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公開番号2024006318
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-17
出願番号2022107098
出願日2022-07-01
発明の名称製袋機
出願人東洋製罐株式会社
代理人個人
主分類B26F 1/18 20060101AFI20240110BHJP(切断手工具;切断;切断機)
要約【課題】ミシン目加工によるバリの高さを小さく抑制し、多連包装袋の製造工程を一貫して自動化することを可能とし、高い生産性を得ることのできる製袋機を提供すること。
【解決手段】隣接するパウチ容器間に切り離し用ミシン目線を設けることで個々のパウチ容器に切り離し可能に構成される多連包装袋を製造する製袋機において、張設状態のフィルム材に対し垂直に加工刃を押し付けることで切り離し用ミシン目線を形成するミシン目加工手段を備え、加工刃は、複数の刃部が刃幅方向に並設されてなり、複数の刃部の各々が、刃板の厚さ方向における両面が先端に向かって傾斜する両刃形状であって、先端縁が刃幅方向に実質的に直線状に延びるよう形成された構成とされる。
【選択図】図5


特許請求の範囲【請求項1】
隣接するパウチ容器間に切り離し用ミシン目線を設けることで個々のパウチ容器に切り離し可能に構成される多連包装袋を製造する製袋機であって、
張設状態のフィルム材に対し垂直に加工刃を押し付けることで前記切り離し用ミシン目線を形成するミシン目加工手段を備え、
前記加工刃は、複数の刃部が刃幅方向に並設されてなり、
前記複数の刃部の各々は、刃板の厚さ方向における両面が先端に向かって傾斜する両刃形状であって、先端縁が刃幅方向に実質的に直線状に延びるよう形成されていることを特徴とする製袋機。
続きを表示(約 100 文字)【請求項2】
前記刃板の厚みが0.3mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の製袋機。
【請求項3】
前記加工刃は、超硬合金からなることを特徴とする請求項1に記載の製袋機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、隣接するパウチ容器間に切り離し用ミシン目線を設けることで個々のパウチ容器に切り離し可能に構成される多連包装袋を製造する製袋機に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
現在、フィルムをヒートシールして袋状に形成されたパウチを包装容器とするパウチ包装においては、複数個のパウチ容器が連続して繋がる多連包装袋(連包状パウチ)を構成して化粧箱などに詰め合わせる包装形態が知られている(例えば特許文献1参照。)。このような多連包装袋は、隣接するパウチ容器間に例えば切り離し用ミシン目線を設けることで、個々のパウチ容器に切り離し可能に構成される。
【0003】
この種の多連包装袋は、例えば、間欠搬送されるフィルム材の所定領域をヒートシールすることで周縁シール部及び隣接するパウチ容器同士を互いに区画する区画シール部を形成するシール部形成工程、区画シール部に切り離し用ミシン目線を形成するミシン目加工工程、個々のパウチ容器に開封用のノッチを形成するノッチ形成加工工程、個々のパウチ容器の4隅の角部に対して例えばR加工を施すコーナーカット加工工程及び多連包装袋を外周輪郭に沿って切り出す切断加工工程などの各工程をインラインで実施することによって、製造することができる。シール部形成工程は、通常、シール形成箇所を冷却する冷却工程を含み、ミシン目加工は、十分に冷却された区画シール部に対して施される。
【0004】
ミシン目加工においては、例えば、片刃形状または両刃形状の刃部を備えた櫛状の加工刃を適宜の駆動装置により上下動させることで、切断部と非切断部とが交互に設けられてなる切り離し用ミシン目線が形成される(例えば特許文献2参照。)。ここで、切断部の長さあるいは非切断部の長さは、加工刃の押し込み量で調整される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-250041号公報
特開2000-255591号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
而して、このようなミシン目加工にあっては、加工刃を押し込むことでフィルム材の裏面側が引き伸ばされ、フィルム材が盛り上がった状態となるバリ(カエリ)が不可避的に形成されてしまう。
しかしながら、ミシン目加工によるバリの発生を防止することは困難であるのが実情である。
【0007】
また、切断加工工程により切り出された多連包装袋をハンドリングして集積する際に、バリの存在によって多連包装袋を平らに重ねることができず、集積不良を生ずることとなる。
さらにまた、多連包装袋に対する加工屑の付着の有無は、例えば多連包装袋の厚みの変化を検出することで検出可能であるが、バリの存在によって加工屑が付着していると判定されることがある。このため、多連包装袋に対する加工屑の付着の有無は、作業員(オペレータ)が確認せざるを得ず、多連包装袋の生産性を低下させる原因となっている。
このように、ミシン目加工によるバリの存在は、製袋機の処理速度を向上させる上で障害となり、製造ラインの自動化の妨げとなっている。
【0008】
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、ミシン目加工によるバリの高さを小さく抑制し、多連包装袋の製造工程を一貫して自動化することを可能とし、高い生産性を得ることのできる製袋機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の製袋機は、隣接するパウチ容器間に切り離し用ミシン目線を設けることで個々のパウチ容器に切り離し可能に構成される多連包装袋を製造する製袋機であって、張設状態のフィルム材に対し垂直に加工刃を押し付けることで前記切り離し用ミシン目線を形成するミシン目加工手段を備え、前記加工刃は、複数の刃部が刃幅方向に並設されてなり、前記複数の刃部の各々が、刃板の厚さ方向における両面が先端に向かって傾斜する両刃形状であって、先端縁が刃幅方向に実質的に直線状に延びるよう形成された構成とされることにより、上記課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0010】
本請求項1に係る発明によれば、加工刃における各々の刃部の刃先が張設状態のフィルム材に対し刃幅方向に均一に押し付けられることで、刃先が入れられる時間差がなくなる。その結果刃先が入った後にフィルム材を下方に引き延ばすことがなくなると共に加工刃がフィルム材に対し真っ直ぐに入り込みやすくなるので、フィルム材を小さな押し込み量で大きく引き延ばすことなく確実に切断することが可能となり、ミシン目加工においてバリ自体を生じにくくすることが可能となる。このため、多連包装袋のハンドリングに際して実質的に平らに重ねて集積することができるようになると共に多連包装袋に対する加工屑の付着の有無を適宜の加工屑検出装置により確認することができるようになる。従って、多連包装袋の製造工程を一貫して自動化することが可能となり、高い生産性を得ることが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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