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公開番号2025180857
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-11
出願番号2024088495
出願日2024-05-31
発明の名称血液浄化用カラム
出願人東レ株式会社
代理人
主分類A61M 1/36 20060101AFI20251204BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明は、サイトカイン及び好中球を吸着する一方で、リンパ球の吸着が抑制された血液浄化用カラムを提供することを目的とする。
【解決手段】水不溶性材料を含む吸着材が充填され、吸着材から構成される吸着材層の最大長さが6.5mm以下である、血液浄化用カラムを提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
水不溶性材料を含む吸着材が充填され、該吸着材から構成される吸着材層の最大長さが６．５ｍｍ以下である、血液浄化用カラム。
続きを表示（約 360 文字）【請求項２】
スペーサーが充填され、該スペーサーから構成されるスペーサー層と前記吸着材層とが交互に積層されている、請求項１記載の血液浄化用カラム。
【請求項３】
前記水不溶性材料は、アミド基とアミノ基とを有するリガンドを含み、
前記アミド基の含量は、前記水不溶性材料の乾燥重量１ｇ当たり３．０～７．０ｍｍｏｌであり、
前記アミノ基の含量は、前記水不溶性材料の乾燥重量１ｇ当たり１．０～７．０ｍｍｏｌである、請求項１又は２記載の血液浄化用カラム。
【請求項４】
前記吸着材は、編地又は織地である、請求項１～３のいずれか一項記載の血液浄化用カラム。
【請求項５】
サイトカイン放出症候群の治療用である、請求項１～３のいずれか一項記載の血液浄化用カラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、血液浄化用カラムに関する。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
がんの治療法として近年注目されているキメラ抗原受容体Ｔ細胞療法（ＣＡＲ－Ｔ細胞療法）において、副作用であるサイトカイン放出症候群（ＣＲＳ）が課題となっている（非特許文献１）。ＣＲＳに対する治療としては、抗インターロイキン－６受容体抗体やステロイド薬等の医薬品の投与が行われている。しかし、医薬品による治療では、連続投与での治療効果の減衰や薬剤抵抗性患者の存在等により治療効果が十分に発揮できない場合があり、さらには、医薬品の種類によっては、神経毒性増強や免疫機能低下といった副作用の懸念もある。
【０００３】
医薬品によるＣＲＳ治療の課題を解決する方法として、体外循環療法によるＣＲＳ治療が挙げられる。体外循環療法は、例えば、炎症性疾患の治療方法として用いられており、炎症性疾患の治療においては、サイトカインや、サイトカインの供給源である好中球を、生体内から吸着除去する。炎症性疾患の治療における吸着除去対象としては、サイトカインあるいは好中球のみでは治療効果が限定的であるため、サイトカインと好中球の両方が望ましい。
【０００４】
また、体外循環療法では、リンパ球が吸着除去されると、患者の免疫機能が低下し、治療中又は治療後に感染症を発症する恐れがある。特に、ＣＡＲ－Ｔ細胞療法の副作用として発生するＣＲＳ治療においては、リンパ球の一種であるＴ細胞由来の細胞であるＣＡＲ－Ｔ細胞を吸着除去すると、がんの治療効果が低下してしまう。
【０００５】
そのため、ＣＡＲ－Ｔ細胞療法の副作用として発生するＣＲＳ等を体外循環で治療するための血液浄化カラムとしては、サイトカイン及び好中球を吸着する一方で、リンパ球の吸着は抑制されたカラムの開発が求められている。
【０００６】
好中球を選択的に材料する材料として、例えば、特許文献１には、編地の編目又は織地の織目の平均開孔面積を規定した活性化顆粒球－活性化血小板複合体の除去材料が開示されている。
【０００７】
また、特許文献２には、少なくともネットと不織布の２層構造を持つことを特徴とする白血球やサイトカイン除去用の吸着担体が開示されている。
【０００８】
また、特許文献３には、カラム内に２つの充填室を備え、各充填室に異なる粒径の吸着粒子を充填した血液浄化用カラムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００９】
特開２０２１－１４５９１８号公報
特開２００６－３０５３４２号公報
特開２０１１－１９６８５号公報
【非特許文献】
【００１０】
ＪｕｓｔｉｎＧＹｏｏｎら、ＡｍＪＲｏｅｎｔｇｅｎｏｌ．、２０２１年、第２１７巻、１４６１－１４７４
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
（【００１１】以降は省略されています）

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