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公開番号2025182138
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-11
出願番号2025170304,2020208877
出願日2025-10-08,2020-12-17
発明の名称緩衝器
出願人カヤバ株式会社
代理人個人
主分類F16F 9/32 20060101AFI20251204BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】減衰力や推力の発生の時間遅れを抑制しつつも組立作業性を向上できる液圧機器のシール装置および緩衝器を提供する。
【解決手段】本発明における緩衝器Dは、シリンダ1と、シリンダ1内を伸側室L1と圧側室L2とに区画するとともに伸側室L1と圧側室L2とを連通する通路Pを有するピストン2と、シリンダ1内に軸方向に移動可能に挿入されるとともにピストン2に連結されるロッド3と、通路Pを開閉するバルブVと、シール装置Sとを備え、バルブVは、通路Pに直列に設けられる主弁体6,7と副弁体8とを有し、主弁体6,7は、ピストン速度が中高速域で減衰力を発生し、副弁体8は、ピストン速度が極低速域で減衰力を発生する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
シリンダと、
環状の外側部材と前記外側部材の内側に挿入される内側部材とを有して、前記シリンダ内に軸方向に移動可能に挿入され、前記シリンダ内を伸側室と圧側室とに区画するとともに、前記伸側室と前記圧側室とを連通する通路を有するピストンと、
前記シリンダ内に軸方向に移動可能に挿入されるとともに前記ピストンに連結されるロッドと、
前記外側部材と前記内側部材の一方に設けられた環状溝内に収容されて、前記外側部材と前記内側部材の他方に当接して、前記外側部材と前記内側部材との間の液体の通過を抑止するシールリングと、
前記通路を開閉するバルブとを備え、
前記環状溝は、底部に前記シールリングの前記環状溝に対する軸方向移動を拘束する凹部或いは凹凸を有し、
前記バルブは、前記通路に直列に設けられる主弁体と副弁体とを有し、
前記主弁体は、ピストン速度が中高速域で減衰力を発生し、
前記副弁体は、ピストン速度が極低速域で減衰力を発生する
ことを特徴とする緩衝器。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記シールリングは、自己潤滑性を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
【請求項3】
前記環状溝の前記底部に凹部が設けられており、前記底部は、軸方向の中央の最も深い底面と、前記底面の両側に設けられるテーパ面或いは湾曲面を有する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の緩衝器。
【請求項4】
前記環状溝は、底部と前記底部の軸方向両端から互いに延びて対向する一対の側壁とで囲われた凹状の溝であり、
前記シールリングは、前記環状溝内に装着されると、前記凹部或いは前記凹凸に嵌まり込んで軸方向への移動が拘束されるとともに、前記一対の側壁に接触する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の緩衝器。
【請求項5】
前記シールリングは、断面円形である
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の緩衝器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、緩衝器に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
液圧機器のシール装置は、車両の車体と車輪との間に介装されて減衰力を発揮して車体と車輪の振動を抑制する緩衝器や建設機械のブームやアーム等を駆動するシリンダ装置といった液圧機器に利用されている。
【0003】
緩衝器に適用されたシール装置は、たとえば、ロッドの外周にナットで保持される主ピストン分割体と副ピストン分割体との二つのバルブ本体を有して構成したピストンにおける主ピストン分割体と副ピストン分割体との間をシールするシールリングを備えている(たとえば、特許文献1参照)。
【0004】
ピストンは、シリンダ内にピストンで区画した伸側室と圧側室とを連通する通路を備えている、また、通路を開閉する2つのリーフバルブがそれぞれ対応する主ピストン分割体と副ピストン分割体とに組み付けられている。
【0005】
シールリングは、副ピストン分割体から突出する筒部内に嵌合されて筒部内を閉鎖する円盤状の主ピストン分割体の外周に周方向に沿って設けられた環状溝内に収容されており、筒部の内周に密着して主ピストン分割体と副ピストン分割体との間をシールする。
【0006】
このように構成されたシール装置によれば、作動油がバルブを迂回して主ピストン分割体と副ピストン分割体との間を通過するのをシールリングで阻止できるので、緩衝器に設計通りに減衰力を発揮させ得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2017-96453号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このようにシール装置では、主ピストン分割体と副ピストン分割体との間をシールするために、主ピストン分割体の副ピストン分割体の筒部内に嵌合される部位の外周に環状溝を設けて、シールリングを当該環状溝に収容した後、主ピストン分割体を筒部に挿入する作業が必要となる。
【0009】
シールリングが環状溝から脱落しないように、シールリングの内径は、主ピストン分割体の筒部内へ嵌合される部分の外径よりも小径に設定されていて、環状溝へのシールリングの装着にはシールリングの拡径が必須となる。
【0010】
そして、シールリングが主ピストン分割体と副ピストン分割体との間を適切にシールするためには、副ピストン分割体の筒部に強く押し当てられる必要があり、シールリングの外径が筒部の内径よりも大きく設定されていて、シールリングは筒部内に圧縮状態で挿入される。よって、シールリングを装着した主ピストン分割体を副ピストン分割体の筒部への挿入は、シールリングの圧縮を伴う。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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