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公開番号2024021610
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-16
出願番号2022124563
出願日2022-08-04
発明の名称ハイフローシステム
出願人カフベンテックジャパン株式会社,国立大学法人山形大学
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A61M 16/00 20060101AFI20240208BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】ハイフローセラピーに用いられるハイフローシステムであって、高いPEEPをかけることができ、多くの肺機能状態の患者に適用できるハイフローシステムを提供する。
【解決手段】ハイフローシステムであって、酸素と空気を混合したガスを生成するフロージェネレータ50と、フロージェネレータ50に接続されたガス供給管55と、一端部がガス供給55に接続され且つ他端部がユーザの鼻部に装着された鼻カニューレ100と、ユーザの口及び鼻との間に空隙部を形成した状態で口及び鼻を覆うマスク200とを有し、マスク200は、呼気口213が設けられ、鼻カニューレ100のチューブ101が気密に挿通され、ユーザの口及び鼻との間の空隙部に、鼻カニューレ100の鼻腔管が配置され、呼気口213に、空隙部の圧力を調整する圧力調整ユニットWが取り付けられ、空隙部の圧力が所定圧力に維持されるようになっている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ハイフローセラピーに用いられるハイフローシステムであって、
酸素と空気を混合したガスを生成し供給するフロージェネレータと、
前記フロージェネレータのガス送気口に接続されたガス供給管と、
一端部が前記ガス供給管に接続され且つ他端部がユーザの鼻部に装着された鼻カニューレと、
ユーザの口及び鼻との間に空隙部を形成した状態で口及び鼻を覆うマスクとを有し、
前記マスクは、呼気口が設けられているとともに、前記鼻カニューレのチューブが気密に挿通され、前記ユーザの口及び鼻との間の空隙部に、当該ユーザに装着された当該鼻カニューレの鼻腔管が配置され、
前記呼気口には、前記空隙部の圧力を調整する圧力調整ユニットが取り付けられ、前記空隙部の圧力が所定圧力に維持されるようになっていることを特徴とするハイフローシステム。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記圧力調整ユニットは、
前記マスクの呼気口に取り付けられるT字管アダプタと、
前記T字管アダプタの先端部に接続される圧力調整バルブと、
前記T字管アダプタの分岐管部に接続されるエルボ管コネクタと、
前記エルボ管コネクタの先端部に接続された、ユーザの呼吸を確保するための安全弁とを有し、
前記圧力調整バルブが、前記空隙部の圧力を所定圧力に維持するようになっていることを特徴とする請求項1に記載のハイフローシステム。
【請求項3】
鼻カニューレを用いたハイフローセラピーを受けるユーザに装着されたマスクに取り付けられる圧力調整ユニットであって、
前記マスクは、ユーザの口及び鼻との間に空隙部を形成した状態で口及び鼻を覆うとともに、呼気口が設けられているとともに、前記鼻カニューレのチューブが気密に挿通され、前記ユーザの口及び鼻との間の空隙部に、ユーザに装着された鼻カニューレの鼻腔管が配置され、
前記圧力調整ユニットは、前記呼気口に取り付けられて、前記空隙部の圧力を所定圧力に維持するようになっていることを特徴とする圧力調整ユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ハイフローシステム及び圧力調整ユニットに関し、例えば、ユーザの鼻部に装着した鼻カニューレを介して、当該ユーザに酸素と空気を混合したガスを供給する、ハイフローセラピーに用いられるハイフローシステム及び当該ハイフローシステムに用いられる圧力調整ユニットに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、ユーザ(患者)の鼻部に装着した鼻カニューレを介して、ユーザ(患者)に高流量で高濃度の酸素を含むガスを供給するハイフローセラピー(高流量酸素療法)が広まっている。例えば、特許文献1には、ハイフローセラピーに用いられる高流量ガス送気装置が開示されている。
【0003】
特許文献1に記載の高流量ガス送気装置は、装置本体と、装置本体に接続されてユーザにガスを送気するための呼吸回路(送風管)とを備えている。また、呼吸回路の端部には、ユーザの鼻部に装着される鼻カニューレが接続され、その鼻カニューレからユーザに、高流量の「酸素を含むガス」が送気されるようになっている。
【0004】
また、上記のようなハイフローシステムに用いられる装置は、本願出願人のカフベンテック株式会社も販売しており、カフベンテック株式会社が提供するWebサイト(非特許文献1)の製品情報を紹介するWebページにも開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-141195号公報
【非特許文献】
【0006】
カフベンテック株式会社Webサイト,「製品情報>ハイフローセラピーを提示したWebページ」、[2022年6月27日検索]、インターネット <URL https://www.c-ventec.jp/project-cat/flo/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した従来技術のハイフローセラピーに用いられる装置(特許文献1に記載の高流量ガス送気装置や非特許文献1に記載の装置)は、PEEP(呼吸終末陽圧)が「2~4cmH

0程度」しかかからないため、適応患者が制限されるという課題を有している。現状ではHFNCで対応困難なPEEPを要する肺の状態が悪い患者に対してはPEEPを負荷できるNon-Invasive Positive Pressure Ventilation (NPPV)を使用することになる。しかしながらNPPVではHFNCで得られる死腔の洗い流し効果による換気量を減らし肺への負担を減らす効果が無い。ゆえにHFNC使用下に換気量を減らし肺への負担を減らしつつ、臨床的に効果の見込めるPEEPを負荷及び制御できるようになればより肺保護的な呼吸管理が可能となる。加えて現状の医療現場では、肺の状態が悪い患者に対して、患者に身体的負担がかかる人工呼吸器を利用する必要があった。また、人工呼吸器は、医療従事者の業務負担も大きいという課題も有している。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ハイフローセラピーに用いられるハイフローシステムであって、死腔の洗い流し効果により換気量を減らしながら臨床的に意義のあるPEEPをかけることができ、多くの肺機能状態の患者に適用できるハイフローシステムを提供することにある。また、本発明は、前記ハイフローシステムに用いられる圧力調整ユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するためになされた本発明は、ハイフローセラピーに用いられるハイフローシステムであって、酸素と空気を混合したガスを生成し供給するフロージェネレータと、前記フロージェネレータのガス送気口に接続されたガス供給管と、一端部が前記ガス供給管に接続され且つ他端部がユーザの鼻部に装着された鼻カニューレと、ユーザの口及び鼻との間に空隙部を形成した状態で口及び鼻を覆うマスクとを有し、前記マスクは、呼気口が設けられているとともに、前記鼻カニューレのチューブが気密に挿通され、前記ユーザの口及び鼻との間の空隙部に、当該ユーザに装着された当該鼻カニューレの鼻腔管が配置され、前記呼気口には、前記空隙部の圧力を調整する圧力調整ユニットが取り付けられ、前記空隙部の圧力が所定圧力に維持されるようになっていることを特徴とする。
【0010】
このように、本発明のハイフローシステムによれば、マスクに設けられた呼気口に、マスクとユーザの口及び鼻との間に形成された空隙部の圧力を調整する圧力調整ユニットが接続され、空隙部の圧力が所定圧力に維持されるようになっている。
この構成によれば、本発明のハイフローシステムによりガスを供給されるユーザに対して設定した任意のPEEPをかけることができる。その結果、本発明によれば、従来技術のハイフローセラピーに用いられる装置(特許文献1に記載の高流量ガス送気装置や非特許文献1に記載の装置)と比べて、適応患者が広がることが期待できる。また、本発明のハイフローシステムは、肺の状態が重症化する患者にも使えるため、患者(ユーザ)及び医療従事者の両者の負担となる人工呼吸器への移行を減らすことが期待できる。
(【0011】以降は省略されています)

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