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公開番号2023148905
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-10-13
出願番号2022057187
出願日2022-03-30
発明の名称マッフル炉
出願人株式会社ノリタケカンパニーリミテド
代理人個人,個人
主分類F27B 9/32 20060101AFI20231005BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約【課題】搬送空間の搬送方向に沿ってマッフル内の温度調整を容易にすること
【解決手段】
マッフル炉10は、マッフル11と、複数のヒータ12と、炉体13と、仕切り13aとを有している。複数のヒータ12は、炉体13に配置されている。マッフル11は、複数のヒータ12が配置された空間51,52に対して処理物30が搬送される搬送空間11a1を隔離するトンネル状の部材である。仕切り13aは、複数のヒータ12が配置された空間51,52を仕切っている。このマッフル炉10では、炉体13は、マッフル11が配置された空間40の一部において天井32dが外部に解放されている。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
炉体と、
前記炉体に配置された複数のヒータと、
前記複数のヒータが配置された空間に対して処理物が搬送される搬送空間を隔離するトンネル状のマッフルと、
前記ヒータが配置された空間を、前記搬送空間の搬送方向に沿って仕切る仕切りと
を有し、
前記マッフルが配置された空間の一部において、前記炉体の天井が外部に解放されている、
マッフル炉。
続きを表示(約 150 文字)【請求項2】
前記炉体は、
前記マッフルが配置された空間よりも上に、前記搬送空間の搬送方向に沿って間欠的に配置された複数の梁を備え、
前記マッフルが配置された空間の一部において、天井を取り付けたり、取り外したりできるように構成された、請求項1に記載されたマッフル炉。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、マッフル炉に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
国際公開2013/065556号には、窒化ホウ素粉末の連続的製造方法が開示されている。かかる製造方法に用いられる連続反応炉として、プッシャ式トンネル炉が開示されている。プッシャ式トンネル炉は、炉内に、グラファイト製ヒータやグラファイト製のマッフルを備えている。プッシャ式トンネル炉は、窒素気流が流れるように構成されている。かかるプッシャ式トンネル炉を用いることによって、揮発物によるヒータの汚染を防ぐことができるとされている。ここでは、トンネル型のマッフルを備えた、加熱炉をマッフル炉と称する。
【0003】
かかるマッフル炉は、マッフルの外側に設けられたヒータによってマッフル内部が加熱される。マッフルの内部は、加熱処理に適した雰囲気に調整される。例えば、上述した特許文献では、マッフル内を高純度の窒素ガス雰囲気として熱処理されている。マッフル炉では、被処理物が置かれる空間が、マッフルによって、ヒータが配置される空間から隔離される。このため、被処理物が置かれる空間の処理雰囲気を隔離でき、例えば、有毒ガスが発生するような用途や、希ガス雰囲気下で処理される、処理雰囲気を安定して回収したい場合などに好適である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開2013/065556号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、粉体を熱処理する際、粉体を予め定められた温度で一次加熱した後、さらに高温で二次加熱したい場合がある。このような場合、トンネル型のマッフルを有するマッフル炉では、マッフル内は空間が繋がっている。また、マッフル炉は、プッシャ炉であり、処理物が押されながら進む。このため、マッフル内に温度差を設けるための仕切りを設けることは難しい。このため、マッフルの外側の炉体内に仕切りを設けて温度が管理されたゾーンが設けられる。しかし、マッフルの外側で仕切りが設けられていても放射熱が隣接するゾーンに伝わるため、ゾーン毎の温度差を大きく設けることが難しい。例えば、一次加熱から二次加熱に昇温させる場合に、一次加熱の温度と二次加熱の温度に大きな差がある場合には、段階的に温度が上がるように、一次加熱のゾーンと二次加熱のゾーンとの間に、複数のゾーンを設ける必要がある。一次加熱のゾーンと二次加熱のゾーンとの間に、複数のゾーンが設けられるとマッフルを移動する際に段階的に昇温していくが、昇温に時間が掛かる。このことから、一次加熱の温度と二次加熱の温度に大きな差を設けるような場合に、急激に昇温させることが難しい。また、降温させる場合も同様である。このように、マッフル炉は、搬送空間の搬送方向に沿ってマッフル内の温度を急激に変化させることが難しい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ここで開示されるマッフル炉は、炉体と、炉体に配置された複数のヒータと、複数のヒータが配置された空間に対して処理物が搬送される搬送空間を隔離するトンネル状のマッフルと、ヒータが配置された空間を、前記搬送空間の搬送方向に沿って仕切る仕切りと、を有しており、マッフルが配置された空間の一部において、炉体の天井が外部に解放されている。かかるマッフル炉によれば、搬送空間の搬送方向に沿ってマッフル内の温度を急激に変化させやすい。
【0007】
炉体は、マッフルが配置された空間よりも上に、搬送空間の搬送方向に沿って間欠的に配置された複数の梁を備え、マッフルが配置された空間の一部において、天井を取り付けたり、取り外したりできるように構成されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、マッフル炉10の縦断側面図である。
図2は、マッフル炉10の模式的な平面図である。
図3は、図2において、ヒータ12が省略された模式図である。
図4は、ヒータ12が設けられた部位を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示における実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。各図面は模式的に描かれており、必ずしも実物を反映していない。例えば、各図における寸法関係(長さ、幅、厚みなど)は実際の寸法関係を反映するものではない。また、各図面は、一例を示すのみであり、特に言及されない限りにおいて本発明を限定しない。また、同一の作用を奏する部材・部位には、適宜に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。上、下、左、右、前、後の向きは、図中、U、D、L、R、F、Rrの矢印でそれぞれ表されている。
【0010】
〈マッフル炉10〉
図1は、マッフル炉10の縦断側面図である。図2は、マッフル炉10の模式的な平面図である。図1では、炉体13およびマッフル11の内部が分かるように、マッフル11の中心線に沿って縦断したI-I断面(図2参照)が示されている。図2では、ヒータ12とマッフル11の位置関係が分かるように、炉体13内のヒータ12とマッフル11が露見した状態で図示されている。
(【0011】以降は省略されています)

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