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公開番号2023104393
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-07-28
出願番号2022005344
出願日2022-01-17
発明の名称包丁
出願人個人
代理人個人
主分類B26B 9/02 20060101AFI20230721BHJP(切断手工具;切断;切断機)
要約【課題】指の安全性を高めることができる包丁を提供する。
【解決手段】包丁100は、刃110aと峰110bとが設けられる刃部110と、刃部110の刃110aで食材を押し切る際に把持するための把持部120とを備え、刃部110は、刃110aで食材を押し切る際に指を保護するための鈍突出部112を設け、鈍突出部112は、刃が設けられておらず、刃110aから峰110bとは反対方向に突出することを特徴とする。鈍突出部の突出高さは任意でよいが、指を保護するという機能と包丁の使い勝手を考慮すると、1.5cm程度かそれ以上が好ましい。鈍突出部112によって刃110aとまな板CBとの間に隙間が形成されるため、刃110aとまな板CBとの間に誤って指が挿入されていたとしても、指の安全性を高めることができる。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
刃と峰とが設けられる刃部と、前記刃部の刃で食材を押し切る際に把持するための把持部とを備えた包丁において、
前記刃部は、前記刃で食材を押し切る際に指を保護するための鈍突出部を1つ以上設け、
前記鈍突出部は、刃が設けられておらず、前記刃から前記峰とは反対方向に突出することを特徴とする、包丁。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記鈍突出部は1つ設けられることを特徴とする、請求項1に記載の包丁。
【請求項3】
前記鈍突出部は2つ設けられることを特徴とする、請求項1に記載の包丁。
【請求項4】
少なくとも1つの前記鈍突出部は、前記刃の長さ方向において中央より前記把持部寄りに設けられることを特徴とする、請求項1~3のいずれかに記載の包丁。
【請求項5】
少なくとも1つの前記鈍突出部には、前記鈍突出部の突出方向に対して直交する方向に貫通する貫通孔が設けられていることを特徴とする、請求項1~4のいずれかに記載の包丁。
【請求項6】
少なくとも1つの前記鈍突出部には、前記刃の長さ方向に回動可能にローラが設けられていることを特徴とする、請求項1~5のいずれかに記載の包丁。
【請求項7】
前記峰には前記鈍突出部が設けられた位置を表示する表示部を設けたことを特徴とする、請求項1~6のいずれかに記載の包丁。
【請求項8】
請求項3~7のいずれかに記載の包丁と、前記2つの突出部の間隔より若干小さい幅を有するまな板と、からなることを特徴とする、調理器具。
【請求項9】
前記まな板は、少なくとも前記刃部を収納する収納部を有することを特徴とする、請求項8に記載の調理器具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、包丁に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
一般的な包丁は、刃と峰とが設けられる刃部と、刃部の刃で食材を押し切る際に把持するための把持部とを備えている。把持部を把持して、食材を刃で押し切ったり、食材の皮を刃で剥いたりすることができる。包丁の安全性を高めた包丁として、非特許文献1に開示されるものがある。同文献に開示される包丁は、安全性を高めた機能美に関する意匠である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
意匠登録第603270号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示される包丁によれば、安全性について改良の余地があった。すなわち、特許文献1に開示される包丁では、穴に指を入れることによって、利き腕の指の安全性を一定程度高めることができる。しかしながら、多様な切り方が知られており、包丁の使い方は人それぞれであり、特許文献1に開示される包丁では、安全性について改良の余地があった。特に、特許文献1に開示される包丁では、食材を刃で押し切る際に利き腕でないほうの指の安全性を高めることはできなかった。
【0005】
そこで本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、指の安全性を高めることができる包丁を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点によれば、刃と峰とが設けられる刃部と、前記刃部の刃で食材を押し切る際に把持するための把持部とを備えた包丁において、前記刃部は、前記刃で食材を押し切る際に指を保護するための鈍突出部を1つ以上設け、前記鈍突出部は、刃が設けられておらず、前記刃から前記峰とは反対方向に突出することを特徴とする、包丁が提供される。
【0007】
かかる構成によれば、鈍突出部によって刃とまな板との間に隙間が形成されるため、刃とまな板との間に誤って指が挿入されていたとしても、指の安全性を高めることができる。なお、鈍突出部の突出高さは任意でよいが、指を保護するという機能を考慮すると、1.5cm程度かそれ以上が好ましい。しかし、子供の小さな指や、重度の大人の指の切断を回避する高さと、包丁の使い勝手を考慮すると、1.5cm以下であってもよい。本発明はこのような包丁本来の機能である切りやすさに逆行する構成要素を設けたことを特徴とする。しかしながら、例えば、魚のアラやカボチャのような固い部分のある食材や里芋や長芋のような滑りやすい食材を押し切りする際には、刃が滑りやすく怪我が不安なユーザのために、隙間が指を保護して安全に食材を途中まで押し切りをする事ができ、その後に切り残しの食材を前方にずらして切断すればよく、包丁による怪我の減少に寄与して社会に貢献できる好適な包丁を提供できる。また、例えば、普通の包丁に加えて、この指を保護できる包丁を所有していれば、刃が滑りやすい食材の押し切りの際にはユーザはこの包丁を選択して安全に安心して使用することができる。なお、このような鈍突出部は、刃部とは別体のものを固着してもよいが、刃部と一体成形することで鈍突出部の製造工程を簡略化できる。また、刃部とは別体の鈍突出部を固着して形成する場合は、刃部の形成を従来通りに先行して行うことができ刃の製造工程を簡略化できる。また、鈍突出部の素材や強度は、刃部と同素材や合成樹脂材等、押し切りの際にまな板との衝撃に対して使用可能であればどのような素材としてもよい。鈍突出部の固着方法は、趣旨を損なわず固着可能であれば周知の方法としてよい。
【0008】
本発明は様々な応用が可能である。以下の応用例は、適宜組み合わせて実施できる。例えば、前記鈍突出部は1つ設けられていてもよい。かかる構成によれば、鈍突出部のない普通の包丁として使える部分が多くなる。特に、鈍突出部は、前記刃の長さ方向において中央より前記把持部寄りに設けられるようにしてもよい。刃の長さ方向において中央より先端部分の多くの部分を、普通の包丁として使うことができる。
【0009】
また、前記鈍突出部は2つ設けられていてもよい。かかる構成によれば、2つの鈍突出部の間の刃で皮むきをすることもでき、例えば、前記把持部寄りの端部に一方の鈍突出部を設けることによって、その鈍突出部に親指の付け根部分を添えて皮むきを行う際には親指が滑り刃に当たることを防止しやすくなり指の安全性を高めることができる。この場合も、2つの鈍突出部が、前記刃の長さ方向において中央より前記把持部寄りに設けられるようにしてもよい。鈍突出部が3つ以上の場合も同様である。しかし、用途に応じて自由な配置としてもよい。例えば、鈍突出部を先端に設けることによって、包丁を振り回した際は、突出部が先に当たり安全性を高めることができる。この、先端に鈍突出部を設けた包丁は、子供の練習用や包丁に触れたがる子供がいる家庭等の安全包丁として提供できる。
【0010】
なお、鈍突出部の数(1つ、2つ又は3つ以上)とは、刃の長さ方向の数(1箇所、2箇所又は3箇所以上)であり、刃の厚み方向や幅については、鈍突出部の形態は任意でよい。鈍突出部の厚みを増したり、鈍突出部を刃の厚み方向に複数固着して設けたりすれば、鈍突出部の強度を高めることができるとともに、鈍突出部自体が指に当たった際の指の怪我の程度を厚みによって軽減することができ安全である。
(【0011】以降は省略されています)

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