の欠くべからざるすべての特徴を説明するものではなく、したがって、記載されるこれらの特徴のサブコンビネーションも、本発明たり得る。
【発明の効果】
【0007】
本開示のある態様によれば、多値PAM信号を量子化できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係るN値PAM(PAM-N)信号の伝送システムのブロック図である。
図2は、A/Dコンバータおよびその周辺のブロック図である。
図3は、PAM4信号と基準レベルの関係を示すレベルダイアグラムである。
図4は、PAM4シグナリングで発生する遷移を示す波形図である。
図5は、PAM4信号のアイパターンを示す図である。
図6は、実施形態1に係るA/Dコンバータのブロック図である。
図7は、図6のA/Dコンバータの動作を説明する図である。
図8は、図6のA/Dコンバータの動作を説明する図である。
図9は、差動2入力コンパレータを示す回路図である。
図10は、A/Dコンバータの構成例を示す回路図である。
図11は、実施形態2に係るA/Dコンバータの回路図である。
図12は、図11のA/Dコンバータの波形図である。
図13は、図11のA/Dコンバータの構成例を示す回路図である。
図14は、実施形態3に係るA/Dコンバータの回路図である。
図15は、実施形態4に係るA/Dコンバータの回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示のいくつかの例示的な実施形態の概要を説明する。この概要は、後述する詳細な説明の前置きとして、実施形態の基本的な理解を目的として、1つまたは複数の実施形態のいくつかの概念を簡略化して説明するものであり、発明あるいは開示の広さを限定するものではない。この概要は、考えられるすべての実施形態の包括的な概要ではなく、すべての実施形態の重要な要素を特定することも、一部またはすべての態様の範囲を線引きすることも意図していない。便宜上、「一実施形態」は、本明細書に開示するひとつの実施形態(実施例や変形例)または複数の実施形態(実施例や変形例)を指すものとして用いる場合がある。
【0010】
一実施形態に係るA/Dコンバータは、PAM4信号を複数のしきい値と比較して量子化する。A/Dコンバータは、PAM4信号を受ける差動バッファと、差動バッファの差動出力をレベルシフトし、コモン電圧が異なる第1差動信号および第2差動信号を生成する電圧シフト回路と、第2差動信号の逆相信号と第1差動信号の正相信号を比較する第1コンパレータと、第1差動信号の正相信号と第1差動信号の逆相信号を比較する第2コンパレータと、第2差動信号の正相信号と第1差動信号の逆相信号を比較する第3コンパレータと、を備える。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
D型フリップフロップ
10日前
オンキヨー株式会社
電子機器
1か月前
日本電波工業株式会社
圧電発振器
27日前
日本無線株式会社
歪補償装置
1か月前
日本無線株式会社
歪補償装置
1か月前
日本電波工業株式会社
圧電デバイス
1か月前
アズビル株式会社
AD変換回路
1か月前
ローム株式会社
差動増幅回路
14日前
台灣晶技股ふん有限公司
懸垂型共振器
14日前
JRCモビリティ株式会社
PLL回路
23日前
株式会社村田製作所
マルチプレクサ
1か月前
株式会社村田製作所
マルチプレクサ
24日前
富士電機株式会社
半導体モジュール
1か月前
セイコーエプソン株式会社
振動素子
21日前
国立大学法人東海国立大学機構
高周波電力増幅器
24日前
ニチコン株式会社
信号入出力装置
23日前
株式会社京三製作所
高周波電源装置
1か月前
セイコーエプソン株式会社
振動素子
21日前
株式会社村田製作所
高周波回路及び通信装置
23日前
ローム株式会社
逐次比較型A/Dコンバータ
1か月前
ローム株式会社
差動増幅器
1か月前
株式会社村田製作所
増幅回路および通信装置
1か月前
ローム株式会社
半導体集積回路
14日前
惠州億緯り能股ふん有限公司
信号調整回路及び測定装置
7日前
TDK株式会社
分波器
1日前
株式会社村田製作所
高周波回路
21日前
株式会社村田製作所
増幅モジュールおよび通信装置
22日前
セイコーエプソン株式会社
発振器の製造方法
23日前
ローム株式会社
半導体装置およびスイッチング回路
1か月前
ローム株式会社
アナログスイッチ回路、半導体装置
1か月前
株式会社村田製作所
センサ増幅回路
23日前
富士通株式会社
ドハティ増幅装置
22日前
セイコーエプソン株式会社
デバイスの製造方法
27日前
アズビル株式会社
非反転増幅回路
1か月前
株式会社村田製作所
弾性波装置
27日前
キオクシア株式会社
半導体装置
1か月前
続きを見る