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公開番号2023163138
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-11-09
出願番号2023059854
出願日2023-04-03
発明の名称防錆剤
出願人三洋化成工業株式会社
代理人
主分類C23F 11/12 20060101AFI20231101BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約【課題】本発明の目的は、幅広い金属部材(例えば、鉄、銅、アルミニウム)に対して優れた防錆・防食性能を有する防錆剤を提供することである。
【解決手段】脂肪族多価カルボン酸(A)と環式モノアミン(b)のアルキレンオキシド付加物(B)との塩(AB)とを含有する防錆剤であって、前記アルキレンオキシド付加物(B)を構成するアルキレンオキシド中のプロピレンオキシドの比率が50モル%以上である防錆剤。好ましくは前記脂肪族多価カルボン酸(A)の炭素数が4~22である前記防錆剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
脂肪族多価カルボン酸(A)と環式モノアミン(b)のアルキレンオキシド付加物(B)との塩(AB)とを含有する防錆剤であって、前記アルキレンオキシド付加物(B)を構成するアルキレンオキシド中のプロピレンオキシドの比率が50モル%以上である防錆剤。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
脂肪族多価カルボン酸(A)の炭素数が4~22である請求項1に記載の防錆剤。
【請求項3】
前記アルキレンオキシド付加物(B)における一分子当たりのアルキレンオキシドの平均付加モル数が1~8モルである請求項1又は2に記載の防錆剤。
【請求項4】
前記環式モノアミン(b)が炭素数6~12の飽和環式モノアミンである請求項1又は2に記載の防錆剤。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の防錆剤及び水を含む水性防錆剤であって、水性防錆剤のpH(25℃)が5~10である水性防錆剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、防錆剤に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
金属部材(例えば、鋼、及び鋳鉄などの鉄部材;銅、亜鉛、アルミニウム、及びこれら金属の合金などの非鉄金属部材)は、大気中の湿気、酸素、及び二酸化炭素等により、その表面に酸化物、水酸化物、又は炭酸塩等の塩類のような錆が生成され易く、さらに表面から内部に向かって腐食が進行して化学的に劣化しやすいものである。
【0003】
このような錆の生成を防止するために、従来から数多くの無機物、金属、有機物などの防錆処理が行われている。このうち、有機物皮膜により防錆を行う方法は、簡便でかつ効果的な方法として多用されている。これらに用いられる防錆剤としては、例えば、水性防錆剤、油性防錆剤、防錆グリース、気化性防錆剤等が挙げられる。
【0004】
有機系防錆剤としては、例えば、有機アミン塩、カルボン酸系化合物、カルボン酸塩系化合物、スルホン酸塩系化合物、及び複素環化合物などの有機系防錆剤が知られている。
例えば、特許文献1では、特定のポリエーテルポリアミンを含有する水溶性防食剤組成物が開示されている。
また、特許文献2では、分岐カルボン酸と環状アミンのアルキレンオキシド付加物との塩を含有することを特徴とする水溶性防錆剤が開示されている。
【0005】
しかしながら、前記の防錆剤組成では、防錆剤の添加量が少量であると、十分な防錆性能が得られない。また、特定の金属への防錆性能は良好であるが、複数の金属部材に対しての効果が得られない問題がある。
一方、近年、軽量化等の目的で、鉄部材と非鉄金属部材とを複合化した金属部品が多く使用されており、当該複合化した金属部品に対しても防錆・防食性能が高い実用的な防錆剤が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2007-169681号公報
特開平8-3772号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、幅広い金属部材(例えば、鉄、銅、アルミニウム)に対して優れた防錆・防食性能を有する防錆剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者等は、鋭意検討した結果、本発明に至った。
すなわち本発明は、脂肪族多価カルボン酸(A)と環式モノアミン(b)のアルキレンオキシド付加物(B)との塩(AB)とを含有する防錆剤であって、前記アルキレンオキシド付加物(B)を構成するアルキレンオキシド中のプロピレンオキシドの比率が50モル%以上である防錆剤;前記防錆剤及び水を含む水性防錆剤であって、水性防錆剤のpH(25℃)が5~10である水性防錆剤である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の防錆剤は、幅広い金属部材(例えば、鉄、銅、アルミ)に対して優れた防錆・防食性能を発揮するという効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の防錆剤は、脂肪族多価カルボン酸(A)と環式モノアミン(b)のアルキレンオキシド付加物(B)との塩(AB)とを含有する防錆剤であって、前記アルキレンオキシド付加物(B)を構成するアルキレンオキシド中のプロピレンオキシドの比率が50モル%以上である防錆剤である。塩(AB)は1種を含んでいてもよく、2種以上を含んでいてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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