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公開番号2024025849
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-28
出願番号2022129161
出願日2022-08-15
発明の名称空調システム及び空調方法
出願人株式会社大林組
代理人個人,個人
主分類F24F 11/65 20180101AFI20240220BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】効率的な空調を実現するための空調システムおよび空調方法を提供する。
【解決手段】空調システム10は、スラブ12によって形成される空間を空調対象空間11とする。空調システム10は、スラブ12の表面から離れた位置に、スラブ12の表面の少なくとも一部を覆うように設けられ、スラブ12に臨む第1開口部23と空調対象空間11に臨む第2開口部25とが形成されたチャンバ20と、チャンバ20に接するように配設されて、温度調整された流体が流れる配管30と、チャンバ20に支持されて、第1開口部23を通じてチャンバ20内からスラブ12に向かう第1気流を形成する第1駆動状態と、第2開口部25を通じてチャンバ内から空調対象空間11に向かう第2気流を形成する第2駆動状態と、停止状態とを切り替えて制御されるファン40と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
セメント組成物製の躯体によって形成される空間を空調対象空間とする空調システムであって、
前記躯体の表面から離れた位置に、前記躯体の表面の少なくとも一部を覆うように設けられ、前記躯体に臨む第1開口部と前記空調対象空間に臨む第2開口部とが形成されたチャンバと、
前記チャンバに接するように配設されて、温度調整された流体が流れる配管と、
前記チャンバに支持されて、前記第1開口部を通じて前記チャンバ内から前記躯体に向かう第1気流を形成する第1駆動状態と、前記第2開口部を通じて前記チャンバ内から前記空調対象空間に向かう第2気流を形成する第2駆動状態と、停止状態とを切り替えて制御されるファンと、を備える
空調システム。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記チャンバは、
前記第1開口部が形成された第1パネルと、
前記第2開口部が形成され、前記第1パネルに対向配置される第2パネルと、
前記第1パネルと前記第2パネルとを繋ぐ周壁と、を有し、
前記周壁は、前記第1パネルおよび前記第2パネルの一方に一体的に形成されているとともに前記第1パネルおよび前記第2パネルの他方に連結されており、
前記周壁と連結対象のパネルとの間にチャンバ用シール材が設けられている
請求項1に記載の空調システム。
【請求項3】
前記配管には、前記流体の循環を行う給水管が接続され、
前記チャンバは、
前記給水管を前記チャンバ外へ引き出すための引き出し孔を周端部に有し、
前記第1開口部および前記第2開口部が連通する空間と前記引き出し孔に連通する空間とに区画する区画材を有する
請求項1に記載の空調システム。
【請求項4】
前記ファンは、前記躯体と前記チャンバとの間に、前記第1開口部に対向するように着脱可能に設けられている
請求項1~3のいずれか一項に記載の空調システム。
【請求項5】
セメント組成物製の躯体によって形成される空間を空調対象空間とする空調方法であって、
前記躯体の表面から離れた位置に、前記躯体の表面の少なくとも一部を覆うように設けられ、前記躯体に臨む第1開口部と前記空調対象空間に臨む第2開口部とが形成されたチャンバと、
前記チャンバに接するように配設されて、温度調整された流体が流れる配管と、
前記チャンバに支持されたファンと、を備え、
前記ファンを、前記第1開口部を通じて前記チャンバ内から前記躯体に向かう第1気流を形成する第1駆動状態と、前記第2開口部を通じて前記チャンバ内から前記空調対象空間に向かう第2気流を形成する第2駆動状態と、停止状態とに切り替えて制御する
空調方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、温冷水配管を用いた空調システム及び空調方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
放射空調方式は、遠赤外線を介して、天井などに設置の放射源と空調対象空間との間で直接エネルギーを授受する。放射空調方式は、空気を介する対流空調に比べて、省エネルギー性と、不快な気流感や室内上下温度差が少ないという快適性との両立が可能である。
【0003】
こうした放射空調方式に関連して、温冷水が流通するパイプを天井に取り付けるための取付構造も検討されている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1に記載された取付構造では、建物内の天井スラブの下方に設けられる平面状のプレートと、プレートに取り付けられてパイプを保持するパイプ保持具と、を備える。そして、プレートを固定する取付構造により、パイプ保持具が取り付けられた逆面が天井スラブに対向かつ離隔した状態で、プレートが天井スラブに取り付けられている。また、建物の躯体に蓄熱した熱を利用する躯体蓄熱空調としては、温冷水管を躯体内に埋設する方式や躯体に温冷風空気を直接吹き付けて行う方式がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-113297号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、温度調節がパイプを流通する温冷水のみによって行われているため、効率的な空調を期待できない場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する空調システムは、セメント組成物製の躯体によって形成される空間を空調対象空間とする。空調システムは、前記躯体の表面から離れた位置に、前記躯体の表面の少なくとも一部を覆うように設けられ、前記躯体に臨む第1開口部と前記空調対象空間に臨む第2開口部とが形成されたチャンバと、前記チャンバの下板に接するように配設されて、温度調整された流体が流れる配管と、前記チャンバに支持されて、前記第1開口部を通じて前記チャンバ内から前記躯体に向かう第1気流を形成する第1駆動状態と、前記第2開口部を通じて前記チャンバ内から前記空調対象空間に向かう第2気流を形成する第2駆動状態と、停止状態とを切り替えて制御されるファンと、を備える。この第1駆動状態により、躯体蓄熱を期待できる。また、第2駆動状態により、放射空調の補完や促進を期待できる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、効率的な空調を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態における空調システムの説明図である。
実施形態における空調システムのシステム構成の説明図である。
実施形態におけるハードウェア構成の説明図である。
実施形態における第1モードの説明図である。
実施形態における第2モードの説明図である。
別例における空調システムの説明図である。
別例における空調システムの説明図である。
別例における空調システムの説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1~図5を用いて、空調システムおよび空調方法を説明する。
図1に示すように、空調システム10は、空調対象空間11の温度を調節する。空調システム10には、スラブ12(セメント組成物製の躯体)が用いられる。スラブ12は、コンクリート材13とデッキプレート14により構成される。コンクリート材13は、鋼製のデッキプレート14を型枠として打設されたコンクリートである。
【0010】
(空調システムの構成)
空調システム10は、チャンバ20を有している。チャンバ20は、吊りボルト21によりスラブ12に吊り下げられており、デッキプレート14の表面から離れた場所に位置している。チャンバ20は、スラブ12の表面の少なくとも一部を覆うように並設される。チャンバ20は、後述するファン40の風がデッキプレート14に到達可能な距離で配置される。この距離は、後述するファン40の送風性能に応じて決定すればよく、例えば、10cm程度である。チャンバ20のサイズは、搬入や取付等を考慮して、例えば、幅(短手)60cm程度、長さ(長手)1.5~3m程度である。
(【0011】以降は省略されています)

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