TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024010900
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-25
出願番号2022112477
出願日2022-07-13
発明の名称ガスセンサ
出願人KOA株式会社,国立大学法人九州大学
代理人個人,個人,個人
主分類G01N 5/02 20060101AFI20240118BHJP(測定;試験)
要約【課題】湿度の影響を補正でき、対象ガス濃度を精度よく測定できるガスセンサを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、湿度を含む混合ガス中の対象ガス濃度を測定するVOCセンサ(1)であって、圧電振動子(2)と、一つ又は複数の前記圧電振動子に設けられた複数の感応膜(3、4)と、を有し、前記感応膜の前記混合ガスに対する感度は、前記対象ガス濃度に対する感度と前記湿度に対する感度との和に等しく、前記複数の感応膜は、夫々、同じ混合ガスに対して、前記対象ガス濃度に対する感度及び前記湿度に対する感度が異なる、ことを特徴とする。
【選択図】図2



特許請求の範囲【請求項1】
湿度を含む混合ガス中の対象ガス濃度を測定するガスセンサであって、
圧電振動子と、
一つ又は複数の前記圧電振動子に設けられた複数の感応膜と、を有し、
前記感応膜の前記混合ガスに対する感度は、前記対象ガス濃度に対する感度と前記湿度に対する感度との和に等しく、
前記複数の感応膜は、夫々、同じ混合ガスに対して、前記対象ガス濃度に対する感度及び前記湿度に対する感度が異なる、
ことを特徴とするガスセンサ。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記複数の感応膜の膜厚は、夫々、異なることを特徴とする請求項1に記載のガスセンサ。
【請求項3】
前記複数の感応膜を構成する感応材料は、夫々、異なることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のガスセンサ。
【請求項4】
前記感応膜は、有機感応膜であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のガスセンサ。
【請求項5】
前記有機感応膜は、フタロシアニン系の感応膜であることを特徴とする請求項4に記載のガスセンサ。
【請求項6】
前記圧電振動子は、水晶振動子であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のガスセンサ。
【請求項7】
前記混合ガスには、VOCガスが含まれることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のガスセンサ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、圧電振動子と感応膜とを備えたガスセンサに関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1、2のように、圧電振動子と、感応膜を有し、対象ガスの吸着による感応膜の質量変化に基づき、対象ガスの濃度を測定するガスセンサが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-85428号公報
特開2020-46252号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ガスセンサは、湿度にも応答するため、対象ガスの濃度を正確に測定できない問題があった。
【0005】
例えば、特許文献2に記載の発明には、サンプルガスとしての水と酢酸の混合ガスに対して、酢酸及び水の濃度を夫々算出するガスセンサが開示されているが、湿度の影響を補正する技術思想は有していない。
【0006】
例えば、特許文献2では実験例において、サンプルガスの水及び酢酸の算出濃度と、サンプルガスの実際の水及び酢酸の濃度とを比較しているが、その差は小さくなく、対象ガス濃度を高精度に測定できるとまで言えない。
【0007】
例えば、ガスセンサの一例として、大気汚染の主原因となる浮遊粒子状物質の原因物資の一つである揮発性有機化合物(VOC:Volatile Organic Compounds)を検知するVOCセンサがある。VOCセンサでは、キシレンやエチルベンゼンなどのVOCガスを、小型且つ安価にて、高精度に測定できる技術が求められた。
【0008】
そこで本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、湿度の影響を補正でき、対象ガス濃度を精度よく測定できるガスセンサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、湿度を含む混合ガス中の対象ガス濃度を測定するガスセンサであって、圧電振動子と、一つ又は複数の前記圧電振動子に設けられた複数の感応膜と、を有し、前記感応膜の前記混合ガスに対する感度は、前記対象ガス濃度に対する感度と前記湿度に対する感度との和に等しく、前記複数の感応膜は、夫々、同じ混合ガスに対して、前記対象ガス濃度に対する感度及び前記湿度に対する感度が異なる、ことを特徴とする。
【0010】
本発明では、前記複数の感応膜の膜厚は、夫々、異なることが好ましい。或いは、本発明では、前記複数の感応膜を構成する感応材料は、夫々、異なることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許