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公開番号2023100130
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-07-18
出願番号2022000581
出願日2022-01-05
発明の名称工作器具
出願人個人
代理人個人
主分類B26B 27/00 20060101AFI20230710BHJP(切断手工具;切断;切断機)
要約【課題】使用者に対する安全性を永続的に確保しつつ、従来の切断器具よりも耐久性・長寿命化を向上させる。
【解決手段】工作器具100は、薄板状の被切断物を直線状の稜線に沿って切断する。工作器具100は、持手部材1に形成されたV字凹面11と、裏側引掛部材2に形成されたV字凸面21との間にある所定の溝間隔を有する挿通溝GPのなかへ被切断物を挿通していくことで、同被切断物を切断する。工作器具100は、使用者によって把持され本工作器具を移動させるために用いられる持手部材1と、同使用者から見て奥側にある被切断物の裏側平面に向かい合う裏側引掛部材2と、持手部材1と裏側引掛部材2の間に設けられた被切断物を切断するための切断刃3と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
薄板状の被切断物を直線状の稜線に沿って切断するための工作器具であって、
持手部材に形成されたV字凹型の2平面と、裏側引掛部材に形成されたV字凸型の2平面との間にある所定の溝間隔を有する挿通溝のなかへ当該被切断物を挿通していくことで、同被切断物を切断する工作器具において、
使用者によって把持され、本工作器具を移動させるために用いられる前記持手部材と、
同使用者から見て奥側にある被切断物の裏側平面に向かい合う裏側引掛部材と、
持手部材と裏側引掛部材の間に設けられた前記被切断物を切断するための切断刃と、
を備え、
前記持手部材は、
使用者から見て手前側にある被切断物の表側平面に向かい合う柱状の部材であって、
前記稜線を介して連接する被切断物の2つの表側平面に向かい合うよう、V字凹型の2平面が形成されており、
前記裏側引掛部材は、
前記稜線を介して連接する被切断物の2つの裏側平面に向かい合うよう、V字凸型の2平面が形成されており、
このV字凸型の2平面の稜線が、前記持手部材のV字凹型の2平面の稜線から所定の溝間隔だけ離間して平行配置されていることにより、前記挿通溝を形成しており、
前記切断刃は、
持手部材のV字凹型の2平面の稜線と、裏側引掛部材のV字凸型の2平面の稜線の間に配置されてなり、
被切断物を切断する際は、
薄板状の被切断物における稜線を、持手部材のV字凹型の2平面の稜線および裏側引掛部材のV字凸型の2平面の稜線に沿うように挿通溝のなかへ挿通し、
持手部材の軸方向沿いに本工作器具を動かしていくにつれて、当該被切断物上の稜線に沿って同被切断物が切断される
ように構成されたことを特徴とする、工作器具。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
請求項1に記載の工作器具において、
前記持手部材と前記裏側引掛部材の間に設けられた切断刃は、
板形状の刃身からなり、
当該板形状の一方の辺に刃が形成されるとともに、鎬をまたいだ他方の辺が棟となった片刃構造である
ように構成されたことを特徴とする、工作器具。
【請求項3】
請求項1に記載の工作器具において、
前記持手部材と前記裏側引掛部材の間に設けられた切断刃は、
板形状の刃身からなり、
当該板形状の両側の辺に刃が形成された両刃構造である
ように構成されたことを特徴とする、工作器具。
【請求項4】
請求項1に記載の工作器具において、
裏側引掛部材のV字凸型の2平面の稜線と、前記持手部材のV字凹型の2平面の稜線の間に固着された支持板、
をさらに備え、
前記持手部材と前記裏側引掛部材の間に設けられた切断刃は、
円形の全体形状からなり、当該円形の外縁部が刃となっているとともに、
前記支持板に回動可能に取付けられている
ように構成されたことを特徴とする、工作器具。
【請求項5】
請求項4に記載の工作器具において、
前記持手部材と前記裏側引掛部材の間に設けられた切断刃は、
円形歯車状の全体形状からなり、
その外縁部すべてを刃とするのに代えて、当該外縁部に歯状刃が等間隔で隙間なく配設されている
ように構成されたことを特徴とする、工作器具。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の工作器具において、
前記持手部材もしくは裏側引掛部材の少なくとも一方に、
切断刃に対する相対位置を変更可能な位置調節機構、
が設けられており、
当該位置調節機構を用いることで、
持手部材と裏側引掛部材との間にある前記挿通溝の溝間隔を変更可能である
ように構成されたことを特徴とする、工作器具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、薄板状の被切断物を直線状の稜線に沿って切断するための工作器具に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
昨今では、「SDGs」(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)なる言葉を耳にする機会が増えている。
SDGsとは、2030年までに達成することを目標に設定された国際目標であり、持続可能でよりよい世界を目指すべき内容を含んでいる。
【0003】
SDGsは、17の目標からなり、その1つとして「陸の豊かさを守る」ことも掲げられている。
同目標達成の一環として、紙資源の再利用を現状よりも促進できれば、森林の持続可能な管理にも資すると考えられる。
紙資源の再利用の身近な例としては、牛乳パックの再利用がただちに思い浮かぶ。
【0004】
一般に、使用済の牛乳パックを紙資源として再利用する場合、一重(1層のみ)のシート状に展開することが多い。
本願発明者が古紙パルプ再生業者に対して聞き込んだ独自調査によれば、使用済紙パックの再生工程では、使用済紙パックをパルパーという大型のミキサに投入し、攪拌して粥状にしている。
そのため、たとえ紙パックが一重に展開されていなくとも、再生処理上、特段問題とはならない。
使用済紙パックを一重のシート状とするのは、むしろ収集業者が取扱う際の衛生面を向上させるためと考えられる。紙パックがシート状に展開してあれば、一見して使用済紙パックが洗浄してあるかどうか分かるからである。
【0005】
ところで、飲料用紙パックの場合、充填された液体の重量に耐えうるよう、紙材料そのものの厚みもあり、さらに両面がプラスチックコーティングされて、非常に強度の強いものとなっている。
このような紙パックを一重のシートに展開するためには、隣合う2枚の側面に共通する稜線に沿って、紙パックを軸方向に切断しなければならない。
【0006】
上述したような紙パックの稜線を切断できる器具として、過去においても様々な原理のものが提案されてきた(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許4093984号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述した特許文献1の技術では、刃部31の先端を案内部材20から出したり(同文献1・図5(b))、また刃部31の先端を案内部材20に収めたり(同文献1・図6(b))することが可能となっている。
【0009】
特許文献1では、案内部材20が本体部材10に近づけられると、刃部31先端が案内部材20から突き出るようになっている(同文献1・第18段落、図5(b))。
この場合、引用文献1では、底板の3辺を切断することが可能である(同文献1・第7段落、図7)。
【0010】
また、案内部材20を本体部材10から遠ざけた場合には、刃部31先端が案内部材20に収納される(同文献1・第18段落、図6(b))。
この場合、特許文献1では、紙パックの側板の1辺(稜線)を切断することができる(同文献1・第7段落、図8)。
すなわち、特許文献1の切断具は、当該切断具1つだけで、(1)牛乳パックの底板のコの字形3辺の切断と(2)牛乳パックの側板間のいずれか1辺の切断の両方を、安全に行うことができる(同文献1・第9段落)。
(【0011】以降は省略されています)

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