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公開番号2024008034
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-19
出願番号2022109533
出願日2022-07-07
発明の名称穀物乾燥機の選定システム
出願人株式会社サタケ
代理人
主分類G06Q 50/02 20240101AFI20240112BHJP(計算;計数)
要約【課題】お客様の要望する穀物乾燥機の情報と設置空間や使用条件の情報を入力することで、設置空間に合った最適な穀物乾燥機を選定すること。
【解決手段】サーバと情報端末とを備え、これらを通信接続させた穀物乾燥機の選定システム。前記サーバは、前記情報端末から入力されたデータを演算処理する演算部と、穀物乾燥機の複数種類の筐体製品情報を予め記憶したデータベースと、を備え、前記演算部は、入力された穀物乾燥機の仕様情報を取得する入力情報取得部と、取得された仕様情報に基づいて穀物乾燥機の設置の可否を判定する設置可否判定部と、前記設置可否判定部の判定の結果に基づいて穀物乾燥機の使用条件を検討する使用条件検討部と、前記設置可否判定部の判定の結果、標準サイズの穀物乾燥機が設置可能となった場合、前記使用条件検討部の検討結果に対して最適な穀物乾燥機の選定を行うことを特徴とする。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
サーバと情報端末とを備え、これらを通信接続させた穀物乾燥機の選定システムであって、
前記サーバは、前記情報端末から入力されたデータを演算処理する演算部と、穀物乾燥機の複数種類の筐体製品情報を予め記憶したデータベースと、を備え、
前記演算部は、
前記情報端末から入力された穀物乾燥機の仕様情報を取得する入力情報取得部と、
前記入力情報取得部によって取得された仕様情報に基づいて穀物乾燥機の設置の可否を判定する設置可否判定部と、
前記設置可否判定部の判定の結果に基づいて穀物乾燥機の使用条件を検討する使用条件検討部と、
前記設置可否判定部の判定の結果、標準サイズの穀物乾燥機が設置可能となった場合、
前記使用条件検討部の検討結果に対して最適な穀物乾燥機の選定を行う穀物乾燥機選定部と、を備えたことを特徴とする、穀物乾燥機の選定システム。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記データベースに記憶される筐体製品情報には、少なくとも穀物乾燥機の標準寸法、又は容量情報のいずれかを含み、
前記入力情報取得部によって取得される仕様情報には、穀物乾燥機の据付空間に関する第1寸法情報又は、穀物乾燥機の容量に関する情報が含まれ、
前記入力情報取得部は、穀物乾燥機で乾燥処理する品種、処理量又は、稼働期間に関する使用条件の情報を入力可能であり、
前記演算部は、前記設置可否判定部の判定結果に基づいて前記使用条件検討部で穀物乾燥機の使用条件を検討し、前記据付空間に対して最適な穀物乾燥機を選定するための処理を実行してなる、請求項1に記載の穀物乾燥機の選定システム。
【請求項3】
前記最適な穀物乾燥機を選定するための処理は、穀物乾燥機の奥行方向の寸法を変更しながら、前記使用条件検討部にて穀物乾燥機のランニングコストについて検討し、前記据付空間に対して最適な穀物乾燥機の選定を行う、請求項1又は2に記載の穀物乾燥機の選定システム。
【請求項4】
サーバと情報端末とを備え、これらを通信接続させた穀物乾燥機の選定システムであって、
前記サーバは、前記情報端末から入力されたデータを演算処理する演算部と、穀物乾燥機の複数種類の筐体製品情報を予め記憶したデータベースと、を備え、
前記演算部は、
前記情報端末から入力された穀物乾燥機の仕様情報を取得する入力情報取得部と、
前記入力情報取得部によって取得された仕様情報に基づいて穀物乾燥機の設置の可否を判定する設置可否判定部と、
前記設置可否判定部の判定結果に基づいて、前記仕様情報に対して最適な穀物乾燥機の選定を行う穀物乾燥機選定部と、を備えたことを特徴とする、穀物乾燥機の選定システム。
【請求項5】
前記データベースに記憶される筐体製品情報には、少なくとも穀物乾燥機の標準寸法、又は容量情報のいずれかを含み、
前記入力情報取得部によって取得される仕様情報には、穀物乾燥機の据付空間に関する第1寸法情報又は、穀物乾燥機の容量に関する情報が含まれ、
前記演算部は、前記設置可否判定部の判定結果に基づいて、前記据付空間に対して最適な穀物乾燥機を選定するための処理を実行してなる、請求項4に記載の穀物乾燥機の選定システム。
【請求項6】
前記最適な穀物乾燥機を選定するための処理は、穀物乾燥機の高さ方向又は奥行方向の少なくともいずれか一方の寸法を変更し、前記据付空間に対して最適な穀物乾燥機の選定を行う、請求項5に記載の穀物乾燥機の選定システム。
【請求項7】
前記最適な穀物乾燥機を選定するための処理は、取得した仕様情報にオプション品が有るか否かを判定し、前記判定にてオプション品が有りとの判定時には、オプション品有りと無しの2パターンで穀物乾燥機の高さ方向又は奥行方向の少なくともいずれか一方の寸法を変更し、前記据付空間に対して設置可能な最大容量の穀物乾燥機の選定を行う請求項5又は6に記載の穀物乾燥機の選定システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、穀物乾燥機において、設置する納屋のサイズ、乾燥機容量、その他の使用条件(品種、処理量、稼働期間など)を入力することで、客先の要望に合わせた最適な乾燥機を提示可能な穀物乾燥機の選定システムに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、各農家の納屋に設置して使用される穀物乾燥機が知られている。穀物乾燥機は、張り込める籾の量により穀物乾燥機容量が異なるが、籾を乾燥する穀物乾燥機本体については穀物乾燥機容量に関係なく同一サイズ(高さ、幅、奥行)となっており、穀物乾燥機の容量を増やすには、前記穀物乾燥機本体に重設されたタンク部の高さを高さ方向に伸ばしてタンク容量を増やすのが一般的である。農家用の穀物乾燥機は、前記タンク容量の多寡により、15石、20石、25石、28石、~50石等の型式が設定されている。そして、例えば、特許文献1に開示されている穀物乾燥機では、納屋の天井部の梁などの障害物を避けるため、穀物乾燥機本体に重設されるタンク部の形状を、長手方向を直径として、円柱型に樹脂成形されたタンクとすることで、穀物乾燥機の全高を低くし、作業スペースに対する適応性を向上させる工夫がなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-280735号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された穀物乾燥機では、穀物乾燥機本体の長手方向を直径として、円柱型に樹脂成形されたタンクとすることで、穀物乾燥機の全高を低くし、梁などの障害物を避けるように構成している。しかしながら、上記の穀物乾燥機では納屋の高さ方向の設置スペースを回避することは可能であるが、タンクが樹脂成型のため、穀物を張り込む際の重量や穀物乾燥時の熱に対する耐久性が必要となり、特注仕様となるため非常に高額となる。さらに、穀物乾燥機の容量を増やすことは可能であるが、穀物乾燥機本体については変更されないため、容量の増加に伴い乾燥時間や乾燥効率が下がるといった問題があった。
【0005】
一方、標準仕様の穀物乾燥機よりも穀物乾燥機本体の全長サイズ(ここでは、穀物乾燥機本体の前後方向の長さ、すなわち、奥行長さとする。)を長くすることで、標準仕様の穀物乾燥機よりも乾燥部の容量が全長方向に広がり、穀物乾燥機の乾燥部面積が増える。そのため、穀物乾燥機本体の乾燥部で通風を受ける穀物量が増えることにより乾燥効率が良くなる。つまり、標準サイズの穀物乾燥機よりも乾燥効率の良い穀物乾燥機を提供することができる。しかし、乾燥部の容量を広げるためには、穀物乾燥機本体の乾燥部を構成する部品(補強部材、スクリュー、乾燥網部など)が都度オーダー発注となるために穀物乾燥機の製作費が高くなるといった課題もある。
【0006】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、穀物乾燥機を選定する際に、設置スペース、要望する容量、その他の使用条件について入力することで、設置スペースと要望に合った複数の穀物乾燥機(標準~オプション仕様)の中から最適な穀物乾燥機を提示、選択することが可能な穀物乾燥機の選定システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明では、サーバと情報端末とを備え、これらを通信接続させた穀物乾燥機の選定システムであって、前記サーバは、前記情報端末から入力されたデータを演算処理する演算部と、穀物乾燥機の複数種類の筐体製品情報を予め記憶したデータベースと、を備え、前記演算部は、前記情報端末から入力された穀物乾燥機の仕様情報を取得する入力情報取得部と、前記入力情報取得部によって取得された仕様情報に基づいて穀物乾燥機の設置の可否を判定する設置可否判定部と、前記設置可否判定部の判定の結果に基づいて穀物乾燥機の使用条件を検討する使用条件検討部と、前記設置可否判定部の判定の結果、標準サイズの穀物乾燥機が設置可能となった場合、前記使用条件検討部の検討結果に対して最適な穀物乾燥機の選定を行う穀物乾燥機選定部と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る発明では、前記データベースに記憶される筐体製品情報には、少なくとも穀物乾燥機の標準寸法、又は容量情報のいずれかを含み、前記入力情報取得部によって取得される仕様情報には、穀物乾燥機の据付空間に関する第1寸法情報又は、穀物乾燥機の容量に関する情報が含まれ、前記入力情報取得部は、穀物乾燥機で乾燥処理する品種、処理量又は、稼働期間に関する使用条件の情報を入力可能であり、前記演算部は、前記設置可否判定部の判定結果に基づいて前記使用条件検討部で穀物乾燥機の使用条件を検討し、前記据付空間に対して最適な穀物乾燥機を選定するための処理を実行することを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る発明では、前記最適な穀物乾燥機を選定するための処理は、穀物乾燥機の奥行方向の寸法を変更しながら、前記使用条件検討部にて穀物乾燥機のランニングコストについて検討し、前記据付空間に対して最適な穀物乾燥機の選定を行うことを特徴とする。
【0010】
請求項4に係る発明では、サーバと情報端末とを備え、これらを通信接続させた穀物乾燥機の選定システムであって、前記サーバは、前記情報端末から入力されたデータを演算処理する演算部と、穀物乾燥機の複数種類の筐体製品情報を予め記憶したデータベースと、を備え、前記演算部は、前記情報端末から入力された穀物乾燥機の仕様情報を取得する入力情報取得部と、前記入力情報取得部によって取得された仕様情報に基づいて穀物乾燥機の設置の可否を判定する設置可否判定部と、前記設置可否判定部の判定結果に基づいて、前記仕様情報に対して最適な穀物乾燥機の選定を行う穀物乾燥機選定部と、を備えたことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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