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公開番号2024004215
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-16
出願番号2022103754
出願日2022-06-28
発明の名称資機材固定装置
出願人株式会社モリタホールディングス
代理人個人,個人
主分類A62C 31/28 20060101AFI20240109BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】消火又は救助等に用いる資機材を開口の位置に固定できると共に、収納時等には使用時よりもコンパクトにできる資機材固定装置を提供すること。
【解決手段】一つの直線状部材11からなるか、又は複数の直線状部材11を互いの向きが90度異なるように組み合わされてなり、消火又は救助に用いる資機材1が取り付けられる資機材受け具10と、資機材受け具10に回転自在に設けられた挟持具20とを備え、挟持具20は、回転させることで、資機材受け具10に重なる収納位置と、資機材受け具10から突出した使用位置とに変更可能であり、挟持具20を使用位置に回転させた状態にて建築物に設けられた開口βの周縁を挟持することで、資機材が開口βの位置に固定される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
一つの直線状部材からなるか、又は複数の直線状部材を互いの向きが90度異なるように組み合わされてなり、消火又は救助に用いる資機材が取り付けられる資機材受け具と、
前記資機材受け具に回転自在に設けられた挟持具とを備え、
前記挟持具は、回転させることで、前記資機材受け具に重なる収納位置と、前記資機材受け具から突出した使用位置とに変更可能であり、
前記挟持具を前記使用位置に回転させた状態にて建築物に設けられた開口の周縁を挟持することで、前記資機材が前記開口の位置に固定されることを特徴とする資機材固定装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記挟持具を複数備えることを特徴とする請求項1に記載の資機材固定装置。
【請求項3】
前記挟持具は、
前記開口の周縁を挟持した状態において前記開口に対して垂直となる垂直部分、及び前記開口に対して平行となる平行部分を有する棒状の主体と、
前記主体の前記平行部分に係合した棒状の副体とを備え、
前記主体は前記資機材受け具を貫通しており、前記垂直部分の後端が前記資機材受け具の一方側、前記平行部分が前記資機材受け具の他方側に位置し、
前記主体の前記平行部分は内側から前記開口の周縁に当接し、
前記副体は外側から前記開口の周縁に当接することを特徴とする請求項2に記載の資機材固定装置。
【請求項4】
前記主体の前記垂直部分は、前記資機材受け具に対して垂直に移動させることができることを特徴とする請求項3に記載の資機材固定装置。
【請求項5】
前記副体は、前記主体の垂直部分と平行に移動させることができる隙間調節部と、前記隙間調節部の前端に設けられ前記隙間調節部よりも幅広の外当接部とを備え、
前記外当接部が外側から前記開口の周縁に当接することを特徴とする請求項3に記載の資機材固定装置。
【請求項6】
前記主体の平行部分は、前記外当接部と対向する位置に前記平行部分よりも幅広の内当接部を備え、
前記内当接部が内側から前記開口の周縁に当接することを特徴とする請求項5に記載の資機材固定装置。
【請求項7】
前記資機材受け具の前記他方側には、内側から前記開口の周縁に当接する後退防止材が設けられており、
前記後退防止材は、前記主体の前記内当接部よりも前記資機材受け具に近い位置にあることを特徴とする請求項6に記載の資機材固定装置。
【請求項8】
前記後退防止材は前記資機材受け具に回転自在に設けられ、
前記後退防止材は、回転させることで、前記資機材受け具に重なる収納位置と、前記資機材受け具から突出した使用位置とに変更可能であることを特徴とする請求項7に記載の資機材固定装置。
【請求項9】
前記後退防止材の回転は、前記挟持具の回転と連動していることを特徴とする請求項8に記載の資機材固定装置。
【請求項10】
底部を平面とし前記資機材受け具の前記一方側から突出した支持材を備え、
前記支持材は、前記開口の厚み方向に沿い前記開口の枠と接して配置されることを特徴とする請求項1に記載の資機材固定装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、火災が発生した建築物の窓や非常口等に放水又は救助を行うための資機材を固定する資機材固定装置に関する。
続きを表示(約 3,800 文字)【背景技術】
【0002】
ビルや倉庫といった内部に大きな空間を有する建築物で大規模火災が発生した場合、迅速に鎮火させるために外部から大流量の消火剤が当該建築物へ向けて放水(放射)される。その場合、放水の反動力が大きいため、放水ノズル(放水銃)は人が手で持つのではなく、架台に取り付けて放水することが一般的である。
大流量の放水に用いる放水銃は、特定の場所に予め設置されている固定放水銃と、火災発生時に車両で現場まで運んで設置する可搬式放水銃に大別される。可搬式放水銃の設置は、平らな場所に脚(スタンド)を開いて置くことを基本としている。
【0003】
ここで、特許文献1には、放水ノズル及び固定装置で構成され、固定装置は台座と水バッグを有しており、台座の内側に取り付けた水バッグが放水ノズルからの水圧で脹らむことにより、窓枠などを挟み付けて固定する構造の放水ノズル用水圧固定装置が開示されている。
また、特許文献2には、下枠又は同下枠下の壁部を屋外側と屋内側との間で挟圧する挟持機構を備え、建屋の外側から窓の下枠に懸垂させて配設し、下端より供給した水をノズルより窓外方向へ噴射拡散させ、屋内に立ちこめた煙を窓を介して屋外へ排出させる煙除去装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実公平07-056040号公報
特開2020-185143号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
倉庫火災やビル火災など大空間内の大規模火災において、効率的に放水するには、建築物(火災区画)に設けられている出入口や窓等の非常時進入口から内部へ向けて放水する必要がある。しかし、非常時進入口(出入口や窓)は壁面に開けられた矩形の開口であって周縁には窓枠や扉枠が設けられていることが殆どであることから、平地に設置することが想定されている一般的な可搬式放水銃等の放水器具を開口の位置に設置することは困難である。また、排煙装置や送風装置、救助用資機材等についても、窓枠や扉枠が設けられた非常時進入口への設置は同様に困難である。さらに、消防車は様々な機器や装置を搭載する必要があり資機材の収納スペースが限られているため、資機材は出来るだけコンパクトであることが望ましい。
ここで、特許文献1に記載の放水ノズル用水圧固定装置は、窓枠などに放水ノズルを固定することができるが、水バッグを膨らませて用いる構造であるため、衝撃等により水バッグが破損すると放水ノズルの固定がずれてしまう可能性がある。また、収納時等のコンパクト化は考慮されていない。
また、特許文献2に記載の煙除去装置は、水を噴射拡散させるノズルを窓枠に固定するものであるが、当該ノズルは屋内を陰圧とするために建屋の外側へ向けて放水するものであり、大流量の消火剤を建屋の内側へ向けて放水するものでは無い。また、収納時等のコンパクト化は考慮されていない。
そこで、本発明は、消火又は救助等に用いる資機材を開口の位置に固定できると共に、収納時等には使用時よりもコンパクトにすることができる資機材固定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の本発明の資機材固定装置は、一つの直線状部材11からなるか、又は複数の直線状部材11を互いの向きが90度異なるように組み合わされてなり、消火又は救助に用いる資機材1が取り付けられる資機材受け具10と、資機材受け具10に回転自在に設けられた挟持具20とを備え、挟持具20は、回転させることで、資機材受け具10に重なる収納位置と、資機材受け具10から突出した使用位置とに変更可能であり、挟持具20を使用位置に回転させた状態にて建築物に設けられた開口βの周縁を挟持することで、資機材1が開口βの位置に固定されることを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の資機材固定装置において、挟持具20を複数備えることを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項2に記載の資機材固定装置において、挟持具20は、開口βの周縁を挟持した状態において開口βに対して垂直となる垂直部分21A、及び開口βに対して平行となる平行部分21Bを有する棒状の主体21と、主体21の平行部分21Bに係合した棒状の副体22とを備え、主体21は資機材受け具10を貫通しており、垂直部分21Aの後端が資機材受け具10の一方側、平行部分21Bが資機材受け具10の他方側に位置し、主体21の平行部分21Bは内側から開口βの周縁に当接し、副体22は外側から開口βの周縁に当接することを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項3に記載の資機材固定装置において、主体21の垂直部分21Aは、資機材受け具10に対して垂直に移動させることができることを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項3に記載の資機材固定装置において、副体22は、主体21の垂直部分21Aと平行に移動させることができる隙間調節部22Bと、隙間調節部22Bの前端に設けられ隙間調節部22Bよりも幅広の外当接部22Cとを備え、外当接部22Cが外側から開口βの周縁に当接することを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項5に記載の資機材固定装置において、主体21の平行部分21Bは、外当接部22Cと対向する位置に平行部分21Bよりも幅広の内当接部21Cを備え、内当接部21Cが内側から開口βの周縁に当接することを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項6に記載の資機材固定装置において、資機材受け具10の他方側には、内側から開口βの周縁に当接する後退防止材30が設けられており、後退防止材30は、主体21の内当接部21Cよりも資機材受け具10に近い位置にあることを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項7に記載の資機材固定装置において、後退防止材30は資機材受け具10に回転自在に設けられ、後退防止材30は、回転させることで、資機材受け具10に重なる収納位置と、資機材受け具10から突出した使用位置とに変更可能であることを特徴とする。
請求項9記載の本発明は、請求項8に記載の資機材固定装置において、後退防止材30の回転は、挟持具20の回転と連動していることを特徴とする。
請求項10記載の本発明は、請求項1に記載の資機材固定装置において、底部を平面とし資機材受け具10の一方側から突出した支持材40を備え、支持材40は、開口βの厚み方向に沿い開口βの枠と接して配置されることを特徴とする。
請求項11記載の本発明は、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の資機材固定装置において、資機材受け具10は資機材1としての放水器具を取り付け可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、消火又は救助等に用いる資機材を建築物の非常時進入口等の開口βの位置に固定できると共に、収納時等には使用時よりもコンパクトにすることが可能な資機材固定装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施例による資機材固定装置を開口の周縁に取り付けた状態を示す正面図
同資機材固定装置を開口の周縁に取り付けた状態を示す側面図
同資機材固定装置の一部を示す写真
同資機材固定装置の一部を示す斜視図
同非展開状態の資機材固定装置を示す図
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の第1の実施の形態による資機材固定装置は、一つの直線状部材からなるか、又は複数の直線状部材を互いの向きが90度異なるように組み合わされてなり、消火又は救助に用いる資機材が取り付けられる資機材受け具と、資機材受け具に回転自在に設けられた挟持具とを備え、挟持具は、回転させることで、資機材受け具に重なる収納位置と、資機材受け具から突出した使用位置とに変更可能であり、挟持具を使用位置に回転させた状態にて建築物に設けられた開口の周縁を挟持することで、資機材が開口の位置に固定されるものである。
本実施の形態によれば、挟持具で建築物の非常時進入口等の開口の周縁を挟むことにより、資機材受け具に取り付けられた可搬式放水銃等の資機材を開口の位置に一時的に固定できるため、従来よりも消火及び救助活動を安全かつ効率的に行うことができる。また、挟持具が回転可能であることで、開口の周縁のうちどの箇所を挟むかの選択の幅を広げることができる。また、挟持具は回転させて突出量の少ない収納位置にすることが可能であるため、収納時には資機材固定装置をコンパクトにすることができる。
【0010】
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による資機材固定装置において、挟持具を複数備えるものである。
本実施の形態によれば、資機材が開口の位置に固定された状態を安定して維持することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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