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公開番号2023108833
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-08-07
出願番号2022010091
出願日2022-01-26
発明の名称スリッタ装置
出願人東洋刃物株式会社
代理人個人
主分類B26D 1/24 20060101AFI20230731BHJP(切断手工具;切断;切断機)
要約【課題】
切断幅が狭い場合でも、より簡易な構造で、安全且つ容易に、上下刃先の圧接位置(圧接寸法)を調整することができるスリッタ装置を提供する。
【解決手段】
第1回転軸に刃物ホルダーと、刃物ホルダーに嵌装された第1丸刃と、付勢手段と、必要に応じて第1丸刃と付勢手段を保持する保持リング或はスペーサ設けたスリッタ装置において、刃物ホルダー或いは保持リング或いはスペーサのいずれか一つを第1丸刃を軸線方向に移動可能に保持する丸刃移動保持体として、丸刃移動保持体は回転ピンと回転ピンを取り付けるための回転ピン取り付け部とを有し、回転ピンは軸部と大径部をからなり、軸部は回転ピン取り付け部に回転可能に取り付けられ、大径部の外周面には凸部と凹部が形成され、回転ピンを回転させることで、凸部または凹部を直接または間接により第1丸刃に当接させることにより第1丸刃を軸線方向に移動させるようにした。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1回転軸と第2回転軸とを備え、
前記第1回転軸には、
刃物ホルダーと、
前記刃物ホルダーに嵌装されたリング状の第1丸刃と、
前記刃物ホルダーに嵌装され前記第1丸刃を前記第1回転軸の軸線方向に移動可能に付勢する付勢手段と、
必要に応じて前記刃物ホルダーに取り付けられ前記第1丸刃と前記付勢手段とを前記軸線方向に保持する保持リングと、
必要に応じて複数の前記刃物ホルダー間の前記第1回転軸に取り付けられ前記第1丸刃と前記付勢手段とを前記軸線方向に保持するスペーサと、
を備え、
前記第2回転軸には複数の剛性を有する円筒状の第2丸刃が嵌装され、
前記第1丸刃と前記第2丸刃とをオーバーラップさせ、
前記第1回転軸と前記第2回転軸とを互いに反対方向に回転させて、
帯状の被切断部材を長さ方向に沿って複数条に切断するスリッタ装置において、
前記刃物ホルダー或いは前記保持リング或いは前記スペーサのいずれか一つを前記第1丸刃を前記軸線方向に移動可能に保持する丸刃移動保持体として、
該丸刃移動保持体は回転ピンと該回転ピンを取り付けるための回転ピン取り付け部とを有し、
前記回転ピンは軸部と大径部とからなり、
前記軸部は前記回転ピン取り付け部に回転可能に取り付けられ、
前記大径部の外周面には凸部と凹部が形成され、
前記回転ピン取り付け部に取り付けられた前記回転ピンを回転させることで、
前記凸部または前記凹部を直接または間接により前記第1丸刃に当接させることにより、
前記第1丸刃を前記軸線方向に移動させるようにしたことを特徴とするスリッタ装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記回転ピン取り付け部は、
前記丸刃移動保持体の外周面、
前記丸刃移動保持体の外周面に形成され前記丸刃移動保持体の一方の側面から他方の側面に貫通する或いは貫通しない切り欠き部、
前記丸刃移動保持体の側面に形成され前記丸刃移動保持体の一方の側面から他方の側面に貫通する或いは貫通しない側面孔、
のうちのいずれか一つと、
前記いずれか一つに形成された前記回転ピンを取り付けるための回転ピン取り付け孔と、
からなる請求項1に記載のスリッタ装置。
【請求項3】
前記回転ピン取り付け部は、
前記丸刃移動保持体の一方の側面から他方の側面に貫通する或いは貫通しないモジュール取り付け孔と、
前記モジュール取り付け孔に装着され前記丸刃移動保持体の側面から取り外し可能で前記回転ピン取り付け孔を有するモジュールと、
からなる請求項1に記載のスリッタ装置。
【請求項4】
前記回転ピン取り付け部は、
前記丸刃移動保持体に装着された取り外し可能なブロックに形成されている請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のスリッタ装置
【請求項5】
前記回転ピン取り付け部は、
前記丸刃移動保持体の周方向に複数備えられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のスリッタ装置。
【請求項6】
前記回転ピンの前記大径部の外周面は円周状に形成され、
前記大径部の外周面の少なくとも1か所に略平坦面が形成されることで、
前記凸部と前記凹部とが形成されるようにした請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のスリッタ装置。
【請求項7】
前記回転ピンの前記大径部は矩形あるいは楕円状あるいは偏心円状に形成されることで、
前記凸部と前記凹部とが形成されるようにした請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載のスリッタ装置。
【請求項8】
前記回転ピンの前記軸部は円筒状に形成され、
前記回転ピン取り付け孔は丸孔或いは前記丸刃移動保持体の少なくとも一方の側面側に貫通する長孔である請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載のスリッタ装置。
【請求項9】
前記回転ピンの前記軸部は雄ねじからなり、
前記回転ピン取り付け孔は雌ねじ孔である請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載のスリッタ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、帯状の被切断部材を第1丸刃 (上刃)と第2丸刃(下刃)とからなる丸刃を用いて長さ方向に沿って(多数条に)切断するためのスリッタ装置に関するものであり、特に、第1丸刃(上刃)と第2丸刃(下刃)との刃先の圧接位置(圧接寸法)を安全且つ容易に設定することができる構造にしたスリッタ装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
以下、スリッタ装置について、図16及び図17を用いて説明する。図16は第1丸刃(上刃)2と第2丸刃(下刃)103との刃先(以下、上下刃先と記載)を圧接させた構造のスリッタ装置100の概要を示した図で、図16(a)の場合は、ホルダーユニット1には、刃物ホルダー3に皿バネ(付勢手段)5と第1丸刃(上刃)2とが備えられ、保持リング4で皿バネ(付勢手段)5と第1丸刃(上刃)2とが外れないように保持リング4を押しネジ24で刃物ホルダー3に固定することで、ホルダーユニット1単体で予め組み立てておくことができるようにしている。また、ホルダーユニット1は、第1回転軸101に装着後、切断幅に応じて第1回転軸101の軸線方向に移動させ、押しネジ23で第1回転軸101に固定している。つまり、この場合、ホルダーユニット1は移動可能に配置できるので、切断幅に応じてホルダーユニット1の間隔を変更して使用するものである。次に、図16(b)の場合はホルダーユニット1が密着して配置されたスリッタ装置で、切断幅を変更することなく使用するもので、図16(a)に記載したフレーム200は省略している。この場合、第1回転軸101にはフランジ101aと雄ねじ101bが形成されていて、ホルダーユニット1は雄ねじ101bに螺入されたナット104によって密着して配置されているので、図16(a)で示した保持リング4を必要としない。
【0003】
第2回転軸102には、図16(a)、(b)共に、フランジ102aと雄ねじ102bとが形成されていて、第1丸刃(上刃)2の数に応じた第2丸刃(下刃)103とスペーサ105とが嵌装され、雄ねじ102bに螺入されたナット106によって第2丸刃(下刃)103とスペーサ105とは密着して配置されている。第2丸刃(下刃)103とスペーサ105とは精度良く加工されることで、精度の良い切断幅Wを得ることができるようにしている。尚、図16(a)のように切断幅に応じてホルダーユニット1を移動させて使用する場合は、切断幅に応じてスペーサ105を取り換える必要がある。その方法としては、特開2008-044071等に記載のものがある。
【0004】
図16(a)、(b)のA部で示した上下刃先は、図17に示すように所定のオーバーラップ量Yでオーバーラップさせ、第1丸刃(上刃)2を第1回転軸101の軸線方向に移動させて上下刃先を圧接させている。そして第1回転軸101と第2回転軸102との間に送られた帯状の被切断部材を長さ方向に沿って多数条に切断する。このようなスリッタ装置においては、被切断部材が切断面の品質を保って最適に切断されるように、被切断部材の材質や厚み等に応じて、上下刃先の適切な圧接位置(圧接寸法)を設定しなければならない。
【0005】
本発明の出願人は、先に、特許文献1及び特許文献2により上下刃先の圧接位置(圧接寸法)を調整する新たな手法を提案している。
【0006】
特許文献1のスリッタ装置は、特許文献1の図1に示すように、刃物ホルダー3は回転軸の周方向に回転可能で軸線方向に凹部18又は凸部19を有する端面カム(回転部)6と、第1丸刃(上刃)2を軸線方向に押圧する押圧ピン(押圧部)13とを備え、凹部18又は凸部19が押圧ピン(押圧部)13に接している。そして、端面カム(回転部)6を回転させることにより、押圧ピン(押圧部)13と接する位置において、凹部18又は凸部19の厚さが軸線方向で変化し、厚さの変化に応じて、第1丸刃(上刃)2を軸線方向に移動させるようにしている。
【0007】
これにより、ホルダーユニット1単体において、適切な上下刃先の圧接位置(圧接寸法)に予め設定しておくことができるようになる。ホルダーユニット1をスリッタ装置の第1回転軸に装着して、特許文献1の図2に示すように押圧状態で第1丸刃(上刃)2の刃先を第2丸刃(下刃)103の刃先に軽く接触させてホルダーユニット1を第1回転軸に固定した後に、端面カム(回転部)6を回転させて、凹部18が押圧ピン(押圧部)13に接している非押圧状態にすることで、容易に適切な上下刃先の圧接位置(圧接寸法)を得ることができるとしている。
【0008】
特許文献2のスリッタ装置は、特許文献2の図1に示すように、刃物ホルダー3の小径段部7の外周面に形成された受け部8が円周方向に対して傾斜し刃物ホルダー3の外周面と同心円上又は略同心円上の深さで伸延する傾斜長溝で形成され、保持リング4の貫通雌ネジ孔11に螺入するボールプランジャー(凸部)12が受け部8に移動可能に突出している。そして、保持リング4を回転させることにより、ボールプランジャー(凸部)12が受け部8を移動して、第1丸刃(上刃)2を非押圧状態(特許文献2では非付勢状態と記載)と押圧状態(特許文献2では付勢状態と記載)とに切り替えることができる。
【0009】
これにより、特許文献1と同様に、ホルダーユニット1単体において、適切な上下刃先の圧接位置(圧接寸法)に予め設定しておくことができるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特許第5978103号公報
特開2020-066088号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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