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公開番号
2025181041
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-11
出願番号
2024088785
出願日
2024-05-31
発明の名称
人工蝸牛センサ
出願人
株式会社SUBARU
,
国立大学法人群馬大学
代理人
弁理士法人つばさ国際特許事務所
主分類
G01H
17/00 20060101AFI20251204BHJP(測定;試験)
要約
【課題】車両や音響機器などの製品への搭載に適した音波を含む振動を検出する装置の一形態である人工蝸牛センサを提供する。
【解決手段】人工蝸牛センサは、上層部と、下層部と、基底膜と、骨ラセン板とを備える。上層部は、卵円窓部が形成された板状の第1蓋体と、前庭階が形成された板状の第1流路体とが重ね合された構成となっている。下層部は、正円窓部が形成された板状の第2蓋体と、鼓室階が形成された板状の第2流路体とが重ね合された構成となっている。基底膜は、前庭階および鼓室階に露出するとともに前庭階および鼓室階を仕切る。骨ラセン板は、基底膜を支持するとともに、前庭階と鼓室階とを連通する蝸牛孔を有する。骨ラセン板は、第1流路体と第2流路体とによって挟まれている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
卵円窓部および前庭階が形成された上層部と、
正円窓部および鼓室階が形成された下層部と、
前記前庭階および前記鼓室階に露出するとともに前記前庭階および前記鼓室階を仕切る基底膜と、
前記基底膜を支持するとともに、前記前庭階と前記鼓室階とを連通する蝸牛孔を有する骨ラセン板と、
を備え、
前記基底膜は、振動可能な部分が前記卵円窓部側から前記蝸牛孔側に向かってテーパー状に延在する帯状の振動検出素子を含んで構成され、
前記上層部は、前記卵円窓部が形成された板状の第1蓋体と、前記前庭階が形成された板状の第1流路体とが重ね合された構成となっており、
前記下層部は、前記正円窓部が形成された板状の第2蓋体と、前記鼓室階が形成された板状の第2流路体とが重ね合された構成となっており、
前記骨ラセン板は、前記第1流路体と前記第2流路体とによって挟まれている
人工蝸牛センサ。
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
前記振動検出素子は、圧電材料層と、前記圧電材料層の一方の面に接する共通電極と、前記圧電材料層の他方の面に接しており、かつ当該振動検出素子の延在方向に並んで配置された複数の検出電極とを含んで構成される
請求項1に記載の人工蝸牛センサ。
【請求項3】
前記卵円窓部は、前記第1蓋体に設けられた第1貫通孔と、前記第1貫通孔を塞ぐ第1弾性シートとによって構成され、
前記正円窓部は、前記第2蓋体に設けられた第2貫通孔と、前記第2貫通孔を塞ぐ第2弾性シートとによって構成されている
請求項1に記載の人工蝸牛センサ。
【請求項4】
前記第1流路体は、前記前庭階とは分離して形成された液体流入路を有し、
前記第2流路体は、前記鼓室階と連通して形成された液体流出路を有し、
前記骨ラセン板は、前記液体流入路と前記前庭階とを連通する前庭部貫通孔を有し、
前記前庭階、前記鼓室階、前記蝸牛孔、前記前庭部貫通孔、前記液体流入路および前記液体流出路体は、液体で充填されている
請求項1に記載の人工蝸牛センサ。
【請求項5】
前記共通電極および前記複数の検出電極に接続された配線を含むFPCを更に備えた
請求項1に記載の人工蝸牛センサ。
【請求項6】
前記第2蓋体は、車両の構造物に接して固定される底板であり、
前記第1蓋体は、前記車両の内部空間に露出する天板である
請求項1に記載の人工蝸牛センサ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、人工蝸牛センサに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
車両の乗り心地には、人(ドライバ)の視覚、聴覚、嗅覚などの感覚が影響を与えることが知られており、人の感覚を定量的に計測する試みがなされている。例えば、人の聴覚を司る蝸牛を模した音波検出装置が、例えば、特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-56679号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、車両や音響機器などの製品への搭載に適した、音波を含む振動を検出する装置(以下、「振動検出装置」と称する。)が望まれている。車両や音響機器などの製品への搭載に適した振動検出装置の一形態である人工蝸牛センサを提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一実施の形態に係る人工蝸牛センサは、上層部と、下層部と、基底膜と、骨ラセン板とを備えている。上層部には、卵円窓部および前庭階が形成されている。下層部には、正円窓部および鼓室階が形成されている。基底膜は、前庭階および鼓室階に露出するとともに前庭階および鼓室階を仕切る。骨ラセン板は、基底膜を支持するとともに、前庭階と鼓室階とを連通する蝸牛孔を有する。基底膜は、振動可能な部分が卵円窓部側から蝸牛孔側に向かってテーパー状に延在する帯状の振動検出素子を含んで構成されている。上層部は、卵円窓部が形成された板状の第1蓋体と、前庭階が形成された板状の第1流路体とが重ね合された構成となっている。下層部は、正円窓部が形成された板状の第2蓋体と、鼓室階が形成された板状の第2流路体とが重ね合された構成となっている。骨ラセン板は、第1流路体と第2流路体とによって挟まれている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
添付図面は、本開示をさらに理解するために設けられており、本明細書に組み込まれるとともに、本明細書の一部を構成するものである。図面は、一実施の形態を示し、明細書とともに、本開示の原理を説明する役割を果たす。
【0007】
図1は、本開示の一実施の形態に係る人工蝸牛センサの斜視構成例を表す図である。
図2は、図1の本体部の展開斜視構成例を表す図である。
図3は、図2の本体部の長手方向の断面構成例を表すとともに、図2の本体部に液体を充填する様子を表す図である。
図4は、図2の本体部の長手方向の断面構成例を表すとともに、図2の本体部において空気振動が卵円窓部から正円窓部に伝播する様子を表す図である。
図5(A)は、図2の振動検出部の斜視構成例を表す図である。図5(B)は、図5(A)の骨ラセン板の斜視構成例を表す図である。
図6(A)は、図5(A)の振動検出部のA-A線での断面構成例を表す図である。図6(B)は、図6(A)の振動検出部において振動が発生している様子を表す図である。
図7は、図1の人工蝸牛センサを車両構造物に固定した様子を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0009】
以下、本開示のいくつかの例示的な実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明は、本開示の一具体例を示すものであり、本開示を限定するものと解釈されてはならない。例えば、数値、形状、材料、部品、各部品の位置および各部品の接続方法等を含む各要素は、一例にすぎず、本開示を限定するものと解釈されてはならない。また、以下の例示的な実施の形態において、本開示の最上位概念に基づく独立項に記載されていない構成要素は、任意的なものであり、必要に応じて設けられ得る。図面は模式的なものであり、原寸通りの図示を意図してはいない。本明細書および図面の全般において、略同じ機能および略同じ構成を有する構成要素については、同一の参照符号を付し、重複する説明を省略する。また、本開示の一実施の形態に直接関係の無い構成要素は、図面に図示してはいない。
【0010】
<1.実施の形態>
[構成例]
本開示の一実施の形態に係る人工蝸牛センサ1について説明する。図1は、本開示の一実施の形態に係る人工蝸牛センサ1の斜視構成例を表したものである。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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