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公開番号2023142688
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-10-05
出願番号2022049709
出願日2022-03-25
発明の名称管継手の水圧試験装置
出願人株式会社栗本鐵工所,六菱ゴム株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G01M 3/28 20060101AFI20230928BHJP(測定;試験)
要約【課題】ローリングに伴う水圧試験における不具合を防止することが可能な管継手の水圧試験装置を提供する。
【解決手段】管2、3の継手部の内側に配置される試験機本体5と、試験機本体5を管2、3の管軸方向に移動可能に支持する台車6と、を備え、試験機本体5が、本体フレーム8と、本体フレーム8から管径方向外向きに拡径して両管2、3との間に跨るように管2、3の内面に密接し、前記継手部との間に密閉空間を形成する環状の止水部9と、前記密閉空間に接続され当該密閉空間に水を送り込んで加圧する充水加圧配管10と、前記密閉空間の頂部に接続され前記水の送り込みに伴って当該密閉空間から空気を抜く空気抜き配管11と、を有し、台車6が、台車フレーム23と、台車フレーム23から管径方向外向きに突出し前記内面に沿って走行可能な走行キャスタ24と、を有し、試験機本体5と台車6が、管軸周りに相対回転自在に連結されている構成とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
一方の管(2)と他方の管(3)の継手部の内側に配置される試験機本体(5)と、前記試験機本体(5)を前記管(2、3)の管軸方向に移動可能に支持する台車(6)と、を備え、
前記試験機本体(5)が、本体フレーム(8)と、前記本体フレーム(8)から管径方向外向きに拡径して前記一方の管(2)と前記他方の管(3)との間に跨るように前記各管(2、3)の内面に密接し、前記継手部との間に密閉空間を形成する環状の止水部(9)と、前記密閉空間に接続され当該密閉空間に水を送り込んで加圧する充水加圧配管(10)と、前記密閉空間の頂部に接続され前記水の送り込みに伴って当該密閉空間から空気を抜く空気抜き配管(11)と、を有し、
前記台車(6)が、台車フレーム(23)と、前記台車フレーム(23)から管径方向外向きに突出し前記内面に沿って走行可能な走行キャスタ(24)と、を有し、
前記試験機本体(5)と前記台車(6)が、管軸周りに相対回転自在に連結されている管継手の水圧試験装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記走行キャスタ(24)の前記台車フレーム(23)からの管径方向外向きの突出量が調節可能となっている請求項1に記載の管継手の水圧試験装置。
【請求項3】
前記止水部(9)の中心を通る水平面で切断した前記試験機本体(5)の上側半分の重量よりも、前記試験機本体(5)の下側半分の重量の方が大きい請求項1または2に記載の管継手の水圧試験装置。
【請求項4】
前記止水部(9)の中心を通る水平面で切断した前記台車(6)の上側半分の重量よりも、前記走行キャスタ(24)が取り付けられている前記台車(6)の下側半分の重量の方が大きい請求項1から3のいずれか1項に記載の管継手の水圧試験装置。
【請求項5】
前記試験機本体(5)の管軸方向の前後両側に前記台車(6)が設けられ、前記試験機本体(5)と前記台車(6)が、前記試験機本体(5)の軸心に挿通された中心軸体(7)によって管軸周りに相対回転自在となっており、前記中心軸体(7)の端部に、管軸方向に延びる操作棒(28)が連設され、前記操作棒(28)を上下させることにより前記走行キャスタ(24)を管内面から浮かせることができる請求項4に記載の管継手の水圧試験装置。
【請求項6】
前記試験機本体(5)の管軸方向の前後両側に前記台車(6)が設けられ、前記試験機本体(5)と前記台車(6)が、前記試験機本体(5)の軸心に挿通された中心軸体(7)によって管軸周りに相対回転自在となっており、前記試験機本体(5)の管軸方向の前後それぞれに、前記中心軸体(7)を上向きに持ち上げるリフト機構(31)が設けられており、前記リフト機構(31)を動作させることにより前記走行キャスタ(24)を管内面から浮かせることができる請求項4に記載の管継手の水圧試験装置。
【請求項7】
前記止水部(9)が、径方向外向きの開口を有する環状のガイド溝(15)と、前記ガイド溝(15)内に設けられ当該ガイド溝(15)内への作動流体の供給に伴って前記管(2、3)の内面に向かって拡径する弾性リング(16)と、を有し、前記弾性リング(16)の内径縁に前記ガイド溝(15)の壁面に向かうよう管軸方向に屈曲して当該壁面に密接するリップ部(21)と、前記弾性リング(16)の外径縁に前記管(2、3)の内面に臨む突起(22)が形成されている請求項1から6のいずれか1項に記載の管継手の水圧試験装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、管継手の水圧試験装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
ダクタイル鉄管等で構築された上下水道や工業用水等の管路においては、継手の接合作業の完了後に、その継手の止水部の健全性(水密性)を確認するために、この継手に水圧を負荷する試験が実施される。例えば、呼び径が800以下の中口径の管路の継手部への水圧試験に関し、例えば下記特許文献1には、試験対象の継手部の管軸方向前後の弾性体を遠隔操作により管内面に向かって拡径し、継手部を含む密閉空間を構築した上で、この密閉空間に充水加圧する方式の中口径管用の水圧試験装置が示されている。
【0003】
この水圧試験装置の下部には、密閉空間に水を送り込むための通水管路42が、上部には、密閉空間から空気を抜くための通気管路52がそれぞれ設けられている。この水圧試験装置の下部には、走行ローラ23(キャスタ)が取り付けられており、この水圧試験装置が管内を管軸方向に沿って移動できるように構成されている。この水圧試験では、継手部(密閉空間)に水圧(例えば0.5MPa)を負荷し、所定時間(例えば5分間)経過後に所定値以上(例えば0.4MPa以上)の水圧が維持されていれば合格と判定される。このタイプの水圧試験装置は、例えば下記特許文献2、3にも開示されているように一般的に広く使用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-49241号公報
特開2003-294571号公報
特許第5725558号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1~3に記載の水圧試験装置においては、管軸方向に沿って移動させる際に、この水圧試験装置に設けられたキャスタが管内の壁面を乗り上げて装置全体が管軸周りに回転する、いわゆるローリングが生じることがある。この水圧試験装置には、頂部(密閉空間の鉛直方向最上部)に空気を抜くための空気抜き配管と、下部に充水加圧のための充水加圧配管が設けられており、ローリングによって空気抜き配管が頂部からずれると、継手部を含む密閉空間に充水する過程でその頂部に空気だまりが生じる。この空気だまりが存在すると水圧の保持中に空気が水に溶け込んで圧力低下を生じるため、水圧試験に支障をきたす問題がある。
【0006】
また、ローリングが進行すると、水圧試験装置が管内でバランスを崩して転倒し、作業にさらに大きな支障をきたすことがある。このため、ローリングが生じた際には、水圧試験装置を管内で周方向に回転させて空気抜き配管を頂部に戻す修正作業が行われる。管内で水圧試験装置を回転することが難しいときは、管から水圧試験装置を一旦取り出した上で、空気抜き配管を頂部に修正し、再度ローリングしないように水圧試験装置を慎重に管内を移動させる必要がある。しかしながら、この修正作業は非常に多くの作業時間を要する問題がある。
【0007】
そこで、この発明は、ローリングに伴う水圧試験における不具合を防止することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため、この発明では、
一方の管と他方の管の継手部の内側に配置される試験機本体と、前記試験機本体を前記管の管軸方向に移動可能に支持する台車と、を備え、
前記試験機本体が、本体フレームと、前記本体フレームから管径方向外向きに拡径して前記一方の管と前記他方の管との間に跨るように前記各管の内面に密接し、前記継手部との間に密閉空間を形成する環状の止水部と、前記密閉空間に接続され当該密閉空間に水を送り込んで加圧する充水加圧配管と、前記密閉空間の頂部に接続され前記水の送り込みに伴って当該密閉空間から空気を抜く空気抜き配管と、を有し、
前記台車が、台車フレームと、前記台車フレームから管径方向外向きに突出し前記内面に沿って走行可能な走行キャスタと、を有し、
前記試験機本体と前記台車が、管軸周りに相対回転自在に連結されている管継手の水圧試験装置を構成した。
【0009】
このようにすると、仮に台車に設けられた走行キャスタが管内の壁面に乗り上げて、台車がローリングし始めたとしても、この台車と管軸周りに相対回転自在とした試験機本体のローリングを抑制または低減することができる。このため、ローリングに伴う水圧試験における不具合を防止することができる。
【0010】
前記構成においては、
前記走行キャスタの前記台車フレームからの管径方向外向きの突出量が調節可能となっているのが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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