TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024021202
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-16
出願番号2022123884
出願日2022-08-03
発明の名称光輝焼鈍炉の冷却ユニット
出願人中外炉工業株式会社
代理人個人,個人
主分類F27D 25/00 20100101AFI20240208BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約【課題】クーラを冷却ダクトから取り出すことなく、クーラに付着したホワイトパウダーを除去することができる光輝焼鈍炉の冷却ユニットを提供する。
【解決手段】光輝焼鈍炉1の冷却ユニット2であって、冷却ダクト21と、冷却ダクト21内に設けられ、冷却ダクト21内を通過する炉内雰囲気ガスを冷却するクーラ22と、クーラ22へ清掃用のガスを噴射するガス噴射装置24と、を備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
光輝焼鈍炉の冷却ユニットであって、
冷却ダクトと、
前記冷却ダクト内に設けられ、前記冷却ダクト内を通過する炉内雰囲気ガスを冷却するクーラと、
前記クーラへ清掃用のガスを噴射するガス噴射装置と、を備えている、冷却ユニット。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記ガス噴射装置は、前記クーラと対向する清掃位置と、前記クーラから待避する待避位置と、の間で移動可能となっている、請求項1記載の冷却ユニット。
【請求項3】
前記ガス噴射装置からのガスによって、前記クーラから除去されたホワイトパウダーをガスと共に受け入れる排出部を備え、
前記排出部は、バブラーを備え、前記バブラーによって、炉内の圧力を保ちながら、ホワイトパウダーとガスとを前記バブラーの排気管から排気する、請求項1又は2に記載の冷却ユニット。
【請求項4】
前記クーラの炉内雰囲気ガス流れの上流側及び下流側には、それぞれ圧力計及びダンパが設けられており、
前記クーラの上流側及び下流側の前記圧力計の差圧が所定値以上となると、前記クーラの上流側及び下流側の前記ダンパを閉止し、前記ガス噴射装置による前記クーラの清掃を行う、請求項1又は2に記載の冷却ユニット。
【請求項5】
前記クーラの炉内雰囲気ガス流れの上流側及び下流側には、それぞれ温度計及びダンパが設けられており、
前記クーラの上流側及び下流側の前記温度計の温度差が所定値以上となると、前記クーラの上流側及び下流側の前記ダンパを閉止し、前記ガス噴射装置による前記クーラの清掃を行う、請求項1又は2に記載の冷却ユニット。
【請求項6】
前記ガス噴射装置は、前記清掃位置において、上下方向及び/又は左右方向に揺動可能に構成されている、請求項2記載の冷却ユニット。
【請求項7】
前記ガス噴射装置から噴射されるガスは、前記光輝焼鈍炉に設けられている非常用の窒素タンクに貯蔵されている窒素である、請求項1又は2に記載の冷却ユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光輝焼鈍炉の冷却ユニットに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、光輝焼鈍炉では、処理される材料の成分や材料に含まれる不純物が炉内雰囲気(水素)と反応し、白い粉(ホワイトパウダー)が発生して、炉内雰囲気を冷却する冷却経路(冷却ダクト)に設けられたクーラを目詰まりさせ、通気量や冷却能力を低下させることが課題となっていた。そこで、冷却ダクトにおいて、クーラの炉内雰囲気流れの下流側にフィルタを設け、炉内に循環するホワイトパウダーの量を低減し、クーラに付着するホワイトパウダーの量も低減させる構成が、特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-72624号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、冷却ダクトにフィルタを設けても、ホワイトパウダーの除去を完全に行うことは困難であり、フィルタを通過したホワイトパウダーは、時間と共にクーラに付着することとなる。そして、クーラに付着したホワイトパウダーを除去するためには、大容量である炉内の水素及び窒素を主成分とする炉内雰囲気を窒素ガスと置換させることによって窒素雰囲気とし、さらに空気と置換した後、冷却ダクトからクーラを取り出し、炉外でクーラからホワイトパウダーを除去するという作業を行う必要があり、クーラの清掃には大がかりな工事が必要であった。
【0005】
そこで本発明では、クーラを冷却ダクトから取り出すことなく、クーラに付着したホワイトパウダーを除去することができる光輝焼鈍炉の冷却ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、光輝焼鈍炉の冷却ユニットであって、
冷却ダクトと、
前記冷却ダクト内に設けられ、前記冷却ダクト内を通過する炉内雰囲気ガスを冷却するクーラと、
前記クーラへ清掃用のガスを噴射するガス噴射装置と、を備えている。
【0007】
前記構成によれば、ガス噴射装置からの噴射ガスによってクーラを清掃できるので、クーラを冷却ダクトから取り出すことなく、クーラに付着したホワイトパウダーを除去することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、クーラを冷却ダクトから取り出すことなく、クーラに付着したホワイトパウダーを除去することができる光輝焼鈍炉の冷却ユニットを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態に係る冷却ユニットを備える光輝焼鈍炉の概略図である。
冷却ユニットの一部概略図である。
図2に示される冷却ユニットの別側面から見た排出部を含む概略図である。
本発明に係る別の実施形態であって、ガス噴射装置が清掃位置と待避位置との間で移動可能となっている冷却ユニットの一部概略図である。
図4に示される冷却ユニットの別側面から見た排出部を含む概略図である。
本発明に係る別の実施形態である冷却ユニットの一部概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係る冷却ユニットを備える光輝焼鈍炉1の概略図である。図1に示されるように、光輝焼鈍炉1は、冷間圧延によって得られたステンレス鋼帯等の帯状の処理材Sを光輝焼鈍する炉であり、入口シール部11、加熱帯12、冷却帯13及び出口シール部14を備えている。処理材Sは、入口シール部11を通して加熱帯12に導かれ、加熱帯12において加熱された後、冷却帯13で冷却され、出口シール部14を通して取り出されるようになっている。光輝焼鈍炉1内は、水素ガスと窒素ガスを主成分とする光輝焼鈍用の雰囲気ガスが充填されている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
屑鉄の大量溶解装置
10か月前
東京窯業株式会社
溶融炉
8か月前
三建産業株式会社
電気炉
3か月前
三建産業株式会社
電気炉
5か月前
三建産業株式会社
電気炉
6か月前
三建産業株式会社
電気ヒータ
5か月前
日本鋳造株式会社
電気炉の補修方法
3か月前
中外炉工業株式会社
熱処理炉
4か月前
三建産業株式会社
電気ヒータ
5か月前
中外炉工業株式会社
ダスト処理設備
4か月前
株式会社Feel
連続炉
6か月前
株式会社エス.ケーガス
連続焼付装置
7か月前
JFEスチール株式会社
黒鉛含有耐火物
7か月前
クアーズテック株式会社
ローラー
6か月前
東京窯業株式会社
炉頂カバー、及び誘導炉
6か月前
大同特殊鋼株式会社
昇降扉の落下防止装置
今日
株式会社メイチュー
金属溶解保持炉
8か月前
三建産業株式会社
工業炉の加熱構造
3か月前
三建産業株式会社
工業炉の加熱構造
3か月前
東京窯業株式会社
耐火物施工体の補修方法
10か月前
株式会社ユキテック
煉瓦壁支持装置
8か月前
株式会社サンコー
溶解炉の燃焼方法と装置
5か月前
株式会社神戸製鋼所
等方圧加圧装置
20日前
大同特殊鋼株式会社
熱処理設備
6か月前
中外炉工業株式会社
ワークの搬送装置
10か月前
個人
バイオマスのトレファクションシステム
3か月前
株式会社エス.ケーガス
電気式連続型焼付炉
1か月前
個人
バイオマスのトレファクションシステム
3か月前
株式会社ジェイテクトサーモシステム
変成炉
6か月前
日本碍子株式会社
加熱炉
5か月前
大同特殊鋼株式会社
熱処理設備
6か月前
株式会社燃焼合成
燃焼合成炉
3か月前
住友金属鉱山株式会社
開閉式煙灰排出装置
6か月前
住友金属鉱山株式会社
水蒸気分圧測定装置
3か月前
株式会社日本製鋼所
反応装置及び反応装置用部品
9か月前
黒崎播磨株式会社
マッド材
11か月前
続きを見る