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公開番号2023116059
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-08-22
出願番号2022018610
出願日2022-02-09
発明の名称
出願人株式会社ミュウ
代理人個人
主分類B26B 13/28 20060101AFI20230815BHJP(切断手工具;切断;切断機)
要約【課題】鋏の切断性能の低下を抑制しながら、鋏の開閉操作を軽くすることができる技術を提供する。
【解決手段】鋏は、先端側に第1刃部を有し、後端側に使用者が指を掛ける第1指掛部を有する第1部材と、先端側に第2刃部を有し、後端側に前記使用者が指を掛ける第2指掛部を有する第2部材と、重ねて配置されている前記第1部材と前記第2部材のそれぞれの中央部を貫通して、前記第1部材と前記第2部材とを回動可能に締結する回動軸部と、前記第1部材と前記第2部材との間に配置され、先端部が前記回動軸部に支持され、後端部が前記回動軸部より後端側において前記第2部材に係止され、前記第2部材とともに前記第1部材に対して回動するとともに、前記後端部により、前記第2部材に対して、前記第1部材から離れる方向への力を付与する状態で配置されている中間部材と、を備える。
【選択図】図4


特許請求の範囲【請求項1】
鋏であって、
先端側に第1刃部を有し、後端側に使用者が指を掛ける第1指掛部を有する第1部材と、
先端側に第2刃部を有し、後端側に前記使用者が指を掛ける第2指掛部を有する第2部材と、
重ねて配置されている前記第1部材と前記第2部材のそれぞれの中央部を貫通して、前記第1部材と前記第2部材とを回動可能に締結する回動軸部と、
前記第1部材と前記第2部材との間に配置され、先端部が前記回動軸部に支持され、後端部が前記回動軸部より後端側において前記第2部材に係止され、前記第2部材とともに前記第1部材に対して回動するとともに、前記後端部により、前記第2部材に対して、前記第1部材から離れる方向への力を付与する状態で配置されている中間部材と、
を備える、鋏。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
請求項1記載の鋏であって、
前記中間部材は、前記先端部と前記後端部との間の部位の曲げ変形によって弾性力を発生する弾性部材によって構成され、前記弾性力により、前記後端部を通じて、前記第2部材に対して、前記第1部材から離れる方向に付勢する、鋏。
【請求項3】
請求項1または請求項2記載の鋏であって、
前記第2部材には、前記中間部材の前記後端部の下方において前記第2部材から突出し、前記後端部に固定される突出部が設けられており、
前記中間部材は、前記後端部により、前記突出部を介して、前記第2部材に対して、前記第1部材から離れる方向への力を付与する、鋏。
【請求項4】
請求項3記載の鋏であって、
前記突出部は、前記第2部材に設けられたねじ穴に螺合することによって前記第2部材に固定されており、
前記突出部の前記第2部材から突出している高さは、前記突出部が前記ねじ穴にねじ込まれる深さによって調整可能である、鋏。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の鋏であって、
前記中間部材の前記後端部は、前記第2部材の幅方向において、第2刃部の刃線を有する側端部とは反対側の側端部に寄った位置に配置されている、鋏。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の鋏であって、さらに、
前記第1部材と前記第2部材の間において前記回動軸部に取り付けられ、転動体によって前記中間部材の前記先端部を挟んで支持する一対のベアリングを備える、鋏。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の鋏であって、
前記第1部材と前記第2部材の少なくとも一方には、前記中間部材を収容する凹部が設けられている、鋏。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の鋏であって、
前記回動軸部は、前記回動軸部が挿通される前記第2部材の貫通孔内に設けられたねじ溝に螺合するねじ部を有しており、
前記回動軸部が挿通される前記第1部材の貫通孔内には、前記回動軸部を回動可能に保持する保持部材が配置されている、鋏。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、鋏に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
鋏の一態様としては、例えば、散髪等の理髪に用いられる理容鋏が知られている。理容鋏では、通常、「静刃」と「動刃」と呼ばれる2つの刃部の裏面同士の間の間隔が高い精度で調整されている。従来の理容鋏では、散髪の際に生じる静刃と動刃との間隔を広げる方向に働く力に対する反力が得られるように、理容鋏の回動軸よりも持ち手側に、互いに接触してこすれ合う「触点部」と呼ばれる部位が設けられていた。
【0003】
しかしながら、触点部同士を接触させると、その接触による抵抗により、理容鋏の開閉操作が阻害されてしまう可能性があった。近年では、こうした課題に対して、例えば、下記の特許文献1のように、そうした触点部が生じないように構成された理美容鋏が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-46769号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、触点部を設けないようにした場合には、静刃と動刃との間隔が広がりやすくなったり、回動動作が安定しなくなったりする可能性がある。本願は、従来とは異なる方法により、鋏の切断性能の低下を抑制しながら、鋏の回動動作を円滑化できる技術を提供することを目的とする。本願が解決しようとする課題は、理容鋏に限らず、他の種類の様々な鋏に共通する課題である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の技術は、以下の形態として実現することが可能である。
【0007】
(1)本開示の技術の一形態は、鋏として提供される。この形態の鋏は、先端側に第1刃部を有し、後端側に使用者が指を掛ける第1指掛部を有する第1部材と、先端側に第2刃部を有し、後端側に前記使用者が指を掛ける第2指掛部を有する第2部材と、重ねて配置されている前記第1部材と前記第2部材のそれぞれの中央部を貫通して、前記第1部材と前記第2部材とを回動可能に締結する回動軸部と、前記第1部材と前記第2部材との間に配置され、先端部が前記回動軸部に支持され、後端部が前記回動軸部より後端側において前記第2部材に係止され、前記第2部材とともに前記第1部材に対して回動するとともに、前記後端部により、前記第2部材に対して、前記第1部材から離れる方向への力を付与する状態で配置されている中間部材と、を備える。
この形態の鋏によれば、中間部材の後端部によって第2部材に付与される力が、回動軸部より後端側における第1部材と第2部材との間隔を大きくし、第1刃部と第2刃部との間隔を小さくする方向に働く。よって、鋏の切断性能の低下を抑制しつつ、鋏の回動動作を円滑化でき、鋏の開閉操作を軽くすることができる。
【0008】
(2)上記形態の鋏において、前記中間部材は、前記先端部と前記後端部との間の部位の曲げ変形によって弾性力を発生する弾性部材によって構成され、前記弾性力により、前記後端部を通じて、前記第2部材に対して、前記第1部材から離れる方向に付勢してよい。
この形態の鋏によれば、弾性部材で構成された中間部材の弾性力により、回動軸部より後端側における第1部材と第2部材との間隔を大きくし、第1刃部と第2刃部との間隔を小さくする方向に働く力を簡易に発生させることができる。
【0009】
(3)上記形態の鋏において、前記第2部材には、前記中間部材の前記後端部の下方において前記第2部材から突出し、前記後端部に固定される突出部が設けられており、前記中間部材は、前記後端部により、前記突出部を介して、前記第2部材に対して、前記第1部材から離れる方向への力を付与してよい。
この形態の鋏によれば、中間部材と第2部材の突出部によって、回動軸部より後端側における第1部材と第2部材との間隔を大きくし、第1刃部と第2刃部との間隔を小さくする方向に働く力を簡易に発生させることができる。
【0010】
(4)上記形態の鋏において、前記突出部は、前記第2部材に設けられたねじ穴に螺合することによって前記第2部材に固定されており、前記突出部の前記第2部材から突出している高さは、前記突出部が前記ねじ穴にねじ込まれる深さによって調整可能であってよい。
この形態の鋏によれば、突出部の高さを調整することにより、中間部材の後端部から第2部材に付与される力を調整することができる。これにより、鋏の切断性能と開閉操作の軽さの調整を容易に行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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